岡谷市議会 > 1989-09-08 >
09月08日-03号

  • "イス"(/)
ツイート シェア
  1. 岡谷市議会 1989-09-08
    09月08日-03号


    取得元: 岡谷市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-10
    平成 1年  9月 定例会(第4回)     平成元年第4回岡谷市議会定例会会議録(第3号)                         平成元年9月8日(金曜日)●議事日程 ▲日程第 1 一般質問         -----------------●本日の会議に付した案件 ▲日程第 1 一般質問        26番   片倉万吉君        22番   宮沢健治君         9番   三井正二君        10番   林 光一君        24番   山田一久君        25番   山田五郎君        28番   羽吹義雄君         -----------------●出席議員(27名)          1番   片倉久三君          3番   今井密子君          4番   大沢章則君          5番   今井友吉君          6番   柴  守君          7番   清水隨豊君          8番   田中親雄君          9番   三井正二君         10番   林 光一君         11番   田中正人君         12番   手塚邦明君         13番   花岡三郎君         14番   浜 常治君         15番   原  宏君         16番   増沢千明君         17番   林  稔君         18番   山田拓男君         19番   林 公敏君         20番   宮崎福二君         21番   宮坂清海君         22番   宮沢健治君         23番   山崎芳朗君         24番   山田一久君         25番   山田五郎君         26番   片倉万吉君         27番   小沢竜美君         28番   羽吹義雄君         -----------------●欠席議員(なし)         -----------------●地方自治法第121条の規定による説明のため出席した者         市長        林 泰章君         助役        小口利行君         収入役       林 正茂君         教育長       八幡栄一君         企画部長      小松幸雄君         総務部長      武井康純君         民生部長      手塚文武君         福祉部長         兼福祉事務所長   武井政次郎君         経済部長      鮎沢茂登君         建設部長      新居 靖君         都市開発部長    横内啓吉君         水道部長      斉藤文夫君         消防長       林 忠男君         監査委員      小口公男君         教育次長      清水 忠君         岡谷病院長     草間昌三君         岡谷病院事務長   中原寛毅君         塩嶺病院長     奈良田光男君         塩嶺病院事務長   長沼金作君         監査委員         事務局長      中村高康君         企画課長      笠原直行君         秘書課長      小林 進君         財政課長      藤森武男君         庶務課長      折井弘育君         選挙管理委員会         公平委員会     鳴沢偉次君         事務局長         -----------------●議会事務局職員出席者         局長        青島一郎         次長        増沢政幸         庶務主幹      百瀬勝人         議事主幹      鮎沢史明         主任        小口明彦          午前9時30分 開議 ○議長(片倉久三君) おはようございます。 これより本日の会議を開きます。         ----------------- △日程第1 一般質問 ○議長(片倉久三君) 日程第1、昨日に引き続き一般質問を行います。 片倉万吉君の質問を許します。         〔26番 片倉万吉君 登壇〕(拍手) ◆26番(片倉万吉君) 26番 片倉万吉です。 順を追って質問をいたします。 1番の市長の政治姿勢について。 参議院選挙の結果を踏まえてでありますが、これは前段の小沢議員が質問いたしましたので、1点だけに絞ります。選挙の結果は御承知のとおりに、戦後四十数年続いた日本の国政にとって画期的な大きな変化をもたらした。自民党の多数におごる国会支配といいますか、国の支配が大きく揺らいで、参議院では過半数割れというような歴史的な結果が生まれたわけです。そのことについては、3点セットと言われる選挙戦の争点である消費税問題やリクルート汚職金権腐敗政治、それに農業を守る米の自由化反対の国民の世論がそういう結果をもたらしたということは市長さんもお認めのようですが、昨日の答弁の中で参議院選挙結果を踏まえて、謙虚に受けとめているというふうに回答されました。もとより消費税は、大型間接税はやらないという公約があったわけでありますけれど、 300議席のおごりの上に立って公約を踏みにじって強行による強行、ごり押しによって採決された消費税法案でありますが、今になって見直しをせざるを得なくなっているというような欠陥もあらわれています。我々はもとより見直しではなくて直ちに廃止しろ、事後の財政問題については検討していこうということで提起しているわけでありますけれども、少なくとも謙虚に受けとめるという市長さんのお答えをいただきましたので、4月1日から行われた岡谷市における公共料金への一斉上乗せ、これは県下の市を見ても、17市のうちで4月1日から一斉上乗せをしたのは岡谷市と小諸市と塩尻市の3市だけであったわけです。事後、いろいろに変化しましたけれども、いずれにしろそういう形で消費税を全面的に受け入れて、その負担を市民に押しつけたという点では県下の中では3市の1つにあるわけです。そういった市長さんの政治姿勢等についても謙虚に受けとめたということは、そういった市長の政治姿勢を反省しているんだというふうにとっていいのかどうなのか、その点を1点だけお聞かせを願いたいと思います。 2番目の公共事業における民活導入について。 この問題については対策委員会にも参加しているし、建設委員でもありますから、委員会の中でも論議を交わせる機会はありますが、特に現在県、公団、民間研究会、市を含めて地域振興整備公団に対して事業計画の調査並びに事業着手に向けて検討を進めているという段階でありますし、特に今年度においては土地利用計画の見直しや、開発構想の整理、整備手法及び民間開発の分担等の検討とか、あるいは関係区並びに地権者の意向の把握等々、幾つかの点を挙げて取り組みが進められ、平成2年度には事業計画の調査実施に向けて努力をしているというふうでありますが、委員会の中で1点については今までこの大型事業を遂行していく上に民間研究会をつくったわけですけれども、さらにその枠を広げて増員をしていくということが提起され、最初に八十二銀行、日商岩井、川鉄等を踏まえて研究会を発足しておったわけですけれども、加えてさらに増強すると。そして、それに基づいて8月28日ころ公団、民間研究会、さらには県、市を入れて話し合いを持つというように報告されましたが、その会合は持たれたのかどうかということと、それから新しく加えられた企業、団体等はどういう筋のものであるかということをひとつお聞かせを願いたい。 それから、2番目は調査報告書による5つのゾーンというふうに設定されておりますけれども、さらにそれにつけ加えてゴルフ場だとか、国際馬術場の設置とか、人工スキー場等が設けられてこの事業の充実を図っていくと、そういった問題についても民間導入された場合に可能かどうかという検討も踏まえてやらなくてはならんというふうに言われましたけれども、この3つの附属施設の取り扱いというものはその前段会議でもって受け入れられたというふうにとっていいのかどうなのか、それが2点目であります。 3点目は、特に西山における民間導入の大型開発になるわけですが、現在全国的にはリゾート法等ができて、リゾート開発のブームが起こり、特に県下においても大小あわせて相当数のリゾート開発が行われているわけです。これは、今度政府自民党の施策として大型開発に対して民間資本を導入していく。しかも、民間では非常にあり余った金を国民のレジャーとか、そういった余暇を利用するというようなものに乗り、特に長野県下では非常に多くのリゾート開発メジロ押しであるというふうに思うわけです。そういった中で、近くは塩尻市においても塩嶺王城観光道路のすぐ下の勝弦から小野にかけて 170haのリゾート並びにゴルフ場、その他別荘地を含めて開発計画が発表されているというようなことで、非常に大きな開発事業が各所にあるわけですが、そういう中で自然の破壊とか、生活環境の悪化とか、災害の危険の増大だとか、あるいは水資源の破壊、水質汚濁等によって各地で相当の問題が起きているわけです。しかもそういった問題は大きな社会問題になっている。近くには富士見町のゴルフ場に対する流水、地下水汚染の住民の反対、近くには諏訪市における霧ケ嶺の牧野組合が所有している土地周辺のゴルフ場開発、これにも水問題を含めて反対の運動が起ころうとしているわけですが、そういった点で環境を守っていくという点で、非常に行政の立場で力を尽くさなくてはならんではないかというふうに思いますが、そういった点で徹底した環境影響調査環境アセスメントの実施によって自然を守っていく、こういう立場を堅持してもらいたいと思いますが、その点についてお聞かせを願いたいと思います。 もう一つは、地元の岡谷市にとっては、唯一残された自然を守らなくてはならない地帯でありますけれども、そういった大切な自然環境、あるいは土地というようなものを提供されて、公共の施設としては道路とか、下水道、そういったものを整備して今度は大きな資本、大企業に提供していく。大資本はそういうものを利用しながらそこで開発して利潤を上げていくというふうになるわけですけれども、大きな公共投資を地元にさせて、自然や土地から大きな利潤が上がるとすれば、そういうものが還元されずに持ち去られるというような危惧があるわけですが、そういった点でそこに加えられた付加価値が地元に落ちるというような経済的な仕組みというようなものを考えなくてはならないのではないかというふうに思いますが、その点についてお考えがあったらお願いをしたいと思います。 3番目の湖畔開発における温泉利用についてでありますが、湖畔開発における市の温泉取得というものは市民に本当に温かい明るい期待をもたらしたわけですが、温泉の有効利用についても市も考え、温泉の配湯のスタンドとか、あるいは今建設中のヘルシーパルへの給湯、さらには近くの諏訪湖ハイツへの給湯等々、いろいろ考えられておると思いますが、さらに湖畔公園の計画の中には民活導入による地域も一定のものをとって、恐らくは温泉利用によるホテル等の施設の建設というふうになろうかと思いますれども、そうやって考えた場合に、さらに温泉が各所に分配しても余るとするならば、もっと低廉で市民がだれでも利用できるような、そして楽しめ保養できるような大衆的な規模の少し大きいような施設、例えばクアハウス的のようなもの、そういったものも考えてもいいのではないか。特にこういった場合には市内における、今非常に厳しい状態の中で大衆浴場を経営している人たちの声等もあろうかと思いますけれども、それらの人たちの声等も加味合わせて、そういった安易に低廉で気軽に楽しく温泉を味わえるというような施設、最近報道されましたけれども、上の原温泉場のアクアランドというようなことも茅野市では考えられているようですけれども、そういったたぐいになるような温泉の権利を取得した、市として市民に有効利用していくという立場でそういったものは考えられないのかどうなのか、このことをお尋ねをいたします。 4番目の県営スケート場、パイピング・リンクの県陳情とその後でありますが、先ごろの県会におけるオリンピックを踏まえて県営のスケート場の設置等については知事答弁もありました。近くには諏訪市の豊田地区におけるパイピング・スケートリンク場、茅野市でもそのような計画があって発表をされたところでありますが、こういったような近くに、諏訪圏内におけるパイピング・スケート場との競合というような点で、県が岡谷市では余り卑近過ぎるというようなことで、他に考えを転ずるというような嫌いがあるではないかという危惧があるわけです。県スケート連盟も再三陳情をしているようでございますが、その後のパイピング・スケート場の見通し、そういったような経緯がありましたらお知らせをいただきたいと思います。 5番目、教育行政について。 これは小学校の先生、特に1、2年の低学年の先生の配置というような点で父兄から意見がありましたので、幾つか羅列しながらそれに対応する教育長のお考えをお聞きしたいわけですが、1年、2年の低学年というものは実際には学校になれさせると、学校は楽しいものだというふうな環境をつくり出していくという上において担任が休まない、そういうことが非常に大切だというふうに言われております。年度途中で産休で休んでしまうとか、あるいは赤ちゃんを養育しなければいかんということでたまたま休むとか、それからまたベテランの先生でも実際には県の役員とか、いろいろな役職を持って出張が非常に多いとか、そういったような人たちが実際に1年生の学級担任では困るではないかと、父兄が連絡しようとしても代替の先生で意が通じないとか、そういったようなことで、できることなら特に1年生の先生、教員というものの配置については年間通して健康で本当に勤められるような条件の先生を配置する。しかも、教育についてはきのう教師の免状を取ったばかりという人ではなくて、一定のベテラン教師を配置するというようなことが必要ではないかという声を聞きました。そういった点で、今学校における登校拒否だとか、学校がいやになってしまうというような事例、あまり前段の報告ではないようでございますけれども、そういう機会をつくる可能性が生まれてくるというふうに思うわけです。先生の配置についても突然として組みがえがされると、年度切りかえで。そういった点でももう少し事前に話をして了解を取って先生の配置がえ等についてもやってほしいとか、それから全く相談なしに指導要領で決まったから国歌を歌え、日の丸を掲げるというような押しつけ的な問題も提起されている。それから、子供の扱い等についてももっと細心の注意をしてもらいたいと。なぜかというと子供がそのクラスのいうならば少し知能の低い子供たちを差別してしゃべって歩くというようなことが見受けられるというのです。そういった点は差別しないで子供がお互いにかばい合えるような指導というもの、これは先生の側からすべきではないかというようなことも言われましたが、そういうものを通して低学年、特に1年生における先生の配置というものが非常に大切だというふうに思うわけですけれども、民主的な教育を貫き、教職員の生活や権利を守りながらそういったような配置ということについて対応できないかどうか、このことをお聞きしたいと思います。 6番、ふるさと創生1億円の使途についてですが、これは前段林公敏議員も聞きました。大方今検討中とのことでありますけれども、市民からの提案、市職員からの提案等の件数と傾向等がおわかりでありましたらお聞かせを願いたいし、特に特筆するような問題等幾つかあろうかと思いますが、もしできましたらお聞かせを願いたいと思います。 7番目の選挙の投票場における身障者対策でございますが、このことについては各投票所とも選挙管理委員会の指導のもとに万事支障がないというふうに思いますが、私のところに先日、今回の選挙のときに身障者がいて、手助けしながら一緒に投票して帰ったということですが、あのとき車イスがあったならよかったということで、そういったような要望が各所にあるのではないかと、ぜひ取り上げてほしいという市民からの要望がありましたので、特に2階に上がって投票するというところは小井川1カ所のようでございますが、これら身障者対策についてどのように対応しているかお聞かせを願いたいと思います。 以上、7点について壇上から質問いたします。 ○議長(片倉久三君) 片倉万吉君の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) 第1点の参議院選の選挙の結果を踏まえて、岡谷市の消費税導入について御質問いただいたわけですが、国の政権がいかなる政党になろうともそのときの憲法とそれから法律に従って地方自治運営がなされることを私は基本とすべきだというふうに思っております。そういう意味では、現法律の上では消費税はそれぞれの公共施設にあっても税の法理に沿ってそれを徴収することになっておりますから、選挙の結果がどうあろうとも法が改正されない限りその趣旨を曲げることはできません。そういう意味で、私たちが消費税を導入したことについては、法を守るという基本精神からいって今日それが正しかったものであるというふうに今でもそう思っております。 それから、開発事業における民活導入について幾つかの御質問をいただきましたが、私の方から1~2点お答えをさせていただきますと、特に開発事業の今後の進め方の基本にもかかわる部分ですけれども、本来まちづくりというのはそのまちの将来のあり方についての骨組みと規制される部分、もしくは開発手続上この部分だけはこういう形での活用が望ましいというその規制枠をかけていく部分は行政が行うべき仕事ですけれども、また不特定多数の市民が利用するもの、それは個々の利害の問題を超えてその地域に住む、このまちに住む人たちの共通の利益、それから共通の課題についてこたえていく部分では、例えば下水道の問題であるとか、道路の問題であるとか、上水道の問題だとか、そういうものはこれはどうあろうとも民間にさせるべきものではなくて、公共がこれを行っていかなければならないわけです。しかし、開発の目的と効果に対する期待という点では、すべてが公共施行、公共負担による開発でなければならないかというと決しては私はそうではないと思っています。 本来まちづくりというのは、これは中心商業界をひとつ見てもそうですし、工業界の実態を見てもそうですが、お互いに切磋琢磨しながらその経済倫理に基づいて、経済競争の中で自分の会社の生き方や会社の利益追及、それからその会社の地域的に果たすべき役割というものを踏まえて、企業としての社会的な責任を果たしながらその中に活力をつけていくことになるわけですから、新都市開発構想にあってもそういう部分での機能の切磋琢磨していく力をまちづくりに活用していくことには基本的に何ら問題はないというふうに思っています。それが大資本であるか、小資本であるかということにはいろいろな議論がありますけれども、しかし1つの無から有を生じていく大きな開発プロジェクト等の場合には大変長期にわたる負債の返済の課題や、それから行っていこうとする事業の目的によっては短期的にこれを消化していくような仕事にはほとんどならないだろうというふうに思っています。したがって、裏づけとしては、当然それを維持経営していくノウハウと資本というものが必要になってまいりますから、地元の大資本であろうと中央の大資本であろうと民間のそうした力をまちづくりの骨組みに使っていくという手法は、全国どこでもとられている方法ですが、西山の新都市開発構想においてもそうした部分をもちろん受け入れていく、窓口を広げていくということで対応していかなければ、とても今地元にある資本だけで全部をやっていくということでは、この開発事業は初期の目的を達することは極めて難しいというふうに考えるわけです。さりとて、大きな資本とノウハウさえあれば、自由勝手気ままにやらせるというわけにはいきませんから、現在地域振興整備公団を初め、西山開発の骨組みを今つくらせていただいているというのもその辺のところに起因するものであるわけです。もとより、西山開発の前提条件としては環境アセスメントを十分に行っていくという点では心してやっていかなければならないというふうに心得ております。 それから、まだその中身についてはいずれの事業も御指摘いただきました事業についてはまだ決定をいたしておりません。したがって、県、国、市、それから民間研究会等とも合わせながら、これからは民間研究会が行った資料等が固まってまいりましたら、それを踏まえて今度は官民の協議をしなければいけない。公共と民間で協議をしなければいけないという点で、民間の研究会の考え方が即そのまま明らかにされるものではなくて、今度は官と民の官民協議会の委員会が開かれることになりますから、その中では今度中身の検討も好ましい施設、好ましくない施設、可能な施設、不可能な施設、それと公共の負担と民間の負担の問題等含めて突っ込んだ研究がなされるものと私はそう思っております。そんなことが、今後続けられた上で最終的に西山新都市開発の骨組みというものが明らかにされてくるであろうというふうに御理解をいただければと思っております。 それから、3番目の湖畔開発における温泉利用については、議員さんの御指摘がなされている点についても私どももよく理解をいたしておるつもりでありますが、1つには雇用促進事業団が行っている諏訪湖ハイツ、それから今回社会保険庁が建設してくださっているヘルシーパル、これらはどちらかというとその事業の趣旨からいってかなり低廉で関係者の御利用がいただけるものになるかと思っていますが、先般諏訪湖ハイツの方からも、正しくは雇用促進事業団という言い方の方がいいかもしれませんが、露天風呂等をつくって施設利用者のみならず大勢の人たちに利用させたいというお話も承っておりますので、これらもひとつには片倉議員さんが言われる温泉利用の一助を成し得るものではないかというふうに思っております。そのほかのものでは、これから市民の健康づくり等を含めて、単なる保養の場というだけはなくて、健康づくりという面に温泉が使えれば望ましいと思っていますが、その部分ではこれからの湖畔整備計画等を含めて将来そうした問題の対応ということについてまだかなり先の話になるかもしれませんが、温泉の絶対量の問題等も勘案しながら一定の考え方を詰めていきたいと、そんなふうに思っております。 それから、県営スケート場につきましては、岡谷市としては将来にスケート場を建設したいということで一定の考え方を持って内々検討は深めておりますが、市営スケート場ではとても維持管理の問題等を含めて大変将来に財政負担を余儀なくされるという点から、できますれば県営スケートリンクが岡谷市に招致できることが望ましいという点で、市の立場では相乗効果をもし期待できればというふうに願っているわけですが、県営スケート場の立場は岡谷市のそういう事情とは全く違う内容になっていることは、前の御質問にもお答え申し上げてあるとおりです。したがって、冬季オリンピックが長野招致の実現の可能性の問題等も絡みながら、県営スケートリンク問題は知事が前向きな対応をしてくれるものと期待をいたしておりますけれども、長野県スケート連盟の立場では開かれるであろう長野冬季オリンピックに、地元の選手が出場できるだけのレベルアップをしなければいけないという点と、国内スケート競技選手の強化育成と当然オリンピックに限らず、今日長野県でも行われている海外のオリンピック選手との強化合宿は、これは今までも浅間リンク、または軽井沢町のリンクを一部使用させていただいてきたが、ほとんど長野県ではリンクの専用利用というものが不可能であるということから、今は盛岡市、それから北海道、青森県等にリンクの貸借をお願いして長野県選手は全部外へ出て練習をやっているわけです。こんな姿でスケートを今後県競技として維持していくことは極めて難しいという点から、借り上げリンクでの練習にはもはや限界が来ているという点で知事にもスケート連盟は強くお願いをしております。そういう点から、県営スケート場の建設については、長野県スケート連盟では再三にわたる理事会、総会での決議がなされておりますが、それがどういう形で出てくるかは建設予定地の地元の市の協力がどう得られるかという問題と、場所がどうであるかという問題とを含めて広く検討を今いたしているところです。したがって、県営スケート場の建設については、県への陳情の趣旨を体しながらつまるところはどの場所にどういうリンクをつくっていただけるか、県との協議を深めながら進めていくことになりますが、いずれにしても県内に県営スケート場はどうしても建設しなければならないという点では、今後も県に対する強い要請はスケート連盟としてはいたしてまいることになるかと、そう思っております。 以上、私の方からお答え申し上げます。 ○議長(片倉久三君) 教育長。         〔教育長 八幡栄一君 登壇〕 ◎教育長(八幡栄一君) 5番目にいただきました教育行政についてお答えをいたします。 小学校の低学年の先生の配置についてでありますが、議員さんおっしゃることは全くごもっともだというふうに考えておりまして、どこの小学校でも1年生の学級担任を決める場合には、少なくも2年間は続けて担任ができるようにということを配慮して決めているわけでございます。ところが、今お話いただきましたように途中で変わることもあるわけでございまして、特に産休あるいは赤ちゃんの養育というようなお話がございましたが、市内の小学校の女性の教員数は全体で小学校8校ありますが、その平均が41.7%でございます。その41.7%のうち結婚されている方が63.6%でございまして、学校によっては女性の率が47.4%もあるところもございますし、それからさらに47.4%のうちの78%ぐらいが結婚されているというそのような状況もございまして、したがって低学年を全部男性の教員だけで担任するということは非常に無理になっております。そこで、できるだけ途中でお休みにならないような先生方をお願いするというような配慮をしているわけでありますけれども、予想外に子供ができたというようなそういう例が毎年のように出てまいっております。そういうことでありますから、これは女性の先生方の勤務条件をよくするというために、子供さんができたらやはり無理をなさらないでいい子供さんを産んでいただくということで産休もとっていただくし、育休もとっていただかなければならないと、こんなふうに思っておりますので、配慮は十分しておりますけれども、そういう現実であるということを御理解をいただきたいと、こういうふうに思います。 さらに、一定のベテランの教師を低学年にという話でありまして、このこともわかるわけでございますけれども、しかしどの学年にもやはり一定のベテランの教師をお願いしたいというように思っておるわけでありまして、しかし新卒も年々何人かお願いしなければならないというようなことになっておりますから、新卒とベテランの教師と学年の中でうまくチームワークを取るような形で学年の先生方を決めていただいて、そして学年経営、学級と一緒に学年経営全体でやっていくというふうにお願いを申しておるところでございます。 それから突然組がえをするというような、そういうことについてはこれはほとんどないと私は思っておるのですが、組みがえをする場合にはもちろん父兄の皆さんにもお話を申し上げますし、事情は学級定員がありまして、その学級定員が3月近辺になって転校あるいは転入でふえたり減ったりいたしまして、学級を減らしたりふやしたりしなくてはいけないということがございまして、そういう場合には大体2案の編制計画をつくっておきまして、事前に親にもお話を申し上げているというのが実情かと、こういうふうに思っております。突然やるのは好ましくないというふうにもちろん思っておりますし、それから担任の交替も同じようなことでございまして、学校としては最も子供たちのためにいいふうになるということを願ってということでたまにはあるわけでございますが、いずれにいたしましても慎重にやるように要請をしているところであります。さらに、押しつけ教育云々という問題でありますが、国旗、国歌等の問題については前々からも申し上げておりますように、学校内で先生方が十分に研究をいたしまして、統一見解を持って事に臨んでいただきたいというふうにお願いを申し上げてあります。 それから、子供の扱いで知能の低い子供を差別するような先生があってはまずいというお話でありますが、全くそのとおりでありまして、これはなかなか差別であるかないかということは見ようによって非常に誤解を招いたりする場合もあるものですから、そういう事情がありましたら学校の方へお話いただいて、そしてあの先生は差別しているということを感覚的にとらえて、そしてあちこちで問題にするということがないように、ぜひ学校当局とお話をいただいて、そしてその上で事実を明らかにしていい方向に持っていきたいものだと、こんなふうに思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(片倉久三君) 都市開発部長。         〔都市計画部長 横内啓吉君 登壇〕 ◎都市開発部長(横内啓吉君) 答弁が前後して申しわけございません。 2番に関連をいたしまして8月28日の民間研究会が開催されたかどうか、新しい団体が加わったかどうかという質問をいただいておりますが、8月28日に会議が持たれております。新しい民間の参加につきましては、従来の3者で会議が持たれております。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 企画部長。         〔企画部長 小松幸雄君 登壇〕 ◎企画部長(小松幸雄君) 6番のふるさと創生1億円の使途について御答弁申し上げます。 昨日もこの取り組み状況等につきましては申し上げたところでありますけれども、御質問の提案件数ですとか傾向等につきまして申し上げてまいりますと、提案のありました件数につきましては庁内、これは調整会議やまちづくり研究委員会ですとか、職員の関係でございますけれども、これで74件。それから一般、これは一般市民の方々でありますが、各種団体等からのアイデアもいただいてありますが、これらを全部含めまして 196件、合計 270件が現在いただいてあるアイデアの数でございます。それから、傾向といたしまして、項目で仕分けてまいりますと自然環境整備、それから教育文化の振興、国際交流、観光開発、イベント、基金運用というような事業に多くの提案をいただいておるわけでございます。特に特筆するという内容でございますけれども、大変千差万別でございまして、現在のところ取りまとめ中でありますが、まだ具体的に特筆して申し上げるということにつきましては差し控えさせていただきたいと思いますので、よろしく御理解をいただきたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 選挙管理委員会事務局長。         〔選挙管理委員会事務局長 鳴沢偉次君 登壇〕 ◎選挙管理委員会事務局長(鳴沢偉次君) 7番目にいただきました選挙の投票所における身障者対策についてお答えを申し上げます。投票所の設置に当たりましては、特に体に障害をお持ちの方、高齢の方、子供連れの方等を重点にスムースに投票ができますよう各投票所ごとに対応をお願いしておりまして、身障者の方にもなるべく無理がないようにと、ほとんどの投票所は1階にお願いしておりますが、構造上やむなく2階に設置しております小井川投票所では玄関から特別に呼び鈴を引き、チャイムが鳴りますと職員が出向いておうちの方に手を貸し、介助をする中で投票を済ませる等、各投票所ごとに実情にあわせて工夫をいただいております。もちろん、代理投票とか点字投票等の対応にも万全を期しておりますが、なおまた車イスを必要とする障害をお持ちの方の投票は、投票所に出かけるために支度、それから介助をする家族の御都合、車の用意とまことに容易でないものがありますが、このようなケースにつきましては障害の程度にもよりますけれども、特別に投票所へ行かなくても在宅で郵便による投票ができる制度がありますので、この方法で投票していただくとか、なお一層それぞれのケースにあった投票の方法、選択の対応に努めまして適切に投票ができますよう、またそのPRにも十分配意してまいりたいと思いますので、よろしく御理解をいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 片倉万吉君、2回目の質問を許します。 ◆7番(片倉万吉君) 市長の政治姿勢ですけれども、法に従ってやったということで確信を持っておられますけれども、実際選挙結果を見るまでもなく、毎日の我々の生活の中で生活物資を買っている奥さんたちの声を聞けば、毎日毎日税金が取られているんだということで、買うたびに頭にくるという声も聞きますし、特に年金生活者の人たちの消費税に対する不満というのは非常に強いものがあるわけです。そういうようなことを考えて、しかも今度の選挙の中では高齢化社会のためだ云々というふうに言われて消費税を自民党はPRしてきたけれども、実際には消費税ノーの審判が下されたという点で、少なくとも我々の公共料金、市が行っている公共料金、水を含めてあらゆるものへ課税されているという点についても非常にいろいろな不満があるわけで、そういった点で選挙を踏まえて謙虚に受けとめるということになれば、実際にそれを執行した市の理事者として一定の反省、心の傷む問題というものがあってしかるべきではないかと思うのですけれども、そこらについてもう一度お答えを願いたいと思います。 次に、開発と民活導入についてですけれども、確かに大型開発でありますからそういった大手資本の導入ということもやみくもにいけないというふうに私は言っているわけではなくて、少なくとも開発に当たって環境保全の問題だとか、あるいは実際には公共施設の提供に対してそれを使って開発する業者が利潤だけを吸い取ってしまうというようなことだとか、そういったようなものに対する一定の行政的な立場での対応というものが必要だというふうに私思うわけですが、特に先ほどお答えをいただかなかったのですけれども、5つのゾーンに対してさらに附属施設等が考えられるということで、ゴルフ場だとか、馬術場だとか、人工スキー場のことに触れてありませんけれども、そこら辺は取り組みに対して可能性があるのかどうなのかということをお答えいただきたいと思います。 特に今度は大規模な開発でありますから、県下各地に起きている多くの問題点としていろいろな自然破壊の問題、環境悪化の問題、水源汚濁の問題があるわけですけれども、少なくとも岡谷にとっては自然環境を守っていくにふさわしい地籍は西山だと思うし、今度塩嶺王城の観光道路をつくるということがありますけれども、これにとっても小鳥の森というような鳥獣保護地帯として設定しているところへ道路を開設していくことになれば、そこら辺の自然環境保全の問題等も相当慎重を期していかなくてはならない問題だろうというふうに思うわけです。市内有識者の中でももう少し自然保護の観点でもって物事を考えるべきだというような声もあったようでございますけれども、今度の西山開発について5つのゾーンが約三百数十haだと、それにさらに加えて人工スキー場だとか、あるいは馬術場だとかゴルフ場を加えると約 540~ 550haくらいにあたるのではないかというふうに委員会で報告を受けたように思うわけですが、そうなると 1,300haの中で 540~ 550haの使用というのは約4割強になるわけです。そうなると、自然環境を保護していくという上からほとんどのものがかきならされたり、あるいは樹木を残すというようなことがあろうかと思いますけれども、西山における自然保護という観点では非常に大きな開発になるわけなので、そういった自然環境を守っていくという観点で非常に憂慮する問題があるだろう。 特にゴルフ場というものは西山には2カ所あって、さらにもう1カ所ふえていくということになれば、ゴルフ場に対する過剰施設というふうに1つは考えられるわけですけれども、ゴルフ場に対する表流水、地下水等の汚染というような問題が非常に大きく現在提起されて、除草剤だとかあるいは殺虫剤が大量に使われて下流住民に大きな被害をもたらしているということで地元住民からも反発を買っているようなところも相当あるわけなんで、特に湊地区における水資源というような問題は、岡谷市にとっても(「リーン」予鈴)非常に大切なところであって、その地下水の汚染、枯渇というようなことになれば大変なことになるわけなので、そういった点では環境影響調査というものは本当にしっかりやる、しかもこれは県の施行であるから、県の要綱自身もなまぬるいものがありますから、専門業者、学者等を交えてやるアセスメントについても行政との妥協というようなことがあれば心配になるわけです。その辺についてはやっぱりきっちりやらせるというような方向をお聞かせを願いたいと思います。 さらに、県営スケート場については全県的な立場に立って、市が誘致しようとした市の土地、西山地区における誘致というようなことは実際には実現、可能性はないというふうに受けとるのかどうなのか。教育問題については御説明いただきましたが、このことは決して教師の権利や労働状況を悪化させていいということではなくて、そういうものを守りながらできるだけ低学年に対する教師の人員配置はひとつ考慮してほしいということですから、それは懇切丁寧にお答えいただきましたからよろしいです。 ふるさと創生についても了解します。 選挙の投票所においても万事支障のないような対応をなさっておるようですから、了といたします。 もう一つ、3番の湖畔開発における大衆的な憩える場所、ヘルシーパル諏訪湖ハイツ等もありますけれども、まだもっと安易に大衆的に憩える場所というようなことで、過日委員会で市長さんがこんな構想もあるというふうにお述べになりましたから、そこらを踏まえてもし発表できるものなら考え方をお示し願えればありがたいというふうに思うわけです。 以上、2~3点について。 以上。 ○議長(片倉久三君) 片倉万吉君の再質問に対する答弁を求めます。 市長。 ◎市長(林泰章君) 2回目の質問をいただいたわけですが、最初の参議院選挙の結果を踏まえての消費税の問題につきましては、前段申し上げましたように地方自治体の行政執行の基本姿勢というのは法を守っていくという立場でありますから、それに基づいて施行されるものであって、それに何ら手落ちのあるものではないと思っています。ただ、消費税そのものに対する議論になりますと、議員さんが御指摘されているように既に政府でもその一定の消費税に対する見直し論がかなり明確に出されてきておりますから、国民のそうした声にやっぱり誠実に耳を傾けてくれる、そうした方向で消費税の改めての見直しがされることはこれは私ども地方自治体にとって極めて歓迎すべきことであるというふうに思っております。 それから、開発事業についてでありますけれども、5つのゾーニングに加えてそれぞれご指摘をいただきました施設計画等につきましては、前段申し上げましたようにこれから民間研究会の意向を踏まえて今度は官と民とが一緒になって行う官民研究会の席で議論をされることになるかと思っています。それまではまだこれらの見通しについては明らかにされるものではないというふうに、今日のところはそう思っております。 それから、大資本の提供によって、そのほとんどの稼ぎを中央に持っていってしまわれるということから何かそこに手だてはということですが、これはいろいろな方向があるのでしょうけれども、しかし基本的には企業は--企業はというよりも資本の参加に対する利益の分配が原則ですから、そういう意味では資本の参加のないものに利益の分配が行われるということは間接的な流通の中でしか行われないという点で、それを意図的にゆがめていくのは大変難しいという点では、できるだけ資本参加がされるよう地元の関係者にそうした協力が得られればと願っておりますけれども、これからのそれぞれの施策の中でそうした道があけ得るものは極力あけていきたいという点で努力をいたしてまいりたいと、そう思っております。 それから、湖畔開発の問題につきましては、余り教育委員会の範疇に差し出がましいことを言うとしかられるのですけれども、私は今これからの市民生活の中を推測したとき、今の体育館が今後にも対応し得る最もすばらしい施設であるとは思っておりません。そういう部分ではあの施設の果たしてきた役割と今日果たすべき役割は極めて高い評価に値するものでありますけれども、例えばすべてがだめではありませんが、大体育館を見ましてもそうですし、それから弓道、柔道、合気道、空手等に始まる日本固有のスポーツというものがああいう姿で行われていくということが練習会場としてはよしとしながらも、将来大会開催会場としては大変問題がある、武道館建設の問題も議論されてきているのはそこにあるかと思っています。そういうような問題を含めていくと、ちょうど岡谷市が考古館、美術館、それから蚕糸博物館を1つにしながら、1つの芽を吹きながらそれぞれが充実したもに将来独立をしていくと同じように、体育館のスポーツ施設もそうした独立をして、総合性よりも専門的な競技、練習の施設というものに転化されていくということは、これは将来の予測として当然考えられることであります。そうした時期がまいりますれば、現在の体育館の持っている総合機能というものは、どちらかというとクアハウス的な健康増進ゾーンとして使われるには最もふさわしいものではありますが、競技施設として今後使用していくには、今度は体育館の立場から見ていきますれば施設の独立、専門競技施設化していくという動きに恐らく岡谷市でもその拍車がかけられてくる時期がある。その辺のところを見定めてその施設を廃棄してしまうものではなくて、広く市民の健康づくりのゾーンとして、むしろあれにもう少し付加価値をもう少しつけたクアハウス的なものにしていったら市民の利用としては大変望ましいものができるだろうというふうに考えてはおります。しかしそれも今しばらくの時間の経過が必要なことでありますし、市民の基本的な理解が得られるか否かの問題にもかかってまいりますので、私としては将来そんなふうに考えたらどうだろうというふうに位置づけて今検討をしてみたいと、そう思っております。 それから、県営スケートリンクにつきましては、かつてもう1年前ですか、長野県スケート連盟が県営リンクとして申請している西山地区の会場については計画をおろしてはおりません。したがって、これも候補地ですが、しかし実際にはあの県営スケートリンク問題についての、今考えてみれば皆さん方もおわかりのとおり自分の田に水引くためにいやがらせをされたような僕は話だと思っているのですが、しかし県営リンクは初期の目的どおり競技者の競技リンクとしてどうしても長野県の中につくってもらわなければならないという点では、先般行われた長野県スケート連盟の理事会でもう一度再度の検討をした結果はどうあるにしても、岡谷市に県営リンクの建設をぜひ協力を求めたいという点では再度の確認がなされております。ただ岡谷市の今度は市長の立場で考えてみますれば、ほとんどの地権者が岡谷の行政内にある市民の財産でないという点から見ていけば、つまらぬ摩擦を起こしているよりはもっと別な形で市内に候補地を選定していくということも1つの方法ですし、岡谷市が県営リンクに対しての協力をいただけないとすれば、これはどこのまちであっても急いでその自治体の協力を仰いでいかなけれはいけないという点で一応の理事会では、まず岡谷市の打診だけはしようということでスケート連盟では一定の決議がなされております。したがって、近くスケート連盟としての一定の動きが出るかと思っておりますが、その上でスケート県営リンクの建設を地元岡谷市も協力してこれをやるということになれば、スケート連盟は一枚岩でこれが進むことになりますし、そうでなければ協力を仰げる自治体にその話を急いで持っていかなければいけないという点で、第1段階はスケート連盟の理事会はそこまでの意思の決定はいたしておりますので、近く岡谷市に対しての要請がありますれば、その上で一応の検討をして県営リンク問題に対しての岡谷市としての考え方を明らかにいたしてまいりたいと、さように思っております。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 片倉万吉君、3回目の質問を許します。
    ◆26番(片倉万吉君) 時間が来ましたのでこれで終わります。ありがとうございました。 ○議長(片倉久三君) 片倉万吉君の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。         午前10時34分 休憩         -----------------         午前10時48分 再開 ○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 宮沢健治君の質問を許します。         〔22番 宮沢健治君 登壇〕(拍手) ◆22番(宮沢健治君) 22番 宮沢健治です。 通告順に従いまして、質問をいたします。1番の合併についてでありますが、1)、2)は前段の議員さんの質問があり、答弁がありましたので割愛をいたし、3)の辰野町との合併についてお尋ねをいたします。 現在、岡谷市と辰野町とのかかわり合いは非常に深いものがあると思います。辰野町、岡谷市との間の婚因関係、またし尿処理場の件、下辰線バイパスの問題、岡谷市では西山開発、辰野町では東部開発、また天竜川護岸改修問題、また数年向こうの話ではありますが、平出地籍の石山採掘の跡地、駒沢地籍の石山の採掘の跡地、駒沢の場合は現在採掘中でありますが、この地籍はもちろん個人の所有地もありますが、多くは財産区が所有している土地であります。面積的にははっきりはわかりませんけれども相当な広い面積になるわけでございます。採掘後、この跡地利用は両市町が力を合わせて研究しなければいけない問題だと思っております。また、最近では塩嶺王城観光開発の問題、60年の国勢調査では岡谷市より辰野町へ勤める方が 485人、辰野町より岡谷市へ勤める方が 1,245人、このようになっております。また、企業関係でも多くの会社との取引があると思われます。その他数多くの諸問題から、私は諏訪6市町村の合併も大事でごさいますが、今岡谷市は商工業を初め、経済的また人口増加のためにも辰野町との合併が必要だと考えております。市長さんは常に諏訪郡市はもちろんだが、岡谷市を中心とした松塩地区、辰野町等に目を向けて発展をすべきだと申されたことも記憶にあります。そのような観点から早くに辰野町との合併が必要だと考えますが、市長さんのお考えはどうでしょうか、お伺いいたします。なお、下諏訪町と塩尻市との合併は通告をしてございませんので、次回の折にまたお聞きしたいと思っております。 次に、2番の旧釜口水門取り壊しについてでございます。新釜口水門も昨年7月に完成を見、立派な水門として現在使用されているところであります。本来でありますれば、下流の護岸も同時に完成を見て供用開始というのが一番好ましいのでございますが、予算等の関係で護岸工事が後になったということについてはまことに残念でございます。しかしながら、県の建設事務所、また市の建設部等の皆さんのお話によりますと、鋭意努力をし、両護岸の完成を急ぎたい。また暫定的には、天竜川中央帯の河床の掘り下げ工事等で災害が起きないようにしたいとのことであります。西天竜ダムより上流、釜口水門までの両護岸の完成の時期、また河床掘り下げの深さ、また掘り下げの時期等は前段田中親雄議員さんの質問で答弁がありましたので、これは割愛をさせていただきます。 さて、旧水門取り壊しでございますが、過日の報道によりますれば伊那、諏訪、両建設事務所また天竜川上流工事事務所により、今後の護岸改修の計画説明並びに旧水門取り壊しの説明が辰野町にあったとのことであります。この取り壊し年度は平成元年、2年の2カ年で行いたいとの説明に対し、辰野町では現在の暫定改良工事が終了したとしても不安が残るとのことで、オーケーのサインが出されなかったということでございます。今日、この問題は1人辰野町、また下流上伊那郡市の問題ではなく、私ども釜口水門より下流の岡谷市民にとっても慎重に考えなければいけない問題だと思っております。昭和58年の 280t、昭和60年の 240t、この放流のときにもあれだけの被害が出ていることは皆さん御承知のとおりでございます。数回前の委員会でも、新水門完成後間もなく旧水門の取り壊しをしたいとの報告はありましたが、はっきりした時期の報告はないと思っております。辰野町へは取り壊しは平成元年から2年にかけて実施をしたいとの要請があるが、岡谷市へも時期的な話があったかどうかをお伺いいたします。また下流辰野町へは取り壊しの説明を行ったとのことでありますが、当岡谷市また天竜川沿川の各区へもこうした説明会を行うことをするのかどうかもお伺いいたします。 3番の中央道西宮線についてでございますが、傾斜地美化清掃でございます。昭和56年3月より供用開始以来、約8年ないし9年の年月がたっているところであります。供用開始以来4年、5年ぐらいまでは非常に立派な道路の傾斜地として、また立派な樹木を植栽され、立派な道路としてあるいは傾斜地であったわけでございます。早くに樹木の成長を祈りつつ、今日に至ったところでございますが、しかし、今日ではどうでしょうか。見るに見かねる状態であるわけでございます。アカシヤの群生またその成長ぶり、そしてフジヅル等雑草が生い茂り、中央道の傾斜地というよりも中央道の山林と申し上げた方がよいかと、このように思います。また、山林、田畑への通路としての側道があるわけでございますが、これら側道も中央道の傾斜地側、また山林側のアカシヤの枝、またフジヅル等が覆いかぶさり、今や側道という名のみの道路となっている場所がところどころにあります。きょうのところは傾斜地のみについて、今後美化清掃について道路公団に対しどのように話し合いを進めておられるかをお伺いいたします。 次に4番の公衆トイレ新設についてでございます。今日、衛生関係は国、県を初め、当岡谷市にも市民憲章に公害のない美しい環境のまちをつくりますとあります。現在、市内には公園内を初め、道路関係その他数十カ所の公衆トイレがあるわけでございます。私はぜひ新たにトイレ新設をお願いしたいところであります。岡谷市西の玄関口とも言われている岡谷市と辰野町との境でありますが、この場所は大部分が個人所有の場所でございます。現在、諏訪バスが回転と申しましょうか、迂回をする場所にも使用されているところであり、また毎月行っている交通安全の役員の皆さんが、交通事故防止のため全車両にチラシの配付、事故防止の指導等にも利用をいたしている広い場所であります。たまたまこの場所は建物が少ないということ、また用便を足すには非常によい場所、下を見れば天竜川、上を見れば大きな山林、前方からは絶対に見えない場所と、また場所が広いために自動車が自由にとめられる。下辰線を利用される車両、御承知のとおり多く今通行しているわけでございます。やはり大勢の皆さん、生理的な現象に運転中用便等を足したいということは、これはだれしもがあるわけでございますが、さて今下辰線の関係においてはそうした公衆的な便所というのが全然ないわけなので、私はあえてここでお願いしたいことは全く衛生上でございます。この場所に公衆トイレの新設をぜひお願いをしたいと、かように思う次第でございます。これに対して民生部長さんの答弁をお願いいたします。 以上で、壇上からの質問を終わります。 ○議長(片倉久三君) 宮沢健治君の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) それでは、最初の合併の問題について私の方からお答え申し上げます。 現在、辰野町さんと岡谷市の間では共同で行っている仕事としては、湖北衛生センターの問題、それから県道下辰バイパス期成同盟会をともにしてやっております。それから、塩嶺王城観光開発協議会が主になりながら辰野町さんと岡谷市との行政上の問題で、共通する課題としてはその問題について一緒に対応をいたしておるわけですが、辰野町さんの一番岡谷市に対して期待をしている点では、幹線動脈が整備されていないという点、かつて国鉄現在のJRは高速道の開通によって高速バスの運行等が可能になったということから、線路に関する輸送機関の不便さに対してはいろいろな議論があるようですけども、交通手段としては大まか一応の解決がされてきておりますけども、モータリゼーションに対する対応としては現在の県道下辰線が当時観螢橋の改修、それから今取り組んでいる誇線橋の改修等、岡谷市に行政区域にある現道の交通渋滞ネック緩和策としては一定の対応の成果を県道下辰バイパス期成同盟会の立場でこの問題を解決してきているわけですけれども、これから上伊那経済圏と諏訪経済圏を結ぶ動脈としてはいずれの道路を見ても時間、距離の問題、それから安全性の問題、それから時間的に道路使用が極端に偏っている。通学、通勤の時間、それから逆に帰るとき、その道路問題の解決がされることによって上伊那経済圏と諏訪経済圏の交流は、今まで以上の地域連帯観を私はつくり上げていくことになるだろうというふうにかねてからそう思っております。それが、県道下辰バイパスの建設の問題と現道改修の問題、2つを大きな柱にして県道下辰バイパス期成同盟会が、両市町にとって一番大切なのはまずその幹線動脈を整備するということ、この問題の解決なくして両市町の今まで以上の産官民の交流を行うということは、おのずと限界が出てくるという点で、いろいろと課題が指摘されて今日に至っているわけですけれども、合併の問題に即行くか行かないかの問題は辰野町の皆さん方の考えもありますし、岡谷市民の考え方もありますから、軽々にその意見を申し上げることはかえってお互い行政の主権を守る立場から見ていくと角が立つ話ですから別のものとしましても、岡谷市と辰野町の交流、長い歴史から見ましてもそこに大きな違和感のあるような関係ではなく、両市町ともその交流を一層深めていきたいという強い願望を持っているという点では、全くその姿勢に変わるものはないとそう思っております。 そういう意味では、隣接市町を見てまいりますれば、下諏訪町さんもそうですし、諏訪市さんもそうですし、辰野町さんも圏域が違ってもその交流の度合いと隣接市町の大切さという点ではいずれに優劣ないだけの深いつながりを持っているわけです。そうした自治体が将来にわたってお互いに力を今まで以上に深いものに、厚いものにしていくという点ではいずれの市も、町もそれを好むところであって、そこに何ら隔てはない。それは、今日塩尻市さんとも開発計画、塩嶺王城観光開発が一緒のテーブルにつくことによって隣接市町との友好を深めるという点では岡谷市の姿勢も、塩尻市の姿勢も同じになってきている。そういうように自治体を囲む隣接市町との関係というのは、従来のものよりもいずれのまちもが共存して生きていくという基本理念に基づいてその友好のきずなを一層深めていくという点で、市の事情を越えて両市の生き方のために、両市町の生き方のためにというように広域的にこれに対応していくという点では、広域圏というものを柱にしなくても自分のまちの隣接市町との関係という点では、積極的な対応を岡谷市もきょうまで長くその歴史を積み重ねてきているわけです。合併云々の問題はその結果として将来どういうふうに起きるものであるかどうかということが議論されるものであって、今日私どもとしてはそれだけの深い関係を持っていますから、合併があってもなくても辰野町との友好というものは今まで以上のものにしていきたいという点での積極的な友好関係を自立していくという点では、一層前向きな姿勢で事を処してまいりたいと、さように考えておりますので、きょうのところはお答えをそこまでにさせていただきたいと、さように思っております。 ○議長(片倉久三君) 建設部長。         〔建設部長 新居靖君 登壇〕 ◎建設部長(新居靖君) 旧釜口水門の取り壊しに関連いたしまして御質問にお答え申し上げたいと思いますが、事業主体の県といたしますれば諏訪湖及び天竜川の治水に対する理念に基づきまして、現在民意の対応に入っているところでございます。県の水門に対する取り壊しの計画といたしますれば、平成元年は管理橋の上部を取り壊していきたいということです。ただ、時期につきましてはまだ確定はしておりませんが、県のおおむねの考え方とすれば10月ころから着工していきたいというような基本的な考え方は持っております。それから、平成2年につきましては、橋台の下部を取り壊してまいりたいというおよその計画でございます。なおそうしますと、最後に残ります一番下の水たたきについては600 t放流、つまり完成護岸ができた時点に対応していきたいという、そんな2段構えの考え方を示されております。 それから、2点目に釜口水門から下流の関係区への対応をどうするかという御質問をいただいたわけですが、御指摘のように釜口水門から下、各関係区があるわけでございまして、釜口水門の取り壊しやら、それから河川の暫定掘削の問題やら、護岸改修の問題につきまして関係地区に説明会を9月の下旬に入っていきたいという考え方を現在、県、市で協議をしている段階でございます。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 民生部長。         〔民生部長 手塚文武君 登壇〕 ◎民生部長(手塚文武君) 3番の中央道西宮線について、美化清掃についてどのような公団との話し合いをしているかという御質問でございます。御承知いただいておりますように、道路公団では毎年のり面に繁茂する雑木、雑草の刈り取りを行っているわけでございます。市としては西宮線、長野線、両線の刈り取りについて諏訪管理事務所へ行って直接お願いをしておりますし、また沿線市町村で組織する中央道公害問題対策協議会の要望事項の中へも取り上げまして強くお願いをしているところでございます。そういう中で公団のお話では、中央道沿線が大変広い範囲に当たるため一挙に全部の刈り取りは難しく、大変住民の皆さんに御迷惑をおかけして申しわけない。できる限り対応していきたいというふうなお話も伺っているわけでございます。今年度の刈り取りは現在順次手をつけておりまして、御指摘の個所につきましては9月中旬を予定しているとのことであります。なお、毎年この時期に計画的に今後実施していくとの回答もいただいておりますので御了承をいただきたいと思います。 次に、4番の公衆トイレの新設について。川岸の観光荘近くの広場にトイレをという御質問でございますが、御指摘の場所は岡谷市と辰野町のほぼ境でございまして、まちから離れているために御質問のごとくトイレをするのに格好な場所となっていることは承知はしております。衛生上の見地から現況のまま放置しておくわけにはまいらないと考えております。あの土地が、現在先ほどの話では個人の方のものという話もありましたが、もう少しだれのもので幾人くらいのものであるか、あるいは県道との境界がどんなふうになっているか、あるいは公衆トイレとしての必要性があるかどうかというふうな問題を主として、1度よく調べてみたいと思います。さらに、利用の実態等も十分調査し、判断をしていかなければならないと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 宮沢健治君、2回目の質問を許します。 ◆22番(宮沢健治君) 22番 宮沢です。 最初の辰野町との合併について市長さんのおっしゃることよくわかりました。ただ、今岡谷市は御承知のとおりみんなが心配しているとおり、非常に土地が少なくて、工場も場合によっては辰野町もしくは箕輪町の方に行かれるということがあるわけなんで、私は工業立市である岡谷市の中から工場が出ていくということについては非常に忍びないわけなんで、願わくば土地を持っている辰野町さんとの合併の中で、さあ辰野町と合併して土地もあるのでこちらへどうぞというような、願わくばそういうようなことも加味する中で辰野町の合併というものをここに出したということも1点あるわけでございます。今、市長さん先ほどおっしゃるようにいろいろな関係がございますので、今すぐというわけには私はまいらないとそう思っております。しかし、ある時期にはこうした問題も投げかけて、そしてまたある時期にはできれば一緒になって、ともに手を携えて県道並びに塩嶺王城、あるいはまた衛生センターを初め、先ほど幾つか例を挙げて私は申し上げましたけれども、この辰野町と一緒になることによって非常に観光面、それから工業面あるいは経済面、その他いろいろな関係で広く大いに役立てると、こんなような考え方を私持っているのですが、そんなことでぜひひとつまた今後とも市長さんの御努力をこれは要望しておきたいと思っております。 それから、旧水門の取り壊しの件でございますが、私が心配するのは先ほどもちょっと数字でトン数を申し上げたけれども、新しい水門は非常に今コンピューターでもって 200tあるいは 300tなら 300t絶対放流しないことになっていると思うのです。ただ、その場合に旧水門の水たたきは壊さないということなので、その分だけは確かに掘り下げをしていく、そして旧水門と新水門との間のあの広い場所においては深さの差がある。こんなことで水たたきを壊さないということが、これは1つには水を食いとめるということで、水たたき 600t放流までは壊さないと、このように解釈してよろしいかどうかということ。もしそういうことであるならば、前回 280t放流したその時点で全水門を全開した。たまたま水位そのものは全開してその量が流れたけれども、もしあれ以上の仮に水害が起きた場合、絶対に 300tというものが守れるかどうかということ、これを私は一番懸念するわけです。ということは、前回私もこの問題で一般質問をさせていただいたことがありますが、たしか私の記憶では昭和36年の大水害、あのときに諏訪市は大水害、また下も大水害ということで、あの水門の上で血を流す両者の上下にまたがる騒動があった、これは私も記憶しておる。私も当時行った1人なのです。そこで、仮に 300t放流というお話でございますけれども、もしあのような状態で諏訪一円に水がついたら諏訪の皆さんは、水門が新しいのだからどんどん上げてしまえ、それだと下に被害が出る。私ども下流にいるものはそうした過去に苦い経験があるために、この問題をどうしても取り上げざるを得ないというのが現状でございます。さりとて、旧水門をそのままで置いておいても御承知のとおり腐敗をして、今にも崩れそうという形でございますので、私は取ってはいけないということを決して申し上げるつもりはさらさらございませんが、前回のようなあの大水害のときのように、上下でもって上げろ、下げろというようなことのないような方法がいわゆる300t 放流という、それに責任を持っていただけるかどうかということ、これが第1点です。 もう一つ、西天竜ダムより上流はお話のように今後両護岸の完成並びに河床の掘削等で被害を最小限に食いとめるということなんです。ところが、たまたま西天竜より下流の護岸、これは今のところは 300tに耐えられるということは、私はいささか現在の護岸では無理ではなかろうか、このように思うわけなんです。また、夏明側ですか、まだまだ暫定的であろうとも護岸はできていない場所が数箇所あります。こういうような状況の中で300 t放流、最悪 300t放流した時点で災害が起きないかどうかということ、これらについても建設事務所の関係ではございますけれども、県との話し合いの中で下流に対する護岸の整備、それらはどうなっているのか、その辺についてお伺いをいたします。 それから、西宮線について、部長さんいろいろ御配慮いただいて近々やっていただけるということで、ありがとうございます。ただ供用開始をしてから、今岡谷地籍では駒沢初め川岸の地籍が一番先に供用開始になったわけですけれども、これは湊の関係の皆さんも年数が立つとやはり駒沢あるいは川岸の状況と全く同じような形になると思いますよ。これから早くに手を入れて、小さいうちに決まりよく清掃してやっていくということでないと、先ほど部長さんたしか毎年とおっしゃった。たしか、昨年はやっていないはずです。そのためにごらんをいただいたと思いますけれども、あれだけの大ヤブになったしまった。これが年々やっていられれば、同じ茂るにも高さにおいてはまだまだ比較的低いような状態であると、私はこう考えております。またフジヅルというのはまたおもしろい植物で、あれはそのまま放っておくと一たんは枯れるけれど、この前の年より今年の方がまた伸びていくという、いわば繁殖率が高い。ですから、今お話のように毎年やっているということでなく、たしか昨年はやらなかったと私は記憶しております。こうした、これから岡谷市にも中央道の関係、湊を初めあるいはまた長野線にかけて、私どもの村と全く同じような形にならないように最初からの清掃、あるいは除木、除草をやってもらうことが一番好ましいと、私はこのように考えております。このことについては、一応今後とも一層の御努力をちょうだいして、今お話のように毎年やっていただくように努力をしていだたくように要望しておきます。 それから、公衆トイレわかりました。なかなか、ちらっと申されたそこに必要かどうか調べてと部長と言われましたが、いや必要だから私がお願いしているのです。必要でなければ私もこんなこと申し上げません。必要かどうかを確かめてということにちょっと引っかかりがあるのですが、別にこれについては答弁入りませんが、ひとつ必要な場所だから申し上げているわけですから、新設方御努力ちょうだいしたいと、このように申し上げて2度目の質問を終わります。 ○議長(片倉久三君) 宮沢健治君の再質問に対する答弁を求めます。 建設部長。 ◎建設部長(新居靖君) 内容的に2点ございますが、まず1点の 300t放流に対するところの水たたきの問題でございますが、これにつきましては放流特性計算によりましての水たたきを残していくという、そういう河床勾配との問題も出てまいりますが、そういう点で関係があるという御理解をいただきたいと思います。 また 300tを守れるかということでございますが、これにつきましては現在 300t暫定の対応でございますから、暫定の管理操作法に基づいて 300t放流を守っていくという考え方を県から示されております。 それから、2点目の西天竜から下の護岸改修の話でございますが、今議員さんから御指摘にありましたように、西天のダムから下流につきましては 300tの暫定放流に対して一応の対応はできるという前提でいるわけですが、現場等におきましては2~3カ所まだ暫定護岸が完成していない部分が、長いメーターではございませんですが、あることは事実ですし、それから 280t放流の時点でもそこら辺が一部くんできているというような現状等も県も調査をし、私どもも同行しております。それを踏まえる中で、県といたしますれば平成3年以降、今度は 600t対応に対するところの完成護岸の取り組みをしていかなければいけないという形で、特に西天の横断橋があるわけでございますが、あの横断橋周囲から下流というように理解いただきたいと思いますが、川幅の一部狭いところもあるということで、平成元年以降に対応するために、今年度用地測量、それから一部来年度に向かって不足分のところの用地買収が必要になるものですから、そういう計画をできれば近いうちに、まだ平成3年のことであってもなるべく早い機会に地元へ説明会に入っていきたいという、そんな計画です。これらにつきましてまた改めて関係区とも御相談をさせていただきたいと思います。そういうことで、西天竜より下流につきましては十分な対応を今後も県に対しても対応してまいるということで御理解いただきたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 宮沢健治君、3回目の質問を許します。 ◆22番(宮沢健治君) 以上で質問を終わります。 ○議長(片倉久三君) 宮沢健治君の一般質問を終了します。 三井正二君の質問を許します。         〔9番 三井正二君 登壇〕(拍手) ◆9番(三井正二君) 9番 三井正二です。 通告順に従いまして、お尋ねをしたいと思います。 まず最初に開発計画の進行状況と今後の対応ということで、先ほど片倉議員さんにお答えもかなりありましたので、できるだけダブらないようにお尋ねをしたいと思います。 1つは、最初に新都市開発に絡んで馬事公苑の問題であります。これは、最近いろいろ話題には上っておりますけれども、一体どうしていきなりこういうものが飛び込んできたのかというようなことが市民の間からも少し関心があるようであります。過日の委員会の中でもイギリスのフィリップス殿下の影響がかなり働いているようにお聞きをしましたし、その動きいかんによっては今後どうなるのかちょっと私もはっきりわかりませんので、ただ問題は最近イギリスで別居をされたということもありまして、この影響力がかなり低下をしてくるのではないか、そんな気がするのでこのことが何か今後馬事公苑にとってどんな影響力を及ぼすのかどうか、そんな点について少し最初にお聞かせをいただきたいと思います。 続いて、県営スケート場の件でありますけれども、これも先ほど片倉議員の方からの質問に対してお答えがありましたが、少し前の新聞に市長さんが氷連の会議だと思いますが、あえて岡谷市に持ってこなくてもいいというニュアンスのことが新聞に出ておりましたので、これは先ほど聞いておって若干その辺のところはわかりますけれども、何か別の事情が生まれてそんな発言があったのか、例えばほかから誘致するような動きがなされて氷連の会長として立場上、やっぱりそういうような発言をされたのかどうか、ちょっとこの辺もお聞かせをいただきたいと思います。 それから、次に横河川のラブリバーの件でありますけれども、これは山田拓男議員の質問に対してもお答えがありましたので、1つだけ要望と質問を兼ねた形でお聞きをいたしますけれども、従来から横河川の問題についてはいろいろ出されておりまして、ラブリバーということで今調査が進められてこれから整備されようとしている。しかしながら、今日の岡谷市のように土地空間の狭いところにとっては早急にやってもらいたいという市民の要望というものが非常に強いわけで、とりわけ沿線住民にしてみると今日の実態から見れば4月の花の咲くころは憩いの場という形で、そうした休息を与えてくれる反面、今日では雑草が生い茂ったり、あるいは物が捨てられたりして非常に沿線の人たちにとってみると負担を感じることが多い。こういう点では早急に整備は当然やっていくということで進捗していただかないとならんわけですが、計画的にきのうも山田拓男議員から指摘がありましたけれども、草刈りをきちんとやっぱりやれるようなことができないものかどうか。毎年言わなければできないといような状況では1級河川としては問題があるではないだろうかと私は思うのです。こういう点でどういうふうにお考えになられておるか、ちょっとこの辺をお聞かせをいただきたいと思います。同時に、もし人手がないということならば、ある程度具体的にやろうとするなら策はいくらでもあるわけですから、もう少しそういうものに対する県段階での対応の仕方というものについて、きちんとやっぱり詰めをしてもらいたいというふうに思うのであります。この辺についてもひとつお願いをしたい思います。 それから、続いて消費税の問題についてでありますが、これは片倉議員、小沢議員の質問にも市長さんの方からお答えがされているわけでありますけれども、岡谷市の場合、消費税の導入については3月議会でかなり議論をされまして、多くの市民の反対がありましたけれども全面的に導入がされました。今日、これは消費税の問題だけではないにしろ、結果的には都議選あるいは参議院選、その他一連の選挙結果が示すように国民全体の中にやっぱりいかに反対なり、もう少し慎重にやってもらいたいという人たちが多かったかということは伺えると思います。 昨日、市長さんも小沢議員の質問に答えられた際、選挙は感情で走ることはあるが、政治は理性を持ってやらねばならんと、主権は在民にありということを言われました。しかし、今日の政治を見たときに、例えば消費税の導入に当たって、国民のこれだけの反対があるのを無視して一方的にやった、そうした姿勢。さらに、リクルート事件に見られるごとく、理性はおろか感情すら持ち合わせのないような政治の流れというものを見たときに、市長さんは一体どういうふうに思われるのか。特に、今日の政治を見ますと我々国民が強い追及なりそうした反対をしていかなければ、知らぬ、存ぜぬで通り過ごすというケースがいっぱいあるわけです。消費税問題については御承知のとおり、過去地方自治体においても住民の気持ちをくみ取り見送ったところ、あるいは一部導入したといろいろありますけれども、自民党でもあれだけ反対はありながら国民のそうした世論を無視して強引に導入したわけでありますけれども、そうした自民党すらやっぱり見直しをしなければならんというような状況下に置かれてきている。全面的に導入した当市でありますけれども、とりわけ青年市長会の会長でもあり、若くて主体性を持っている6万市民の生活基盤を預かる最高責任者である市長さんとしてこういう経過を見てどうお感じになったのか。またこれに対して今後地方自治体の長としてどういうふうに対応していかなければならんのかというお考えがあるとすれば、若干その辺の心境をお聞かせをいただきたいと思います。 3番目に募金並びに寄附の問題であります。冒頭申し上げておきますけれども、決して私は募金、寄附に反対しているのではありません。しかしながら、最近特にこういう募金、寄附が多くなりまして、市民の中からどうも強制的にされている感が強いと、こういうことがしばしば苦情として出されてきております。この点について、市は募金なり寄附についての実施に当たってどんなような形で対応され、また各区に対して指導されているのか。また県段階からもどんな指導があるのか、若干この辺についてお聞かせをいただきたいと思います。 4番目に、職員の人事であります。これは特別内容的なものは別にいたしまして、男女雇用機会均等法ができてからかなりたってきているわけであります。社会的にも女性の立場というものがかなり検討されて、それぞれ民間企業の中でもこの女性の労働条件あるいは昇格等についてもかなり見直しはされてきております。そういう点で、まだ長い間の風習、あるいは慣習などがあってすべて払拭されていない点もいろいろあるかもしれませんけれども、庁内としてその以後どういうふうな形で、例えば昇格等で女子の登用などについて検討されておるのかどうか、この辺について少しお聞かせをいただきたいと思います。 5番目に、海外視察であります。私はこの海外視察についても反対するという立場ではなくて、目的によっては大いにやるべきだという考え方を持っております。しかし、公費を使って行く以上、その目的がきちんと達成をされていくということが大事なことでありまして、さもないとただ行ってきて個人的な視野が広まった程度では市民感情として私は許されないと思います。そこで、具体的に海外視察に行く場合についての目的なり、あるいは行ってきた後どういうふうにそれをフォローしながらきちんとしていこうとしているのか、この辺について少しお考えをお聞かせをいただきたいと思います。 6番目に湯殿山の開発であります。この点については、立場は違いますけれども勤労協ということでお聞きをした際、タイミングの問題もありましたけれども、率直に市長さんの方から湯殿山について舟券売場は今回は考えていない、やらないというお話を聞きましたので、一早く私たちも組織的に理解をいたしましてやらさせていただきました。ただ、問題はあと具体的な開発問題--構想でありますけれども、この点について若干お尋ねしたいのでありますけれども、きのうからも幾人かの御質問にお答えがされておりました。しかし、今日この発表について舟券売場はまだできないと、こういうことで具体的な後の構想については出されておらないわけでありますけれども、ただこれは何事もそうでありますけれども、開発に当たって当然発表すべき時期というものがあるわけですが、今日かなり煮詰まってきているのではないだろうかという想定がされます。一体、発表ができない理由は何なのか、これは当然ケース・バイ・ケースによって、物によっては発表できるものできないものがあるわけでありますけれども、しかし問題があった土地だけに市民の不安をやっぱり早くぬぐい去るためにもいいものだとすれば、こんなことを考えているということぐらいはできないものかどうか、そういう点で少しお考えをお聞かせをいただきたいと思います。 最後に、昭和63年度の一般会計の決算についてでありますが、既に数字的なものは恐らく出ていると思いますから、監査などは終わっていないということで最終的なものではないというふうに思いますが、結果はどうであったかということをお尋ねを申し上げたいと思います。 以上で、この壇からの質問を終わらさせていただきまして、あと自席でさせていただきます。 ○議長(片倉久三君) この際、暫時休憩いたします。         午前11時45分 休憩         -----------------         午後1時00分 再開 ○副議長(山崎芳朗君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 三井正二君の質問に対する答弁を逐次求めます。 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) それでは私にいただいた質問数点についてお答えを申し上げます。 第1点の開発計画の進行状況等踏まえて、数点についての御質問いただきましたが、現在新都市開発構想の中にある先ほど片倉議員さんの御質問の中にもありました馬事、スキー、それからゴルフ場計画等につきましてはまだ計画が決定したものではありませんから、その決定していない計画についてとかくの意見を申し上げるわけにはいきませんけれども、ただそれぞれの計画をいずれどういう形にせよ、これが詰められていく段階ではその事業の実施の可能性については、もとより民間の立場からも行政の立場からも詰めてまいることになりますから、御指摘いただきましたような内容がこうした問題に関係するのかどうなのかという点についても注意をいたしていかなければならならいと思ってますが、当面のところはそうした状況では直接に関係するものではないと思っております。 それから長野県スケート連盟の県営リンク建設計画問題は、先ほどの議員さんのお答えにも申し上げておきましたように、スケート連盟としてはスケートの発祥の地である岡谷市に県営リンクつまりオリンピック強化選手専用リンクとしてこれが利用できるよう建設できることが望ましいという結論は、これはスケート連盟としてはそういう結論を出しております。問題は、岡谷市が協力するかどうかということですが、近くスケート連盟としてはまず岡谷市にそのお願いをして、岡谷市がやらないということになれば今佐久市を初め数市からスケート連盟に県営リンク招致の要請が出されていますから、その中で調整をして考えるということになるかと思っておりますが、当面は岡谷市の対応をどうするかにかかってくるであろうと、そう思っております。そういう意味では、連盟サイドの詰めは岡谷市と限定して始まったものではありませんから、それぞれ地域の考え方、地域連盟の考え方というものをもとにして詰めてきておりますから、その中には岡谷市以外のリンク招致計画というものは当然ございます。したがって、第1段階としては岡谷市の対応にかかってくるだろうと、そう思っております。 それから、横河川のラブリバー計画に関係しての管理等に関しましては、前山田拓男議員の御質問にも部長の方からお答え申し上げてきておりますけれども、いずれにしましてもラブリバー計画の一番大きな目的というのは住んでいる人たちが川をどう使うかの問題ではなくて、川をどう大切に守るかというところが基本になるわけです。ですから、その川は住民と常にかかわりを持つものでありたいと同時に、その川を通じて水を大切にする心、それから川がそのまちの住民生活から全く離反して勝手に流れているのではなく、川と住民生活というものをつなげていくという点で創意工夫をしていかなければなりませんし、その基本理念をどういう形でまちづくりの中に生かしていくかという点で、いろいろとこれから検討がなされるものでありますが、今当面の横河川の河川管理の面では管理者によくお話を申し上げながら、除草の問題等含めて当面の河川管理者として行うべき管理は、これは県がしっかり見てもらわなければならないということでかねがねそのお願いを申し上げたり、打ち合わせをしたりしてその対応をいたしておるわけですけれども、今後にまた処してまいりたいと、そう思っております。 それから、消費税の問題につきましては、これも一定の考えは申し上げてありますように、私の市長としての政治的な立場としての意見はどうかという部分と、行政体である岡谷市としてはどう対応するかという部分はおのずと違ってきます。岡谷市としてどう対応するかという部分については、我が市は憲法は尊重し法を守る立場で地方自治体がもとより運用されてきているわけですから、税の内容のいかんを問わず日本の法律に従って地方行政運営がなされるという点では、市長の役割はその法を守るという立場で行っていかなければなりませんから、住民にとって不都合であるか、都合がいいかの選択をするものではなくて、その税の問題といえどもその法の精神に従うということで、当然消費税を賦課していくということについては、今日まで進めてきた行政の運用としては間違いはないというふうに思っております。ただ、その部分から離れて政治的な立場で市長はどう思うかという点については、先ほどもお答え申し上げましたように、政府は消費税のあり方について一定の国民が理解し得ないでいる部分、それから消費税そのものに対しての国民的な意見というものを取り上げて一定の見直しを行うとしておりますから、その中には市長会の意見等も含めて国民コンセンサスの得られる消費税にしていただくために、一定の政治的に活動は行うべきという立場で現在その対応をいたしておるとお答えを申し上げてまいりました。 それから、5番目の海外視察の件でありますけれども、既に予算上程の折、もしくは今回の視察団編成に当たりましても議会運営委員会等にもお話を申し上げてきておりますように、海外視察の一番大きな目的というのは、自分のまちをまちの中で考えているやり方ではとかくが目先の調整に終わってしまう。第2次総合計画の趣旨にもありますように、同じこの地球の上で生活しているたくさんの都市がそれぞれ新しい時代を思考しながら、そのまちの文化やそのまちの生き方、そのまちに住む人たちの思考、それから人類社会が築いてきた将来の付加価値を求めてそれぞれ試行錯誤しながらまちづくりを行っているわけですけれども、そうしたものをグルノーブルの視察の折には西洋文化のその拠点たるその開発手法と新しい時代に向かって世界の先駆的な役割を果たしているそれぞれの都市、もしくは開発したプランというものがどういう形でその国のそのまちに、そしてその理想と現実というものがどういう姿になっているかという点について考え方を学ぶという点で、昨年は西洋文化の拠点としてそれが行われた。 今回は、我々と同じ東洋文化を持っているこのアジア諸国の中にあって、このアジアの都市開発事業や都市整備計画が世界にすぐれた開発事業を歴史的にその先達的な役割を果たしてきたかというと、アジアは残念ながらほとんどが先進都市と言われている西洋文化の中で行われてきた都市開発事業をある意味では学んできた国であるわけです。都市であるという言い方の方がいいかもしれません。それは西洋文化をそのまま東洋文化に持ち込んだものではなくて、その西洋で開発され、また思考されてきたそうしたものを自分たちの国の自分たちの文化に、自分たちの生活になじむものとしてつくり上げてきたという点では岡谷市よりははるかにすぐれた都市がこのアジアにもたくさんあります。そういう部分から今回のアジアの都市視察というのは、1つにはそうした東洋文化と西洋文化の大きなかかわりあいといもうのを国際リゾート都市として取り組んでいるそれぞれの都市がどう自分たちの国の文化に置きかえて、どの部分をどう受けとめ、どの部分をどう切り捨てて、つくりかえて世界の人たちの集まる都市にしてきたかという点では1つの見方としては非常に大切な勉強ができるであろうと、そう思っております。 それはとりもなおさず、国際文化産業都市を目指していく岡谷市にとりましても、将来ここに住む人たちが利用していくだけのものではなくて、ここに訪れる人たち、それは内外問わずそうした人たちを気持ちよく違和感なく受け入れていかれるような開発手法、もしくは1つの施設にしてもそうした配慮というものをこの中に見逃すことのないよう反映できるとすれば、それが最も望ましいと私どもは考えるわけです。これは同じ視察に出てもお互い学べる者と学べない者もいますから、一概には申し上げられませんけれども、いずれにしてもそうした目でひとつは見て来るということ。それからもう一つは自分のまちには、今度視察に行くまちにはないいろいろな条件があるわけです。例えば寒さだとか、それから気象的なものというのは今度視察していくまちとは全く相反しますから、そういうものを今度はそうした条件と基本的なものの考え方、どう表現されているかというものの中に学びながらまたその部分を学識者なり、我々の知恵によってそういうものをまたそこに1つの思考をしてみなければいけないと思っておりますが、いずれにしましても目的と帰ってきてから視察をどう生かすかという点では、物を買ってきて渡すようなしかけにはいきませんけれども、お互いに見る目を養い、その知識を将来のまちづくりの中にそれは開発事業に限定するものだけではありません。あらゆるものにその学び得たものに新しいものの考え方を起こし得るとすれば、それは視察の成果として私どもが期待するものであるわけですから、そのように御理解をいただければありがたいとそう思っております。 それから湯殿山の問題ですが、これは小沢議員さんの御質問のときにお答えしたかと思ってますけれども、一番今原因になっているのは前に申し上げたように、肝心な事業主体が採算に合うものになるかならないのかという点で、現在のところ率直に言えば決して採算に合う事業にはならないという点から、この事業を岡谷市のために採算を度外視してやるにしてもおのずと企業としては限度があるという点から、それを企業として決断するかしないかという点でいろいろな調整が行われております。したがって、新しく取り組んでいただいているその企業のその仕事はまだ皆さん方に御報告を申し上げる段階には至らないというのは私どもの都合ではなくて、相手の企業として腹の決まらないものをいたずらに市民にアピールしていくわけにはいかないという点で、むしろ市の立場では自重しているというのが現在の段階でございます。 以上です。 ○副議長(山崎芳朗君) 企画部長。         〔企画部長 小松幸雄君 登壇〕 ◎企画部長(小松幸雄君) 3番目にいただきました募金、寄附の関係についてお答えいたします。 募金、寄附の基本的な考え方につきましては、民意の自発的な善意に基づくものでありまして、強制的に行われるべきものではないと考えております。しかし行政が寄附などすべてを調整していくということになればいろいろなケースがありまして、関与すべきではない部分というものがあろうかと思いますが、全く野放しのままにしていくことは好ましいことではないというふうに考えております。寄附に関連する部課等とも調整を図っておるところでありますが、各区に対しましてはあくまで善意の寄附でありまして、強制にわたらないようというお願いは申し上げておるところであります。なお、県からの指導ということにつきましては、特にまいっておらないかと思います。 ○副議長(山崎芳朗君) 助役。         〔助役 小口利行君 登壇〕 ◎助役(小口利行君) 職員の人事についての御質問にお答えをいたしたいと思いますが、職員の配置につきましては職種、内容あるいは労働条件等で異なるものの、適材適所に配置するというふうに考えておるわけでございます。庁内の責任あるポストへの女子職員の登用につきましては、これは男子職員でも同じことでございますけれども、人物、知識、経験、能力、意欲等に基づき登用するものでございまして、男女の区別をしていないわけでございます。地方公務員法におきましても男女差別を持ち込む余地はございません。常に適任者を検討して配置をいたしております。 ○副議長(山崎芳朗君) 総務部長。         〔総務部長 武井康純君 登壇〕 ◎総務部長(武井康純君) 三井議員の7番目に御質問いただいた昭和63年度一般会計の決算についてお答え申し上げます。この決算につきましては、法の定めるところによりまして現在監査委員の審査をお願いいたしておりまして、数字の詳細については御認定をいただく際に申し上げることとしているわけでございますが、見通しということで申し上げますと、実質収支におきまして約6億 5,000万円ほどの黒字決算の見通しでございます。 以上です。 ○副議長(山崎芳朗君) 一通り答弁が済んだようです。 三井正二君、2回目の質問を許します。 ◆9番(三井正二君) 9番、三井正二です。 それでは今お答えのあった中で、再度お聞きしますれども、都市開発、新都市の開発については今後のまた行方を見るとして、結構でございます。 スケート場については今も話がありましたように、一応他のところも候補としては出てきているわけですね、佐久市とか、そういうところも、わかりました。 それから、横河川のラブリバーの件ですけれども、これは鋭意調査しできるだけ早く整備をしていただくということで結構ですけれども、特に問題は沿線の人たちから見ますとある面では先ほど言われたようにその川を守っていくという意味で周りの雑草を刈ったりしている人もいるわけですけれども、これは大変なことです。現在、それぞれ個人でやっておりますけれども、だから問題は従来から草刈りの件については再三言われているわけですけれども、人手がないとか、あるいは予算的な面についても多少問題があるというようなことで諏訪の地方事務所でも言われておりますけれども、いずれにせよ管理者が県である以上これはやっぱりきちんと今の段階ではやらせるということがこれは大事ではないだろうかと、言わなければやらんという行政ではいかんわけですから、この辺についてもしある程度予算的な面がつくのだが人手の問題で問題があると、こういうことが具体的にあるとすればこれは沿線の人たちにも話をして、多少なりそういう点で協力を願うということもできると思うのです。だから、そういうもう少し具体的な詰めをしていただいて、ある程度やっぱり沿線の人たちが負担にならないように絶えず言わなければやってもらえないというようなことのないような、そういう1つの方向で対応していただきたいと思います。これは要望しておきます。 それから、消費税の問題でありますけれども、これは今市長さんからお答えがあったように、市としては当然上から来たものはやらなければいけないという人たちの任務もあることは事実です。しかしながら、一面地方自治体としてそこに住む住民がどういう考え方なり気持ちを持っているのかと、こういうものをくみ上げて決まったからではなくて決まる前にそういうものを吸い上げて対応するということも、これは地方自治として私は大切なことではないだろうかと思うのです。そういう点で、本来の消費税の問題については既に導入をされてしまったわけですけれども、現実の問題としてさっきも申し上げたように選挙結果を見ても国民の中に大多数の方がかなりの異論を持っているわけですから、こういうものが無視をされないようにひとつやっていただかなければならんではないだろうか。そういう点では、中央も今考え出してそれに対応しようとしてきているということを言われましたれけども、しかし私はこれはあくまでも選挙結果なりそういうものを見てやむを得ずやらざるを得ないような状況になっているわけで、みずからそれを進んでやるという性格のものでは私はないと思っております。だからこのところが、私は問題があるわけで、本来ならばあれだけ反対のあったものを強引にあれだけ押し切って4月に導入したそのこと自体にもこれは大きな問題が出てきているわけですから、今日何か自主的にやり出しているような感じに市長さんはお取りになっているようでありますけれども、私はそういうふうには見ていないわけです。むしろ、国民の反対があってやむにやまれずやってきていると、もし我々がそういうような反対なり、対応をしなかったら果たしてこういう状況になったのかどうかということが私は非常に疑問です。そういう点では市長さんも先ほども言われておりましたように、やはり政治家というのはもう少しやっぱり理性、そういうものをきちんと持って国民がどういうことを考えているのか、冷静にやっぱり受けとめて対応をしていくということが大事ではないだろうか、そういう点ではたとえ地方自治体としても率直にやっぱり市民の声を吸い上げてもらって、問題があるときについてはきちんとやっぱり対応してもらうと、そういう姿勢をぜひ私は持っていただきたいものだと思います。そんな点で、もう少しお考えがあればお聞きをしたいと思います。 それから、続いて募金、寄附の問題でありますけれども、これは再三申し上げておるように決して私は募金、寄附について反対をするものではありません。自主的に一つの行事に当たって、お互いに協力をし合ってやろうという精神の上でやるということについてはこれはいいことであるわけですけれども、しかし最近の状況を見ますと区へ回っていくときに個々に封筒をつけられて回されたり、これは強制的ではないというものの半強制的になってしまっていると、きちんとその封筒を出さない限り何かうちは少しおかしく見られるのではないかという感じでついやっぱり入れざるを得ないという状況下もあるわけで、こういう点については聞いてみますと区長会でも多少問題になっているようであります。したがって、この点について少し調査もしていただいて、もう少しやっぱり寄附、募金というものに対する対応の仕方については慎重に対応するよう市の方からとしても少し指導をしていただきたい。これはただ単に岡谷市だけの問題ではなくて、長野県下の中でも、他の市町村でもいろいろ問題が出ているようであります。昨年の段階ですけれども、県にそういうことを聞いたら県としてもそういう問い合わせがあったりして、できるだけ各地方自治体に指導をしていきたいというような話がございました。今お聞きをすると具体的にそういうことがないようでございますから、この点についてはまだ再度県の方でいろんな形で聞いてみたいと思っております。 そういうことで、先ほど答弁がございましたけれども、市としてもう少しそういう点について、区長会にも出ているわけですから、具体的にこれについて対応していく姿勢があるのかどうか、この点についてひとつお聞かせをいただきたいと思います。 職員人事については、特に昇格等についてこれは助役さんが言われたように非常に難しい一面を持っているわけでありますけれども、しかしまだまだ長い間の慣習なり風習というものがありまして、どうしても女子の登用という問題になりますと抵抗が出てくるというものがあります。これは一般企業の中においてもそういうものがあるわけで、もう少しやっぱりこれらの問題について、例えば管理職に登用するような場合について一定的などういう基準になっているか私もよく知りませんけれども、そういう基準などそういうものをきちんと作成された上で、一定的にみんなが理解をされるような方向でこの問題については今後ひとつ庁内でも対応をしていただきたい、こんなことをお願いをしてこの点についてのお答えは結構でございます。 それから、海外視察の問題ですが、市長さんからも言われましたけれども、具体的に言われていることについてはわかるわけですけれども、結果的に効果としてやはり公費を使ってそれぞれ視察をするわけですから、ただその人たちだけの知識だけに終わってしまうということがあってはならんわけで、それは全市的にやはり効果的に出てこなければならんわけですから、そういう点ではより以上効果を高める意味で、今後例えば帰ってきたら具体的にきちんと報告会を市としてやるとか、そういうものを考えられておられるかどうか、この辺について少しお聞かせをいただきたいと思います。個別的にはやっておられるところもあるようですけれども、具体的に市としてそういう問題についてどう対応をしていくかということについてお聞かせください。 6番目の湯殿山の問題については、今のお答えで結構です。ただお願いですが、1つはそういったいろいろな問題があるようですが、一般の市民から見ますとある程度具体的に開発をされようとする場所なりそういうところにおいては、かなりやっぱり関心を持ってくるわけです。例えば新都市開発なりあるいは都心開発、湖畔公園についてもそうですけれども、具体的にならないまでもある程度一定的な構想というものが市の方からも発表もされておりますし、大体ここはこんなになってくるのだなというふうに市民が考えながら、また問題があれば提起をしながらより以上市民から愛されるようなものにしていかなければならないということで常に考えておるわけですけれども、しかし特に湯殿山の開発に当たっていろいろ市民の賛否両論があって、市民感情も多少こじれているところもあったわけですけれども、ただ問題はこういう種の問題について具体的にある程度どのくらいまで決まっていれば発表していいのかどうかというのはこれまたケース・バイ・ケースで違いますけれども、そういう点についてあらかじめできるだけ早くこんなように湯殿山については考えているというようなことで提起ができるようにしてもらいたいと思います。どちらかというと私もこういう開発問題については何か、総合レジャーランドについてもそうでありますし、その中に含まれている舟券売場の問題についてもそうでありますけれども、そういう全容がある程度市が対応するのかしないのかそれは別にしても、そういう全容がわかっているものについても具体的に親切な提起がない。どちらかというと議員の人たちもよそから聞いて初めて知るというようなケースも多々あるわけであります。そういう点については、できるだけやっぱり親切に市の方から現況なりそういうものの状況というものをやっぱり話してもらうのが私は筋ではないだろうか、そういうふうに考えます。したがって、今後できるだけその問題についても問題がないように地元についても、(「リーン」予鈴)あるいは岡谷市民に対してもひとつ御報告を速やかに願いたいと、こういうふに思います。 以上、申し上げて申し上げて、もしそれらについてお考えがあれば合わせてお聞きをいたしまして、2回目の質問にかえさせていただきます。 ○副議長(山崎芳朗君) 三井正二君の再質問に対する答弁を求めます。 市長。 ◎市長(林泰章君) それでは消費税の問題から私の方からお答え申し上げますが、国がどういうふうに受けとめているか私にははっきりしたことを知ることはできませんけれども、少なくとも今度の参議院選挙の結果は消費税が今のままでいいという立場に立って自民党並びに政府が考えているものではないと、私はそう思っております。それは少なくとも今国会、またそれぞれ各政党間でも消費税についてはそれぞれの考えを持って、政府は少なくても国民に理解の得られるものに見直していくという言い方をしていますから、そういう方向で対応をなされるかと思っておりますし、また一般論としては議員さん方も御承知のとおり反対すればすべて改まるということばかりではありません。さりとて、国民が要望すれば何でもなるかと言えばそういうものでもありません。それは、国政の段階にあっては1つの社会ルールをもとにして、現在それから将来の展望に向けて行政施策を施していくことになるわけですから、施策の内容に対する議論はあっても一定の国の進むべき方向というものに対しては、国家は国家の責任においてその一定の施策を遂行していくことに相なるわけでありますから、そういう部分では国民の声がどれだけそうした将来の日本の国のあるべき姿に添え得るものであるかどうかという点で、いろいろな議論を国民は国民の立場で、政府は政府の立場でその見解を明らかにしながら政治の行くべき方向が調整されてくるわけです。ですから、消費税ばかりでなく、法律そのものがそうしたプロセスを踏んでくるわけですから、国民全員が受けないきまりを残していくということは、これは元来あってはならないものだと私思っております。それは直ちに反対だから直されるというものだけではなく、常にその時代の国の歩みと国民の考える価値観との間で議論がされていくものでありますから、それにどうも岡谷市長の立場で余り口をはさむわけにはいきませんが、ただ消費税という問題に関してはかねてからの議論がありますように、行政体の行うべき義務と責任の分野と、市長としての政治活動の分野での持つ意見としてはおのずと区別していかなければいけないというふうに考えて、ただいまお答えを申し上げたものであります。 それから、募金、寄附の問題につきましては、募金、寄附のあり方について、募金を募る団体もしくは事業、寄附を募る事業もしくは団体がむしろ留意しながらその募金活動、寄附活動のあり方についてきちんとした対応をしなければならないという点で、むしろ区の立場の問題よりは募金をするもの、募るもの、それから寄附を募るもの、この人たちにむしろ問題があるのではないかという気がします。ですから、その辺のところは私どもが知り得ている範囲では行政がという言い方ではできませんが、社会通念上のルールとしてどういう形で行われているかについて、好ましからざることについてはきちんとした話をしなければいけないと思っておりますが、しかし市が指導するという立場に立ってこれを行え得るものではありませんから、その辺は十分に御理解をいただければと思っております。 それから、海外視察の問題についてですが、例えば私ども小さな話で申し上げていきますれば、職員の研修視察もありますし、たしか議員さん方にも行政視察があったかと思いますけれども、そうしたものも海外の今回のような研修も皆同じになるのですが、市の場合に全部復命書を上げて視察の内容等はそれぞれが見られるように閲覧されていますし、その報告はさせますし、職員全部集めて年中報告会やっているわけにはいきませんから、その関係する部署のところでは視察の内容についてそれを行政に生かすべく視察者の報告を上司にしながらそれを部下に伝達するような方式でやっているわけです。行政視察の場合にも少なくとも報告会という持ち方がいいかどうかわかりませんが、その視察の結果についてぜひ内容を聞きたいという団体、もしくは組織に対しては何回も私どもの方ではいたしておりますが、行ってきたからみんな集まって聞けというやり方での報告会は私どもの立場では、そういう形では持っておりませんが、過去何十回かそういう会を持っていただいて報告はいたしておりますので、必要があればそうした機会にぜひ御出席をいただければと、そう思っております。 ○副議長(山崎芳朗君) 一通り答弁が済んだようです。 三井正二君、3回目の質問を許します。 ◆9番(三井正二君) それでは3回目の質問をいたしますが、1つは今市長さんから答弁がありました寄附及び募金の件ですが、これはいわゆるそれぞれのポジションで考えろということですけれども、例えば市が区を通じてやる募金もあるわけです。そういうものについては、市は一体どう考えているのかということを私はお聞きしたいわけです。区独自でというよりも、市のそれぞれの各部署で計画されて、例えば太鼓祭りについてもありますね。実行委員会と言えば市も加わっているわけですから、そういうものについて一体どう考えるのかということも含めてひとつお聞かせをいただきたいということであります。 それから、申しわけないのですが、都市開発の1番の問題で落としてしまったわけですが、内容的にはお話をしてありますけれども、湖畔公園でかなり民間の開発ゾーンというのが出てきているわけですけれども、これは大変聞いた話だけで申しわけございませんが、湯殿山への舟券売場は断念をしたけれども、どうも下へ来るではないかというわさがまた流れているのです。こんなことは絶対私もないと思うのですが、市長さんもそんなことをお聞きになっているのかどうか、ちょっとその辺についてもしそんなことがあったにしても絶対にやらないよと、こういうことができるかどうかということをちょっと最後にお聞かせをいただきたいと思います。 以上で終わります。 ○副議長(山崎芳朗君) 答弁を求めます。 市長。 ◎市長(林泰章君) それにしてもずいぶん程度の悪い話ですね。友達を選んだ方がいいですよ、三井議員さん。そんなことを言っては失礼だが、本当にそんなばかくさいことに答えるのもいやなんですが、そんなことあり得るはずがない。議員さんの良識でもあり得ないでしょう。そんなことは議会の一般質問でされるも腹が立つのですが、あり得ません、そんなことは。 それから、募金の話ですけれども、市が関係、遠くの方で関係しているものでは今議員さん今御指摘あったように例えば太鼓祭り、それから赤い羽根募金、あとは社会を明るくする運動の募金とか、そういうものが幾つかあります。あと社協等は会費ですから、これは募金でも寄附でもありませんから別ですけれども、そうしたものが恐らく区を通じて幾つかのものはきっと流れていると思いますが、その辺のところはまたその事業主体等に募金の仕方、寄附の仕方等については十分にひとつ配慮するようにという、こうしたお話を申し上げることはできますから、私どもの方できっちり対応いたしていきます。 ○副議長(山崎芳朗君) 三井正二君の一般質問を終了いたします。 次に、林光一君の質問を許します。         〔10番 林光一君 登壇〕(拍手) ◆10番(林光一君) 10番 林光一です。 一般質問をさせていただきます。 まず初めに、県道下辰線改修とバイパス建設についてであります。県道下辰線の三ツ角以西は部分的には逐次改良されつつありますけれども、全線改修とバイパスルートの建設については、これは長年の懸案の問題であります。過日も、県道下辰線バイパス建設促進期成同盟会の総会があったようでありますが、その場において現道整備とバイパス促進について論議がされて、今この時期にバイパス建設をしないと取り返しがつかないというような認識で一致をされ、前向きに検討をされた。このようにお聞きをしておりますが、いよいよ時期が来たかな、そんな感じを抱きます。御存じのように県道下辰線のバイパスルートについては、大分以前にその当時の考えとしての絵が一度示されたことがありますが、今回促進しよう、検討されたことについて、既に示されているその絵を基本にして進められるのか。または、新たに発想を転換して別ルートを設定するのか、今後具体的にどのように取り組みをされるのかお伺いをしたいと思います。 次に、関係地区の具体的な問題について2~3お伺いをしたいと思います。初めに、三沢地区の現道改修についても、先日の総会でこれは当然検討された部分であろうと思いますけれども、昨年この件でお聞きしたときには県としては今具体的には何も考えていないということでありましたが、今回の会合の論議の中で県の意向あるいは今後の見通しに前進があったのかどうかということをお尋ねしたいと思います。また、現在進められている鳴沢通り入り口から 100mの間の改修工事はいつ完成を予定しているのかということと、そこが完了したら直ちに引き続き対面側の改修に入る計画であるのかどうか。その点お伺いをしたいと思います。なお、交通渋滞、交通危険箇所になっている鮎沢跨線橋から川岸駅の間については測量、設計等が進められておるようですけれども、推進が大いに期待をされている部分であります。この場所の工事計画の見通しについてお伺いをしたいと思います。 次に、2番目として和楽荘の新築については、先頃の発表によると、年度当初の現地改築の計画を取りやめて塩嶺病院前の土地に建築をしたいという方針変更が打ち出されました。同時にまた、これからますます重要になる在宅福祉の手助けができるような内容にした新しい養護老人ホームにしたいということで、病院に隣接したホームの新築に対して市民の期待は非常に大きいものがあります。施設の内容については明らかにされておりませんので、その具体的な構想と今後の日程についてお聞かせをいただきたいと思います。なお、新築移転後の現和楽荘跡地については、将来どのようにされるのかお考えをお伺いしたいと思います。 3番目に災害危険箇所についてであります。防災の日の9月1日岡谷市総合防災訓練が地域住民参加で全市的に実施をされました。市民の防災に対する理解と意識の高揚を図るために大変有意義な訓練であったと思います。本年、元号が変わって安定の時代を望んで平成であるようにという年頭の願いもむなしく、各地の災害状況を見ると火災はもちろん、水害、崖崩れ、地震、噴火等々、全く予想もしなかったような大災害が次々に発生しております。災害危険箇所という言い方が岡谷市の場合適当かどうかちょっとわかりませんけれども、市内では幸いにも今のところ特筆されるような災害は起きておりません。しかし、各地の例に見られるように全く思いもかけない災害がいつ発生するかわかりません。岡谷市でも災害の未然防止に対応するために、崩落や水害等が予想される危険地域に対して毎年視察や対策の検討がされているわけですが、本年度視察をされた市内のそういった災害危険予想地区の現状とそれに対する検討された対策についてお聞きをしたいと思います。なお、昨年始められたブロック塀の検査について検査の結果と対応の状況についてお伺いをしたいと思います。 4番目に、ふるさと創生事業についてであります。これはふるさと創生の目玉として全自治体への一律1億円政策というようなことも言われたりして、いろいろ批判の声もありましたけれども、いずれにしても自治体が初めて自由に使える1億円であることは事実です。この使い道については市民の意見も聞いてということで、6月の市報でふるさと創生1億円のアイデア募集をしたわけですが、先段の議員へも細かい数字が示されましたが、そうした市民の意見も聞く中で庁内で詰めがされているということですが、そうした市民からの意見や庁内からの意見について、具体的にいつごろ結論を出したいという目標があるのか、今詰めているということではなくてそこら辺わかりましたらひとつ目標をお伺いしたいと思います。去年でしたか、市長さんは清掃工場の余熱利用についての考えとして、例えばやまびこ公園内に石垣イチゴかメロンなどの果物栽培をして収益を上げることができればというような趣旨のことを、これは私案であると断って話されたことがありますが、あの考えはその後棚上げされたままになっているように思いますけれども、今回の機会に創生基金を充当してひとつこの構想を実現してみるかなということで、この案もこういった市民の提案の中の1つとして検討の対象にされているのかどうか、その点をちょっとお伺いをしたいと思います。 以上で、壇上からの質問を終わりにしたいと思います。 ○副議長(山崎芳朗君) 林光一君の質問に対する答弁を逐次求めます。 都市開発部長。         〔都市開発部長 横内啓吉君 登壇〕 ◎都市開発部長(横内啓吉君) バイパスに関連をいたしまして質問をいただいているわけでありますけれども、期成同盟会は7月13日に辰野町で開催をされました。昭和63年10月4日に期成同盟会といたしまして交通量調査を実施いたしてございます。その結果といたしまして、交通量は年々増加の傾向にあります。しかも通勤時間帯へ集中する傾向がますます強まりまして、午前7時から午後7時までの12時間について調査をいたしたわけでございますれども、朝夕の4時間に約45%の車両が通過をしていることがわかったわけでございます。なお、県内でも下諏訪・辰野線は有数の渋滞路線というようなとらえ方をされておるようでございます。これらを踏まえまして、今年度期成同盟会におきまして諏訪、伊那両建設事務所との協議、検討の上にルートの素案づくりを進めるべく協議がなされたものでございます。現在、事務局におきまして素案づくりが進められておるところでございますが、まだ具体的なものにはなっておりません。今後検討を早めまして、早期にルートの確定に向かって作業を進めていきたいと思っております。なお、前のルートとの関連で御質問をいただいておりますけれども、それぞれ両市町に開発計画等があるわけでございまして、それらも変わってきておりますので、ここで新たな見直しの中になるのだろうというような気持ちで白紙の状態で取り組もうということにしてございます。なお、一部三沢地区の改修のことが論議になったのかどうかというようなことでございましたけれども、そちらの方の論議にはなっておりませんので報告をさせていただきます。 以上でございます。 ○副議長(山崎芳朗君) 建設部長。         〔建設部長 新居靖君 登壇〕 ◎建設部長(新居靖君) 最初に下辰線に関連して2つほどの御質問をいただいているものですからお答えしたいと思います。まず鳴沢通りの完了はいつかということでございますが、議員さんの御協力をいただいておりますとおりに、今年度買収を2戸ないし3戸予定していますが、今のところ2戸が確定になっております。したがいまして、残りあと3戸あるわけですが、これらを踏まえる中で下水道については手をつけ出しておりますが、道路築造については今しばらく時間がかかるかと思っております。 それから、今度対面側、裁判所側でございますが、これにつきましては引き続いて対応してまいりたいという考え方でおります。現在のところ約支障家屋10軒ぐらいということですが、したがいましておおむね平成3年度以降になろうかと思いますが、これもある程度の計画ができますれば地元対応、説明会に入ってまいりたいと思っております。 それから、鮎沢の跨線橋に対するところの工事計画と見通しでございますが、地元に対応しているとろこの状況を少し申し上げてみたいと思いますが、昭和63年度に入りましての状況ですが、特にJRとの跨線橋の高さの問題で少し時間がかかってしまって、大変地元に御迷惑をかけていたことについておわびを申し上げてきたわけですが、現在はそれらに基づいての詳細設計を完了いたしまして、県で今それらに基づいての検討中でございます。今後、これらをもとに地元役員会、地権者に対応してまいりたいと思います。なお、今後につきましては、それらの詳細設計に基づいて道路のつぶれ地、幅員、杭打ち、それらの部分を踏まえてできれば用地買収に入ってまいりたいというのが今日の状況でございます。 それから、3番の危険箇所のうちブロック塀についての御質問をいただきましたからお答えを申し上げたいと思いますが、昨年議員さんからも御質問をいただいたわけですが、その後の状況ということでお答えしたいと思います。昨年、実施したのは長地、岡谷、神明、田中、川岸の5つの小学校の通学路でございます。最初は黙視で検査をいたしまして、調査をいたしまして、これは危険だと思われるところにつきましては鉄筋の関知器等を使いまして再調査をしたということで、全体では 108件でございます。今日時点ではそれに基づいて改善すべきものについての指示書だとか指導を申し上げているわけですが、一部はもう既に完了し、一部は現在実行中というような、そんな報告をされてきております。 以上でございます。 ○副議長(山崎芳朗君) 福祉部長。         〔福祉部長 武井政次郎君 登壇〕 ◎福祉部長(武井政次郎君) 和楽荘の建設について御質問をちょうだいしておりますが、施設の内容あるいは工事日程ということでのお尋ねでございますのでお答えを申し上げます。和楽荘は養護老人ホームということでございまして、定員が70名でございますが、定員は現在の定員をもって建設を考えております。そのほかにいわゆる在宅福祉機能というものを合わせて建設をしたいということで、具体的にデイ・サービスの施設、ショートステイの施設というようなものを入れて建設をしてまいりたと考えております。 それから、事業日程と申しますか、工事の日程につきましては3カ年間の計画にいたしておりまして、平成元年度、本年度でございますが、現地の調査、測量、基本設計までの予定をしております。来年度実施設計と工事の一部に着手をしてまいりたいと考えております。それから、最終、平成3年度には建設工事の完了をしていきたい。そんな日程でございます。 以上でございます。 ○副議長(山崎芳朗君) 企画部長。         〔企画部長 小松幸雄君 登壇〕 ◎企画部長(小松幸雄君) ふるさと創生1億円についてでございますけれども、前の議員さんにも御答弁申し上げましたように、現在絞り込みをしておるところでございまして、内容が固まったところでできるだけ早期に結論を出したいというところで御理解をいただきたいと思います。それから、石垣イチゴというお話がありましたが、これもアイデアの中に含めてありますのでよろしくお願いいたします。 ○副議長(山崎芳朗君) 総務部長。         〔総務部長 武井康純君 登壇〕 ◎総務部長(武井康純君) 林光一議員さんの3番目にいただいた前段の部分に限って御答弁申し上げます。この災害危険箇所につきましては、例年梅雨の前、各課等へお願いしまして、危険箇所を提出してもらっておるわけですが、これは関係機関と現地を視察する、そういったような密接な連携のもとに万全を期していくというようなことで行っておるわけでございます。ことしの場合は16カ所の報告がございました。その内容は急傾斜地の指定に関したものが6カ所ございます。そのほかには10カ所、特に危険を感ずるということでなくても、引き続いて監視の必要があるというものについてでございますが、この急傾斜地の工事でございますけれども、現在の湊の満田地籍ですけど、成田町の2丁目の工事が進められておりまして、本年新たに岡谷小学校の東側の急傾斜地の指定が受けられることになりました。これは建設部の方で対応されているということでございます。この災害の予知は大変難しいわけでして、これら危険箇所につきましては関係課等におきまして巡回監視によりまして未然防止に努めているというようなことでございます。よろしくどうぞお願いします。 ○副議長(山崎芳朗君) 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) 和楽荘の移転改築後の敷地利用についてですが、少なくとも3カ年にわたって和楽荘の改築移転がなされますから、平成4年度には間違いなく現和楽荘はすべて移転が終了して取り壊しになるかと思っています。そのころまでには結論を出したいと思っていますが、一定の処分をしていきたいということを基本にして今検討いたしております。ただそれも議会でも再三昨年御指摘をいただきましたように、今岡谷市の抱えている課題の中には高齢化社会の問題もさることながら、人口減に対する対応しなければならないという点ではできるだけ民間と一緒になるか、もしくは民間にお願いするかして宅地造成ができれば一番望ましいと思っていますけれども、まだ決定をいたしたものではありませんが、そんな方向で検討を深めてみたいとそう思っています。 ○副議長(山崎芳朗君) 一通り答弁が済んだようです。 林光一君、2回目の質問を許します。 ◆10番(林光一君) 10番、林です。 若干お聞きをしていきたいことがあります。バイパスルートについては、今開発部長の方からの話で、新たに白紙状態--新たにいいルートを見つけたいというお話で一歩前進ということですが、いずれにしてもまだ先の長い話になりそうな様子で覚悟をしなければいけないと思っております。下辰線の現道の改修も特に話題にならなかったというようなお話で、ここは前々から皆さんのお話にもあったり、何か難しい問題があって簡単にはいかないというようなことはわかりますけれども、一日も早く実現をしてほしいという願いは大勢の人が持っているわけです。それは、一義的には県道の交通緩和であることはこれは周知の事実ですけれども、ここの場合は御承知のようにもう一点下水道問題が大きくかかわっているわけであります。三沢側の入り口の一部着工部分は別として、大方の三沢地区以西については県道の拡幅かバイパスの実現がない以上、下水道の延長工事は考えられないという見解が既に示されておるわけでありますけれども、別途のいい方法が考えられたかどうかちょっとまだお聞きしてありませんが、そういう方法がないとすれば今もその見解には変わりがないと思います。したがって、現状を知っている多くの住民の方々は下水道工事ができない理由は一応理解はしております。しかし、もし県の方でも何年度ころから手をつけるというような仮に改修の見通しが示されれば、工事年月はかかるとしても先行き希望が持てるわけですけれども、先ほどの話のように一体今後いつになるか皆目わからないということであれば、今日市内各地の下水道の進捗状況を見るにつけても、最近下水道の効用というか、必要性について市民の意識が非常に高まってきているわけでありますが、関係住民の間に不平不満を訴える声が徐々に募ってきつつあるわけです。こうしたことからも、ひとつぜひ沿道の関係者の理解と協力を得る中でひとつ交通緩和と下水道問題の両面からも何とかひとつ早期に検討を詰めていただきたい。これはこのように希望をしておきたいと思います。 鳴沢入り口から 100mの間の改修については今建設部長の方からも一応の完了の予定年次が明らかになって見通しがついてきたわけでありますが、ここも一部周辺地域で県道拡幅が進まないと下水道工事に手がつけられないという、何というか空白地帯というべきところがあるわけですが、関係地域の住民が何とか早くそういうことで、その日の来るのを待ち望んでいるわけですので、あと3軒残っているというようなお話今ありました。そういった現場の事情もあるわけですが、ひとつぜひ促進をしていただくように配慮をしていただきたい、その点もお願いをしておきます。同様に跨線橋から川岸駅の間についても、先ほども申し上げましたが、ここは渋滞はもちろん交通危険地帯であります。早期着工ができるようにお願いをしたいと思います。 和楽荘の新築についての現況はおおよそわかりました。今回の構想の中に在宅介護の手助けになるようにという配慮からショートステイとかデイ・サービスができる施設が併設されるという今のお話でありました。寝たきりの高齢者と介護者にとって、これは介護元年にふさわしい施設で大変先に希望を持つところであります。市内を見ますと、寝たきりの多くの実態は寝かせたきりであります。寝かせたきりにしないための介助すべき課題は非常に多いわけですが、中でも厚生省が昨年ですか、緊急整備3カ年計画を発表して、そこの中で取り組んでいるように、緊急課題として在宅福祉の3本柱と言われるホームヘルパー、ショートステイ、デイ・サービスの大幅な充実が挙げられております。その点今回デイ・サービス、ショートステイのできる施設が市営で新設されるということが決定をされた意義は非常に大きいと思います。しかし、在宅介護といってもホームヘルパーの助けがなければ現状ファミリーケアだけでは行き詰まりは目に見えています。在宅ケアの最前線にいるホームヘルパーと最近整備されつつあるボランティアの協力によって寝たきり防止の推進も可能になるということが言われておりますが、政府は来年度も引き続き 4,300人のホームヘルパーを全国的に導入したい、このような計画を厚生省としては打ち出しているわけですが、岡谷市の場合もひとつこういう機会に現在のホームヘルパーをぜひふやしていただきたい。現状、受け入れ家庭にも問題があるわけで、それを解決しなければ理解をしていただかなければなりませんけれども、これからはどうしても必要な家庭がふえてくるわけでありますので、増員をすべきではないか、こんな考えでおりますが、市のお考えをひとつ聞きたいと思います。 ある調査では高齢者の70%が施設でなくて、在宅の介護を望んでいるというような数字も見られます。そういったことからも、今後の高齢者福祉のスタイルというのは、施設介護から在宅介護へいかなければいけないというような議論もあるわけですけれども、それは将来のことで現実にはやはり施設を要望するということで、施設もまだ不足しているわけです。今度新設される和楽荘、先ほどの話で定員70人、現状のままというようなお話でありましたけれども、この10年後には確実に高齢者が倍になるというような厚生省も発表もあるわけですので、そういった近々の状況を踏まえる中で岡谷市としても、その後また施設をつくるということはなかなかできないわけですので、この際30人くらい収容人員をふやしておいた方がいいのではないか、こんな考えもありますが、その点のお考えもお聞きをしたいと思います。 災害危険箇所ということで、先ほど答弁があったわけですが、岡谷市の場合は非常に不安が現在少ないわけで、これは喜ぶべきことであります。先ほどの答弁の中にも若干触れられておりましたけれども、今年度急傾斜地に指定された岡谷小学校の東側、これも長年の要望が実って指定を受けたということは地域住民にとっても非常に喜んでいるところであります。先ほど説明があったような危険が予想されるような場所、指定をされる場所、された場所という以外に市内にはやはりそのほかに注意を--絶えず注意をしていかなくてはならないということは、先ほどのお話のようにそういう場所もあるわけであります。一例を申し上げると、これも毎年要望がされてきているわけですが、岡谷小学校の指定された場所でない南側の急傾斜の場所であります。これは道路沿いということで指定条件から外されてしまって、今回指定を受けなかったのは非常に残念でありますけれども、御存じのようにあの南側の斜面というのは大分以前から崩落が続いているわけであります。応急処置はされておりますけれども、肝心の崩れてくるということに対する処置がされていないわけであります。もう既に崩れが進んでいって、通称へび道と言われている通学路の足元までも伸びているわけなので、その直下にある道路も通行量も多いし歩行者も多い場所であります。それと、似たような場所であれから 100mぐらいの下のところにも崩れやすいような急傾斜があるわけでありますが、こういったころも国や県の指定は条件不足で今後ともどうも受けられそうもありませんが、市の方としても対応は前々から考えていただいているわけですけれども、大崩落が起きてからでは遅いわけでありますので、できるだけ早い時期にひとつ対策をしていただきたい。これはお願いをしておきます。 ブロック塀の昨年の様子はちょっとお聞きしましたけれども、今後全市的にはまだ通学路、その他あるわけですが、どの地域をことしの場合現在進めてこられたのか、またこれからやられていくのか昨年やっただけでもうおしまいになってしまうのか、その辺をちょっとお聞きをしたいと思います。昨年の検査でも一部にちょっと弱い場所があったというようなお話も心配でありますので、ひとつその辺をお聞かせをいただきたいと思います。 ふるさと創生の事業については、非常に有効に活用されたいという市民の熱意が感じられるわけであります。ひとつぜひいい案を絞り込んで早期にまとめて発表していただきたいと思います。この際ですので、私もひとつ提言を申し上げてみたい。先ほどの和楽荘の話にも通ずるわけでありますけれども、今後逐次市内にいろいろな施設が充実されてきます。ヘルシーパルもできますし、いろいろできてくるわけでありますが、こういった市内の各施設を利用する市民のために、この創生基金のほんの一部で、この専用のマイクロバスを増車をしてもらってはどうか、こんなような考えを申し上げたいと思います。現在は市役所発着で、例えば福祉センターであるとか、塩嶺病院というような限られた範囲の運行は現在もされておるわけでありますけれども、各施設がこれから増設されてくる、そういう施設を有効に利用してもらうというために、これは現在の運行体制を見直す必要があるのではないか。実際に、住民の状況を見ると、岡谷市はドーナツ現象であるわけで、長地とか川岸とか湊とか、そういった周辺に非常に密集住居ができてきたわけでありますが、そういった市内各方面を均等に巡回して、それらの住民の主として高齢者になるかと思うのですが、そういったような巡回ができるような運行計画、配車体制をひとつ検討すべきではないか、こんなように思います。これは、車を1台買えばいいというような単純の問題でもありませんけれども、管理とか維持とか等も含めても1億円も使わなくてもいいということで、ほんの一部でいいわけでありますので、ひとつその辺の見解をお聞かせをいただきたいと思います。 以上で終わります。 ○副議長(山崎芳朗君) 林光一君の再質問に対する答弁を求めます。 福祉部長。 ◎福祉部長(武井政次郎君) 2回目の御質問にお答えを申し上げたいと思います。 和楽荘につきましては、定員70名、現行の定員で整備を考えておりますので、そのようにいたしてまいりたいと思っております。 それから、議員さん御指摘のホームヘルパーにつきましては、国の方で特に在宅福祉に向けての政策ということで出されておることはよく承知しておりますけれども、岡谷市の場合には老人あるいは障害者に向けまして社会福祉協議会への委託事業として今実施をいたしておるところでございまして、今後の在宅需要と申しますか、そういう実態にあわせて人員の配置も考えてまいる所存であります。 それから、もう一つは和楽荘へのヘルパーの配置ということで御質問をちょうだいしましたが、これはもちろん施設基準によりまして配置する職員の職種とか人員というものが定まっておりますので、必要な職員の配置というふうに考えてまいりたいと思っております。 以上でございます。 ○副議長(山崎芳朗君) 建設部長。 ◎建設部長(新居靖君) ブロック塀の関係につきまして今年度の考え方でお答えを申し上げたいと思いますが、昨年度と変わったのはことし9月14日と5月8日、この両日をブロック塀安全の日と定めてきたというのが昨年度と変わったところです。それから、それらに基づきまして、今年度は小井川小学校とそれから湊小学校、上の原小学校の通学区域について実施してまいりたいということで、現在県とも協議しております。 以上です。 ○副議長(山崎芳朗君) 企画部長。 ◎企画部長(小松幸雄君) ふるさと創生のところで御提言ということで、市内施設へのマイクロバスを巡回させたらどうかというお話でございますが、御提言でありますのでその中に加えさせていただきたいと思います。 ○副議長(山崎芳朗君) 一通り答弁が済んだようです。 林光一君、3回目の質問を許します。 ◆10番(林光一君) ひとつ提言を生かすようにお願いをしたいと思います。 最初の鳴沢から三沢、川岸、全般的な問題は下水道が絡んでいるということを申し上げましたが、「下水道を一役買いますまちおこし」という標語を抱えてあさって、10日は(「リーン」予鈴)下水道促進デーということでありますけれども、下水道の幹線の未設置地区への対応をぜひ早期に考えていただいて、まちおこしに一役買えるようにやっていただきたい。こういうことをお願いをして質問を終わります。 ○副議長(山崎芳朗君) 林光一君の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。         午後2時22分 休憩         -----------------         午後2時35分 再開 ○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 山田一久君の質問を許します。         〔24番 山田一久君 登壇〕(拍手) ◆24番(山田一久君) 24番 山田一久です。 通告順に従いまして、一般質問を行います。 大きい1番の教育行政上の諸問題についてお尋ねをいたします。1)の学校の施設の利用について。今や学校の施設は地域に開かれたコミュニティースクールとして生涯教育に重要な役割を果たしております。地域の声として地域の皆さんが活動に参加し、体育館などを使用する場合、外部に面した部分に学校側と別に独立した出入り口を設け、できれば水道、シャワー室などの設備が手近にほしいという要望が出されております。新しい生涯教育推進の例として、東京都千代田区におきますある学校においては小学校、幼稚園、保育園、コミュニティースクールセンター、すべて7階の同一の建物の中に一体化され、機能の複合性を持たせた学校づくりの計画があると聞いております。このように、生涯学習推進のため、建設に対しても意を注ぐところがあらわれております。生涯教育に寄せる地域の方々の熱い希望を生かせるような対応はできないものでしょうか。 2)の通学区についてお伺いをいたします。上の原小学校には現在中村区から6名の児童が通学しております。あとのすべては、長地小学校が通学圏となっております。上の原小学校の6名は中村区の行う行事に参加しても仲間がおらず、次第に疎遠となり、今は全く参加しておらず、家庭も区も行事に苦慮しております。行政区の異なることがこれらの児童にとって極めて冷たく作用し、地域ぐるみの学習や社会活動参加の叫ばれているときに、行政のはざまにあるための問題として関係諸団体からも適切な配慮がなされるよう要望が出されております。このような問題にどう対処されるのか。また同じような例が他にもあるのか、お尋ねをいたします。 2番、スポーツ施設の整備についてお尋ねをいたします。今まで議会の中で毎回各議員からスポーツ施設の充実について強い要望が出されておりました。これは、岡谷市が他の市町村に比べて劣っている部分の指摘であると思われます。以下、各点についてお伺いをいたします。 1)として、昭和63年度のスポーツ施設の利用状況についてお伺いいたします。1つとして、全体的に利用状況が前年度より低い点、2番目市営射撃場の専用使用が1年間に1回であること。3番目として小井川プールの小中学生の利用が大幅に減じた。以上の点についてお伺いをいたします。 2)として、市民総合体育館についてお尋ねをいたします。先番の片倉議員、また今までの議会の中での手塚、大沢議員への答弁によりまして、体育館の内容についての方向性が打ち出されました。市長答弁の中で市民の同意を得ながら、しばらくの間時間経過の中でということでございますが、おおよその建設の目標、時期及び場所等についてお尋ねをいたします。 3)市民球場についてお尋ねいたします。ことしも夏の高校野球大会が諏訪地区で開催をされ、岡谷インターに近く地理的に県下最高の条件に恵まれた岡谷球場はことしも仲間入りすることはできませんでした。グラウンドの水はけ、フェンス、駐車場、観客管理のできるスタンド、ことごとく野球場として命とも思われる部分が欠陥しております。今さら申し上げるまでもありません。一日も早くせめて高校野球を招待できるような野球場にしてほしいと思います。今後、計画的に対応するという前の議会での御答弁がありました。どのような計画を立てておられるのかお尋ねをいたします。 3番、21世紀を目指すまちづくりについてお尋ねいたします。今や我々の諏訪圏は東にリニア実験線を取り入れ発展しつつある甲府盆地、西に集積拠点地区とし成長著しい松塩地区、このはざまにある諏訪圏はこれからの経済活動の中で大きな試練を受けていかなければならないと思います。当岡谷市はもちろん、諏訪圏にとっても重大な時期が訪れようとしております。このようなとき、長期を展望する中で自分たちのまちを守り、地域経済力を強化し、圏域を守るため次の3点についてお伺いをいたします。 1)岡谷、塩嶺両病院についてお尋ねいたします。岡谷病院は総合的な病院とし、経営委託の塩嶺病院は成人病予防と循環器の基幹病院とし、それぞれ特色ある市民を初め広域的医療に取り組んで成果を上げております。しかしながら、県下の公立病院は1つのまちに1つの総合病院の形態が多く、近年その努力にもかかわらず経営は困難になっているのが実情であります。塩嶺病院は健康保険病院として国にかかわることが多く、同一レベルでの論議はできません。両病院とも建設が完了し、医療体制を確立したばかりであり、これから本格的な治療活動に入ろうとしております。しかしながら、岡谷市6万の人口の中で、長い将来にわたって2つの病院を維持していくのが果たしてよいのか。過日の議会の中でも企業性か公共性かという論議もあるほど、今後とも避けて通れない問題をはらんでいると思われます。1つの考え方とし、両病院を合併し 600床近くを持つ大総合病院とし、両病院の特徴を生かしつつ県下に誇る医療と福祉のまち岡谷の建設は考えられないものでしょうか。また両病院の医療上の連携は同一市内の病院として、現在も必要であると思うが、この点あわてせお尋ねをいたします。 2)、20号バイパスと地域交流について。市内ではバイパスを土地区画整理事業とあわせて基盤整備を軸に事業遂行の気運が醸しつつあります。しかしながら、このバイパスは単に 142号線通過交通の位置づけのみがクローズアップされ、バイパス本来の果たすべき機能、特に諏訪広域圏の産業、文化等の集積と交流軸の構築、さらには産業インフラ整備のためにもバイパスが果たす役割が忘れられております。全長20㎞のうち計画決定、事業決定、暫定供与等ばらばらの足並であります。その取り組みの状況と今後地域にとってバイパスのもたらす区域間の交流、連携、相互補完等によりこのバイパスによりどのような圏域構成がなされようとするのかお尋ねをいたします。 3)副都心地区開発について。かつて、中央通り商店街は長さ1㎞余、往事の生糸のまち岡谷としての繁栄した中にあって、県下には珍しい直線的商店街とし脅威的な発展を遂げてまいりました。しかし、モータリゼーションを初め消費者の需要構造の変化は商店街を線から面への変化が起こり、中央通り商店街も既に37店舗余の閉店を数えるに至り、今や消費者ニーズを踏まえ都心地区開発に向け新しい息吹が着々と進行している姿は市の将来にとっても喜ばしい限りであります。一方、湖畔公園を含めたまちづくりが計画されております。ここで、21世紀を目指すまちづくりとして副都心地区の開発が考えられます。岡谷・下諏訪間 4.1㎞、その中心は南宮1丁目付近です。ここを中心に半径 500m以内に拠点を設定し、新たに開発する湖畔道路と直行する南北の道路が想定されます。新しい時代に即応した魅力ある新拠点を構築し、新駅の構想に取り組み、地域経済力を高め、そのための商業流通、生活文化、リゾート、高度技術、高度情報、5つの機能を軸とし南北道路は国道20号線及びバイパスにジョイントし、面的要素を備えたまちづくりが考えられないものでしょうか。 4番、児童遊園及び遊び場についてお尋ねをいたします。現在、市内に市営を含め82カ所に設けられております。しかしながら、その設置の状況は区によってばらつきが多く、2カ所以下の区が21区の中で3分の1の7区もあります。同じ区内でも古いまちは意外に少なくなっております。このような格差を是正する必要がありはしないか。幼児を持つお母さん方の中には、ぜひミニ遊園でもよいから設置してほしいという切実な要望が出されております。是正のための取り組み、園に対する基本的な考え方、また将来に向けての構想、管理上の問題点等あればお聞かせをいただきたいと思います。 5番、防災については割愛させていただきます。 6番、暴走行為について。過日の新聞紙上に発表されました県道楢川・岡谷線は車改造の専門紙に絶好のコースとして全国紹介をされて以来有名となり、県内外の愛好者が集まり国道からやまびこ公園間をオートバイ、4輪車がタイムレースをするとか、暴走行為を繰り返しております。多額の費用で改修された県道の縁石はカーブ付近では破壊をされ、スピンによる黒いタイヤの傷痕からそのものすごさが想像されます。この路線は樋沢方面に通ずる重要路線でもありやまびこ公園の入り口の路線です。暴走の実態と生活を守るための対応についてお伺いをいたします。 7番、湯殿山につきましては、先番の多数の議員に御答弁がありましたので、1点だけお尋ねいたします。昨日の御答弁の中でレジャーセンターは検討に値しない。事実上の中止の発言がありました。これは、1年間にわたり研究を重ね、条件つきの同意書を提出した今井区に対して市長より直ちに経過の報告をすべきであると思います。いかがでしょうか。 以上、この席からの質問を終わります。 ○議長(片倉久三君) 山田一久君の質問に対する答弁を逐次求めます。 教育長。         〔教育長 八幡栄一君 登壇〕 ◎教育長(八幡栄一君) 教育行政にかかる諸問題についてお答えいたします。 まず第1に学校施設の利用、特にコミュニティースクールとして重要な学校の施設についてお伺いございました。その中で、体育館等、特に地域の人が喜ぶような対応ができないかと、こういうことでございます。御承知のように新しく改造している体育館については既にそのように考えまして、長地小、田中小、北部中、西部中、さらに今後は南部中学になりますが、そういうところへクラブハウスをつくるようなふうに進めているところでございますが、旧来の施設についてはそういうふうにできてないところがございます。特に、単独に外側から体育館に入れるように配慮をしているわけでございますけれども、十分でないところもございますので、そういうところは今後対応していきたいと思っております。なお、複合施設としてのいわば地域の生涯学習センターあるいはコミュニティーセンターというような形に今さらすぐ直していくというわけにはまいりませんので、これらのことは今後の問題かと、こういうふうに思っております。 次に、通学区の問題でありますが、お尋ねいただきました中村7町内、8町内でございます。おっしゃる理由はわかるわけでございまして、この学区については特に上の原小は後からできたところでございますので、決めるのに交通安全上の問題、国道を横切らないというようなことや、あるいは通学距離それから関係する学校の適正規模、それから町内では区切らないということを根拠に学区を決めてあるようでありますが、この変更については御承知のようにまず児童の学習状況あるいは学年の状況、それから東西地域の住民の皆さん全員のお考えや区当局のお考え等、さらに将来学童数がどういうふうに推移していくかというような問題もございまして、特にここには中村C団地もあるわけでございますので、そういう状況を慎重に検討して対応してまいりたいと、こういうふうに思っております。 次に、スポーツ施設の整備についてでございますが、最初に昭和63年度の利用状況が減少した理由ということでございますが、若干の減少をしておるわけでございまして、これは1つにはそのときの気候等によりまして外の使用は変わってまいるわけでございますし、それから最近岡谷の施設が庭球場にしても、それから湖畔のスポーツ場にしても大変喜ばれて使われるようになっております。そういう関係で、土曜、日曜等に大会などがありまして、大勢の市民が直接使えないというようなこともございまして、若干減っているかと、こんなふうに思うわけでございます。射撃場については専用は大学の合宿だと思いますが、まだ射撃場が立派になりましてから、そのことが十分大学の皆さん方に知られていないというようなこともあって伸びがないかと、こんなふうに思っておりますが、これは十分PRしなければならないかと思っております。なお、最近大学の合宿の皆さん方が1カ所に固定しないで順にいい施設を回って歩くというようなこともありましたりしまして、それほど伸びないでおることかと、こういうふうに思っております。 それから小井川プールについてでありますが、これも減っているわけでございますが、小井川プールは施設が大分老朽化しておりまして、新しい室内それから屋外の立派なプールもできておりますし、学校のプールも完備してまいりましたので、いずれの時期を見ましてこのプールは廃止しなければいけないかと、こんなふうに思っているところでございまして、地域の皆さんも学校プールや市のプールに出かける方が多くなって、だんだん減少しているかと、こんなふうに思っているところでございます。 それから、総合体育館について、一体いつごろ目標にどこへ建てるかということでございますが、御承知のように私どもといたしましてはやはりきょうも市長答弁にもございましたように、専門的な体育館がほしいわけでございますけれども、現在学校建築を何としても早期に仕上げてまいらなければならないということで夢中になっておりまして、それから引き続いてということになろうかと、こういうふうに思っております。 それから、野球場についてでありますが、これも前々から申し上げておるわけでありますが、現状の野球場が高校野球やプロ野球も招くというようなことが難しい状態になっていることはよく承知しておりますが、バックネット、あるいはスタンド、それからバックスクリーン、管理棟内部等順次計画に従いまして改造し、何とか御使用いただいてるようなことにお願いを申し上げているところでありますので、この線でお願いをしたいと、こういうふうに思っております。高校野球も招きたいわけでありますけれども、これには球場が1つだけではいけないという点もありまして、なかなか思うに任せていないと、こういう状況でございます。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) 21世紀を目指すまちづくりのところで、3点御質問いただきました。いずれも基本的なことが御理解いただけていないようですので、少し私の方からお話申し上げますが、岡谷病院は岡谷市立病院として岡谷市の行政がつくった総合病院です。健康保険岡谷塩嶺病院は字のごとく社会保険庁が主管している保険病院であるということは御理解いただけるかと思っております。いうなれば、どういうことが違ってくるかというと、施設整備計画等に関しましても、今回塩嶺病院が行ったのは大方が国費で行われているわけです。それは、健康保険岡谷塩嶺病院であるからそういう芸当ができるわけです。今この両病院を岡谷市の公立病院としてこれを経営しろといったらそれは倒産してしまう、病院が。ものすごい市費の投入をかけていかなければ両病院の経営はできなくなってしまいます。そういう意味で、健康保険岡谷塩嶺病院であるからこそ、その管理委託を市が受けて両病院のそれぞれの役割を、健康保険岡谷塩嶺病院は岡谷の市民病院ではなくて、健康保険被保険者を柱にしながら長野県では1つ、全国でも3つぐらいでしょう、たしか。そういうことでその医療の恩恵に浴しているわけです。そういう意味で、合併がもしあり得るとすれば、それは国がというよりも社会保険庁がそうした保険病院は今後施策としてやりませんということになりますれば、健康保険岡谷塩嶺病院を改廃してしまうのか、岡谷病院がその仕事を引き継ぐのかという議論になってきますけれども、今国では塩嶺病院の果たしている役割を高く評価していただいて、この病院経営を継続するということで今回の新たな投資的事業が行われたわけですから、この合併はあり得ない、今日のところでは。そういう事態がない限りはあり得ないというふうに御理解をいただき、ただ管理をするという立場では岡谷市が管理責任者になっていますから、塩嶺病院と岡谷病院は医療の技術の面であるとか、または人的なものであるとか、地域の医療に関する調整をするとか、民間医療との関係だとか、学校の校医であるとか、そういうような緊急医療の問題等々に関しては住民、医療同じ立場でもって協調してあっていくという点では連携は一層深いものでなければならないと思っていますし、そうした意味の協調もしていかなければいけない。その範囲のもので経営の合併はあり得ないということで御理解いただきたいと思います。 それから、20号線バイパスがみんなばらばらでどうのこうのという御質問だっのたのですけれども、国道20号線バイパスというのは御承知のとおり茅野市、先は坂室バイパスから全部つながってきますけれども、それから岡谷のインターまで諏訪圏域の幹線動脈として広域圏のどの自治体に行くにしてもその圏域交通の面からも生活道路として時間がかかり過ぎる現在の道路では、そういうことから安全でかつ速やかにどの地域にも行く。言うなれば6市町村の圏域の地域的な時間格差というものをこれが取り除いていくだけの大きな役割はしなければいけないだろうということ、国道バイパスという大きな役割が主になっておりますから、これは現在の国道が道路幅が狭隘でかつもうほとんど鉄道と平面交差しているという国道もほとんどないそうです。しかし、現在はいまだにそういうところもある。 それから、もう一つは生活道路と同時に圏域内の通過車両対策として当時は意見がたくさん出されたが、それは中央道西宮線が開通することによって国道はがら空きになると言われ方もいましたが、実態はそうではなかった。それだけ地域が非常に交通交流が激しいということは、それだけのポテンシャルが高くなってきているということだと思うのですけれども、そういう意味から国道バイパスは岡谷市の行政区域内の国道バイパスはどういうふうにしてその道路の持つ役割を生かしていくかとか、下諏訪町はどうするか、諏訪市はどうするか、それぞれそれは地域の問題としてはその道路が地域開発にもつながる部分もあるでしょうし、道路が明くことによってまた周辺地域の土地利用計画に対して新しい知恵を絞ることはあるでしょう。しかし、道路の基本はあくまでも国道のアクセスとして、現国道がなし得ない、現国道が住民に与えている迷惑という部分、これは安全対策も含めてですが、それをまず回避する。それと同時に広域圏としては圏域内交通としてこのバイパスに大きな期待をしている。それは地域間交流をより速やかなものにしていくという点、それで岡谷市の今度行政で見れば長地山の手地域の開発にも寄与していくような道路として、その道路を生活道路として開発にどう生かしていくかという点で今検討が深められているわけです。 ですから、考え方は決してばらばらでもありませんし、この道路の事業認可は当面茅野市から下諏訪町の間で事業計画決定はされて、それで事業実施が茅野市から始まってますが、バイパス期成同盟会の要請にこたえて岡谷側からもその建設--事業計画決定並びに建設をしていく方法も建設省または関東地建、また県ではそういう方法もそれではとりましょうということで、今国道バイパスの話が具体的ににぎやかになってきているわけでして、それは道路の施工の今までの慣例からいきますれば後ろから追っていくようなやり方はあまりなかったです。大体事業決定されたところから逐次事業を完成させて、次の段階に行くというのが本当ですが、それは国がばらばらな対応したのではなくて、地元が強い要請をしたからそういう手順を取り入れるということになったわけです。そのように御理解をいただきたいと思っています。 それから、副都心地区開発というのは、今議員さんから御指摘いただいたそれぞれの話は既に都市開発対策委員会、それから建設委員協議会にも確かに私どもの方でその説明をいたしているはずです。したがって、現在副都心地区開発という事業名はありませんが、湖畔整備計画の中で単なる湖周を整備するだけではなくて、その地域の将来、岡谷市の発展に寄与していかれるように、そうした機能も考えながら湖畔整備計画をやりますということで、たしか説明を申し上げてあるかと思っておりますが、今御指摘いただきました内容等につきましては、基本的にはそうした立場から南宮を含む湖畔、またそれの湖畔に隣接する地域の整備計画等も一定の考え方の中において湖畔整備計画を行うということですので、そのように御理解をいただければと思っています。 湯殿山の問題について、今井区に対する対応は私どもの方で考えさせていただきます。 ○議長(片倉久三君) 福祉部長。         〔福祉部長 武井政次郎君 登壇〕 ◎福祉部長(武井政次郎君) 4番目にいただきました児童遊園につきましてお答えを申し上げたいと思います。遊園の格差の是正ということで御質問いただいたわけでございますけれども、これは議員さん御指摘のようにかなり歴史的に積み上がってきた内容でございまして、やはり各区のアンバランスというものが多少あるのではないかと考えておりますが、子供の遊び場ということでございますので、地区の公民館の庭とかそれから公園、学校の庭、保育園の庭というものが大体均等に配置がされている状況にあるわけでございまして、この辺も総合的に御利用いただくというようなことで考えておるところでございます。 それから、遊園地の基本的な考え方というようなことでございましたけれども、これは将来的にどんな計画かという御質問でございますが、非常に児童遊園地というものを単独に整備をしていくというような計画を持つことは大変困難であるわけでございまして、と申しますのは場所の問題もありますし、いずれにしても土地というものが1つの条件になるわけでございますので、なかなか難しさがあるわけでございまして、これにつきましては公的な開発の中でできてくる公園ないし空き地というものを利用するというふうに考えてまいることと、それから地区、特に区でございますけれども、区の再度の御協力がいただけるようなケースなどにつきましては一定の補助制度を持っておりますので、それで対応をいたしてまいりたいと、こんなように考えております。総体的に児童の遊園地は今後子供の健康あるいは情操の増進というような面で大変必要な施設になるわけでございますが、地区の皆様の御協力をいただきながらできるものは整備をしてまいりたい、このように考えているところでございます。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 民生部長。         〔民生部長 手塚文武君 登壇〕 ◎民生部長(手塚文武君) 6番目の暴走行為について、県道楢川・岡谷線の暴走行為があるが対策について聞きたいというお話でございます。若干、現状を申し上げますと、国道20号線から鳥居平やまびこ公園の入り口まで、週末の夜間に中信地区の若年ドライバーを中心にいたしまして集まってまいります。カーブ走行を楽しみ、スリルを味わっているというふうに聞いておりますけれども、台数は少ないときで4台くらい、多いときで15台くらいということのようです。警察でも取り締まりを行っているわけですけれども、見張りがついておりまして、無線で連絡し合っておりまして、警察が飛んでいったときはどこかに隠れたり、逃げたりというふうな状況で、なかなか取り締まりがうまくいかないのが実態でございます。先ほど改造車というお話もありましたが、警察の話では改造車による暴走族とはまた違うので、その面からの検挙もできないというふうなことも言っておりますし、対策でございますが、関係者で協議をする中で後援会といたしましては中央にはみだし禁止の黄色い線、あれを引いていきたい。それから、また道路管理者であります県の方ではカーブの部分の中央へできればゴム製の突起物、これは危険性があってはいけないわけですけれども、非常に柔らかいようなもののようですが、まだこれは検討中でございますが、そんなものを設置する方向で現在検討を進めているようでございます。このことによりまして、センターをはみ出していく車は、これははみ出し禁止の違反ということで取り締まりもできますし、またカーブ部分のスリルも今言ったようなものをもしつくれば低下していくというふうなことで、ある程度効果が生まれるのではないか、こういうふうに思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 山田一久君、2回目の質問を許します。 ◆24番(山田一久君) 24番 山田一久です。 2回目の質問をさせていただきます。 まず1番の問題、学校施設の利用についての問題ですが、先ほど教育長さんの御答弁の中でこれに対して前向きの検討をすると、また新しい施設に対しては既に対応をしていると、こういうふうなお話ですので、大きく前進というふうな方向で受けとめると同時に、現在の古い建物についての配慮ということをぜひやっていただきたいということで、生涯教育を進めるという立場でございますので、ぜひ利用しやすいようにしてほしい。また管理という問題に対しましても、最近学校の無人化という問題--最近というか相当前からですが、無人化というふうな問題を考えてもこんな状況ということは非常に必要ではないかというふうに思います。ぜひそういう方向でこれはやっていただきたいということをまず申し上げておきます。 それから、通学区の問題です。この通学区は先ほど教育長さんが説明されましたように、中村区の2つの町内ということです。1つの町内は市営住宅が入っているわけです。したがいまして、市営住宅というものは入居者の変化というようなことが非常に激しいわけで、生徒数がふえたり減ったりというようなことで大きな変化があるということで、特に最近は新しいC団地をつくるというようなことで1棟20戸という建物ができたわけですが、このこともどうも内容的に見ますと必ずしも小学校適齢期の子供さんはいないというふうな実情であると同時に、あのC団地そのものが高齢者向け、それから低所得者向けというふうなことでして、構成の点について小学校との関連というようなことがあるいは少ないではないかというふうに思います。いずれにいたしましても、中村区は 400戸ちょっとの区でございます。そのうちの40戸ちょっとというところがその通学圏内に入るということでございますので、これはそれがあるから急に明日から変わると、こういうことを私は申し上げてつもりはないわけです。長い間かけて、やはり先ほど教育長さんの言われましたように学習の面であるとか、あるいは学年構成の面であるとか、いろいろな区の状況であるとかいうようなことをよく御調査をいただいて、なるべく早いうちに対応してもらえばいいわけですけれども、対策をとっていただきたいということ。 それから、小学生の期間は特に地元との関連性ということが非常に強いわけです。これが中学になりますというと比較的1つの町内で3つに区分されてばらばらに中学になったら行ったというケースも幾つかあるわけですが、比較的順応といいますか、そういう点では小学生ほど問題点はないわけです。ところが、小学生の場合ですと例えば今まで叫ばれておりますミニ集会というふうなものは本当に地元の人たちと学校の関係者、それから児童たちと一体になって運営していく、そういうことによって効果が上がるということでございますので、やはり通学区の中にというふうな、今みたいなばらばらの形ではなくて同じ学校、なるべくその部落はそこでもってその学校の子供たちは話ができるようにこれはそう申し上げても無理だということはもちろんあると思いますが、しかし中村区のように非常に大きなアンバランスがあるというふうなことでは、今言っておりますミニ集会、あるいは地域の行事参加、最近は地域行事の中に子供が本当に参加して喜々として遊ぶ、その中からいろんなものを知りながら成長する、こういう大事な時期なんです。そのときに、こういうような状態に置かれた場合は恐らく生涯にわたって何か傷つくものを与えるという感じもするわけです。やはり思いやりというか、そういうふうな教育というものがその中から出るわけですから、ぜひこれに対してアクションをとっていただきたい。こういうことを特に強く希望を申し上げておきます。 次の問題として、スポーツ関係の問題になるわけですけれども、先ほど教育長さんの答弁の中で昭和63年度は非常に使用が少なかったということは天候による影響であるというふうなお話もあったわけです。確かにその点はあろうかと思います。それから、射撃場の問題が出まして、私が質問したのは年に1回の使用ということ、専用使用というものが年に1回ということはどういうことかと、こういうことをお聞きしたわけです。ということは、この射撃場が大会をやるというような形でというような御説明があり、射撃場そのものができたという予想はするわけですが、その専用使用がたった1回ということはどういうことだろうかというふうに感ずるわけです。重ねて、この点の御答弁をお願いしたいわけですけれども、それから非常に大会が多いということ。したがって回数が少ない。回数が激減しているわけです、昭和63年度は。そうすると、大会のための本当の影響なのか、こういうことがわかるわけです。ということが、ちょっと問題になるわけですが、大会のために日曜日がつぶされて回数が少なくなったというような御答弁ですが、果たしてそこら辺はそうなのか。若干の危惧を持つわけであります。その点につきましてあわせていただければと思います。 それから、小井川のプールについては廃止をするというふうな1つの方向性というものが出ておりますので、いずれこれはお返しをするということになるようですので、これについての処置というようなことがありましたら回数云々ということは、この点については言えないというふうに思います。 2番目の2)の市民総合体育館についてですが、教育長さんは私が質問したのはおよその建築目標はどうなるのだろうかというふうなことをお聞きしたわけで、なかなか御答弁しにくいようですので、市長さんの方からあともしあれば一応目標といいますか、そんなことを出していただければというふうに思うわけですけれども、市長さんにこのところはお願いいたします。 それから3)の市民球場です。これは、どうも教育長さんの答弁をお聞きしていると来年も見込みが余りないなというような感じがするわけです。これは考えていただきたいことは、常に取り巻くほかの市町村というものが村はとにかくとしても--非常にすごい取り組みをしているということです。例えば諏訪市の場合ですと、豊田にこれは来年というわけではないですが、イベント可能な大球場を建設すると、こういうふうにやっているようです。しかも、駐車台数を 2,000台ぐらい考えているというようなことで、相当大きな大会も誘致できると、こんなことでやっています。それから、飯田市においては設備8億円というようなことで準備にかかるということを聞いております。お隣の伊那市においてはナイターの設備であるとか、あるいはラバーフェンス、こういうものを設けるということで、あのフェンスがラバー化するということで最高の設備になるわけですが、そこまで岡谷球場はいかなくても、今のどうも金網のお粗末な状況では処理が全然できませんし非常に危険であるということです。松本市営球場は御存じのとおりだと思います。そういうふうに各地区が大きな目標のもとに取り組みをしている。それが岡谷球場だけが非常に岡谷インターの近くにあって、交通上非常に具合がいいという場所にもかかわらずこういう設備だということ。今の高校野球を見ますと昔は宿泊をして大会参加というような形をやったのですが、今はそうではなくて高速道路を利用して車に乗せて飛んで来る、家庭泊まった者を集めて飛んで来る。それで試合をするというふうな形態に変わっているのです。ですから、インターチェンジの近くの球場というような要求が非常に強いわけです。そんなことを含めてこれは考えていただきたいというようなことで、何かひとつ目標ということをもうちょっと具体的に御説明いただければと、こういうふうに思います。 それから大きな3番の21世紀を目指すまちづくりというようなことで、私は病院のことを申し上げましたが、市長さんから基本的に全然理解していないという御答弁ですが、私自身は理解をして勉強もしてきて質問をしたつもりなんですけれども、ただ申し上げたことはあくまでも1つの考え方としてという前提条件で合併についてのお話をしたと、こういうことで絶対にしろということではないわけです。そういう問題を含めて岡谷病院あるるいは塩嶺病院のあり方というふうなものを考えていただく、こんな意味で申し上げたわけです。全然内容が異なるということは十分承知しておるわけです。どんな点かということを申し上げますと、例えばこの2つの病院は何かちぐはぐな感じを受けるわけで、例えば採用という問題についても全然ばらばらに採用する。それから、採用されたものがお互いの病院間の交流ということも全然ないという点、これを実は申し上げたくて2番目の設問をしたわけです。そういう意味で、これもやはり将来とも考えていかなければならないと思うのです。 例えば市報がありますけれども、この市報の一番終わりのところに両病院の採用についてとあります。市立病院は昭和35年4月以降生まれた人、塩嶺病院は30年の4月以降生まれた人ということで、5歳の違いがあるということ。これは市民にとってはどういうことだろうというふうな感じも受けると思うのです。ですから、やはりこれはお互いに交流ができるような形、これでやったらどうかという問題を含めて今回この病院についての提案をしたわけです。それから、さらには病院がどういう医療免許を取っているかというようなこと、この点も合わせて質問したつもりなんです。私の希望する点は2つの病院がお聞きすれば電話連絡を取りながらこの患者はこっちに回すということやっているそうですが、私が質問したいことはそうではなく、例えばコンピューターならコンピューターをきちんと利用して2つの病院がお互いに連絡をとる。それで入院患者に対して対応がすぐできるというようなこと、それが1つのいわゆる企業努力という面にもなるかというふうに思うわけです。そういう意味で、職員の交流、あるいはオンライン化によりまして、これは連携をきちんと取るというふうなことを通じてこの治療効果なり、あるいは別の意味では企業効果を上げるというふうなことを申し上げたつもりであります。 あと、2番目のバイパスの問題、それから副都心地区の問題については市長さんの言われたとおりいろいろ問題があるわけですが、このことにつきましても私もいろいろ問題を持っていますが、今回は時間がありませんので申し上げるということはございませんが、また改めて質問したいと、こういうふうに思っております。 それから、副都心につきましても、これは私も建設委員の立場でやっておりますので、すべて承知して言っているつもりであります。そんなことでまた時間を取りまして、(「リーン」予鈴)やりたいというようなことを考えておるわけです。 それから、ミニ公園につきまして、先ほど均等配置ができているという部長のお話ですが、私は均等配置はできていないと思うのです、これについては。ということで、例えば1カ所しか遊園地がないというところは新屋敷、西堀、中村がそうです。それから、2カ所のところが間下、小口、東堀、中屋と4区あるわけです。そのほか非常にばらばらで均等配置は私はないと、こういうふうに思います。したがいまして、この点についてもう一度御説明をいただきたい、こういうふうに思います。 6番の暴走の問題ですが、これは県道の問題ですので、一応そのくらいにしておきます。 終わります。 ○議長(片倉久三君) 山田一久君の再質問に対する答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(八幡栄一君) 射撃場の使用について1回というのはというお話でありますが、先ほど申し上げましたようにこの1回というのは射撃場を有料で借り切って大学が合宿で使ったと、こういう1回でございます。これは去年は2回あったが、昭和63年は1回しかない、こういうことでございます。一般の皆さんは 192人あそこを使用しているわけでありまし、これは前年度比 161人も多くなっておりまして、飛躍的に多数の皆さんにお使いいただいているわけでございます。 それから、大会のことですが、例えば屋外プールのような場合には土日にかけまして、特に日曜日に南信大会とか、高校生の新人戦とか随分ありまして、そういうときにはたくさんの人が集まってあそこで泳いではいるわけでありますけれども、この数を小中学生の数というようなところに入れるわけにはいかないので、数が少なくなっているのではないかなと、こんなふうに申し上げたわけであります。 それから、野球場については、これは確かにすばらしい野球場欲しいわけでありますけれども、高野連の御意見もありまして、あれを高校野球に使ってもらうにはすっかりつくり直していかなければいけないほど大変なことになるかと、こういうふうに思いまして、これは今すぐできるというわけにはいかないということを先ほど申し上げたわけでございます。 以上です。 ○議長(片倉久三君) 市長。 ◎市長(林泰章君) 総合体育館の件につきましては、将来に対してこういうふうにしていったらどうだろうということを前の議員さんにお答え申し上げたもので、まだ1時間もしないうちに場所はどこだと言われてもお答えはいたしかねますけれども、将来いずれにしましても都心開発、湖畔整備計画等の絡みで検討をしながら、それの完成後が一定の目安になるのではないかなと思ってますけれども、そんなふうに一応の目安はお考えをいただいたらと思っております。 それから、岡谷病院と塩嶺病院の問題ですが、御質問の趣旨がどうも私の言っていることと違うのかなと思ってまた聞いておったのですけれども、やっぱりわかっておられないのではないかと僕はそう思うのです。塩嶺病院と岡谷病院の病院という名前は同じでも、実際には塩嶺病院の企業形態が違うということは最初のお答えで申し上げました。2番目には、診察診療科目が違います。循環器系の中核病院として健康保険岡谷塩嶺病院はその病院の姿勢を示してきています。それから、健康診断等に始まる保健診断の業務が主になっています。岡谷病院の方は総合病院で、総合医療に供する病院としてスタートしているわけです。ですから、医師の採用にしましても、看護婦の育成にしてもおのずと違ってきます。したがって、それぞれ病院の院長先生のところで採用に関してはきちんとしたお考え方を持って対応をしていただいることでありますから、あとの人事交流等の問題に関しましては事務系はもう既に行っております。御承知のとおりです。あと、医師の交流も必要があればもう既に行われております。それから、看護婦さんの交流も必要に応じて両病院院長先生間でお話をいただきながらこれもできるようになっております。ですから、専門医それから医療機器等に関してはそれぞれの病院で持たなくても兼用できるものについてはお互いに利用していくという点でも、これも両病院で交流しております。ただコンピューター云々の問題に関しては、岡谷病院にも塩嶺病院にもでなくて、それは別なやり方があるだろうということで、これは情報センタも一枚かんで今御相談をさせていただいています。したがって、それぞれの病院の果たすべき役割と目標に従って病院の経営は今後もこういう形で進んでいくことになろうかと思っていますが、趣旨たるところはそこに重きをしていきたいということで御理解をいただきたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 福祉部長。 ◎福祉部長(武井政次郎君) 先ほどお答え申し上げたわけですが、ちょっと言葉足らずであったかと思いますが、遊園地につきましては各地域別の歴史的な積み上げということが非常に実態としてあるわけでございまして、それらに各区の事情、あるいは今までの経過の中でございますけれども、公的な開発の状況というようなことで総体的に遊園地はばらつきがあるというふうに先ほど申し上げたつもりでございますが、そういうことでばらつきがございますので、現在あります地区の公民館施設、それから各種の公園、学校、保育園等はこれはある程度計画的に配置がされておるわけでございますので、その辺の総合的に施設として使っていただくということで御利用いただくと、こんなふうに考えておるところでございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 山田一久君、3回目の質問を許します。 ◆24番(山田一久君) 24番 山田一久です。 3回目でございます。概略の一応お答えをいただいたわけですけれども、例えば体育館については1時間後だから無理だと、こういうことでございますので、ひとつ今後の中でなるべく早期にこの点をある程度お示しいただければというふうに思いますので、その点の御努力をお願いしたい、こういうふうに思います。 それから、病院につきまして、これはやはり人事交流というものでやっているわけですが、私は医師までの交流といいますか、これをやれと、こういうことは別に言ってはいないわけでして、やはり看護婦さんとか、そういう方々は交流していただくと。現にそういう気運があるということですので、大いに進めていただきたいというふうに思います。 それから、ミニ公園についてですけれども、ミニ公園については先ほど言いましたように、学校等の対応、それはできますけれども、実際に公園としてはちょっと問題点が多いということで、小さな公園でいいわけです。ブランコ1個、滑り台1個というようなほんとの小さいところでいいと思います。ああいうふうなものを地域の親たちは望んでいるわけですから、ひとつそういう点を御配慮いただいて、さらにばらつきの是正に向かって御努力をいただきたいということを申し上げて終わりにします。 ○議長(片倉久三君) 山田一久君の一般質問を終了いたします。 この際、暫時休憩いたします。         午後3時35分 休憩         -----------------         午後3時45分 再開 ○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 山田五郎君の質問を許します。         〔25番 山田五郎君 登壇〕(拍手) ◆25番(山田五郎君) 25番 山田五郎です。 通告順に従いまして、質問を申し上げますが、最初に先番議員に触れられた点については省略するため、若干通告項目を整理をさせていただきます。 1の財政について。平成元年度予算の中で繰越金につきましては、先ほど三井正二君の質問に対する答弁でおおむねわかりましたので、後ほど若干触れておきます。 2番目に地方交付税、特に普通交付税について。3番目に今後の補正予算の見通しについて。以上3点について御質問を申し上げます。 行財政の効率的な運用を基調にしてスタートいたしまして平成元年度予算も、8月をもって第1四半期を経過しております。歳入財源中一般財源の中で先ほど申し上げました繰越金については6億 5,000万円という見込み額が報告されました。細部につきましては、決算委員会の審査の機会を待つことにいたしまして、次に地方交付税についてお伺いをいたします。 健全化安定化の財政運営の中で、過去3カ年間の交付税総額につきましては、昭和60年度16億 3,600万円、うち普通交付税が11億 3,100万円。昭和61年度16億 1,000万円、普通交付税が10億 7,900万円。昭和62年度が18億 4,600万円、普通交付税12億 8,000万円という実績を示しておりますが、昭和63年度分の交付額についてお伺いをいたします。なお、前年度実績との比較を含めて、また減債基金等の関連等あわせてお聞かせをいただきたいと思います。 次に、9月定例市議会提案の補正予算総額は 6,637万 6,000円で、累計がこれは一般会計ですが 144億 9,189万 6,000円となっておりますが、今後の義務的、投資的経費等を含めまして、補正予算はどのくらいを推定されておられるかお伺いをしたいと思います。 以上、1番の財政についてでございます。 次に、2番の土木事業について。一般土木工事の推進についてということでございますが、これも質問項目を整理させていただきます。一般土木工事の推進について、1つは第2次岡谷市総合計画に示す、これも第2次道路整備計画の実施について。2番目として、一般土木事業道路新設改良費の年度内の補正予算計上の考え方、以上2点でございます。これは、地域に密着した生活道路の整備については、昭和59年から昭和62年にわたる第1次道路整備4カ年計画につきましては、市民生活に直結した施策として一定の成果を上げております。その後、昭和62年、昭和63年、平成元年度を含めまして平年度化されております。したがって、一般土木費新設改良費は本年度の場合2億 6,890万円のベースダウンとなっておるわけでございます。そこで、お聞きしたいのは、一般土木事業は市域全域にわたるきめ細かく施行される工事でございます。各年度切れ目なく続く事業量を持ち、これこそ生活基盤を支える典型的な継続事業であると思っております。したがって、市民的要望を踏まえて1年でも、半年でも早く工事施行をすることが市民福祉の向上につながる重要工事と思っております。岡谷市総合計画では、この道路整備について第2次道路整備計画の促進を施策として上げておられます。生活道路の整備目標、早期に第2次整備計画の推進を求めるものでございますが、その実施年度について具体的にお伺いをしたいと思います。 次に、2番目として一般土木工事の市民福祉効果は1工事区をできるだけ早く完工することが最大の効果につながるものと見ております。いわゆる細切れ工事というふうに言われるものも間々あるわけですが、これらについては場合によっては逆の効果をもたらすということも言われております。したがって、一般土木工事、多くの工事が継続的に実施される実態から見て、年度中途で補正計上は一層その事業効果を高めるものと思っております。したがいまして、4カ年計画との関連もありますが、年度内の補正計上についてどのように考えておられるかお伺いをいたします。 以上、2点目の土木事業の施行についてでございます。 3点目の生涯教育についてでございますが、生涯学習については昨日宮崎議員に対する教育長からの一定の御答弁がありました。またこの生涯学習教育の問題ではかつて山田一久議員から基本的な考え方に対する論議、さらには3月定例議会で林公敏議員から具体的取り組みの体制等、それぞれの角度から論議が交わされております。私は昨日の宮崎議員に対する御答弁の中で、必要学習、要求学習に大別されると説明がございました。そこで、必要学習は行政指導ベースでの推進がなされておりますが、問題は要求学習でございまして、この要求学習はどのように進められることが理想であるか、これは課題であると思います。この点について具体的な取り組み、実施上の課題等お聞かせをいただきたいと思います。 次に、2点目として地域のミニ集会について。非常に活発になってきているとの報告がございました。私は市域全般がどのようなレベルになっているか。これは山田拓男議員の質問にも御答弁がありましたが、少し懸念される点として地域によっては行政ベースが前面に出過ぎるというような声もございます。またある面では形式的に流れやすいとの声を耳にする場合もありますが、この点をどのように見ておられるかお伺いをしたいと思います。 以上、生涯学習について、基本的に2点だけお伺いをしておきます。 4番目の合併について。諏訪は1つ6市町村合併の試案、20万都市実現に向けての調査報告が合併推進協議会の調査研究結果報告書という形で配付されました。民意も合併推進に静かなる胎動を始めつつあると感じております。今定例市議会でも宮崎、田中、宮沢の各議員よりそれぞれ民意の反映を含めた合併推進に向けてあるいは合併の考え方について質問がなされましたが、住民意識も静かなうちに大きな目標を定め前進する動きであると感ずるものでございます。これに対しまして市長さんの答弁は、民意を踏まえ一歩前進した内容であると強く受けとめました。私はかつて長地村の岡谷市合併さらには長地村の2部落、つまり東山田、東町現社区でございますが、これが分市下諏訪町合併と雪崩のように動いたあの住民合併運動の波乱の渦中にあって、合併推進に当たっての幾多の体験をいたしました。以来、34年を経過するに今再び合併の躍動感が静かに伝わってくる気配をひしひしと感じております。 そこで、お伺いをいたしたいと思いますが、第1点として田中議員の質問に対し、推進協議会の合併の試案に一定の評価をし、住民世論の高揚に大きな効果をもたらすことに期待する。さらに、みずからも推進の立場を示すことを市長さんは明らかにされました。そして、広域理事者会に試案の検討を提起したいと述べられましたが、私はここでさらに一歩前進をしていただいて、広域理事者会での検討の時期、早期推進を願望していつごろを目標にされているかをお聞かせ願いたいと思います。 2点目は、段階的な手法としてのいわゆる段階合併、諏訪湖周辺2市1町段階合併の具体的な考え方、取り組みについてどのように考えておられるか、お示しをいただきたいと思います。 諏訪6市町村の合併、3市町合併、民間調査啓発活動、一定の経過時点で行政レベルの意向の決断と実行が合併推進の大きな課題であり、かつて市町村合併促進法の時代から全国に照らしても1つのタイミング、時期の判断が極めて重要であるとはいろいろなケースが示しております。反省と成功例、判断資料を見ても時期の選択が極めて重要で推進にその対応を強く要望するものでございます。 以上の点を踏まえまして、御答弁をいただきたいと思います。 以上をもって壇上からの質問を終わります。 ○議長(片倉久三君) 山田五郎君の質問に対する答弁を逐次求めます。 総務部長。         〔総務部長 武井康純君 登壇〕 ◎総務部長(武井康純君) 最初にいただきました財政についての御質問に対して答弁申し上げます。 まず、補正予算のことし分の推移はどのようになるかということでございますが、現在予定されております今後の補正は職員の退職手当でありますとか、報酬給与改定、これは人勧が出ておりますので、それに伴うものが予定されます。さらに、ふるさとまちづくり、あるいは減債基金積立金等が予定されているものでございます。 それから、2番目に交付税の関係で御質問ありました。これは減債基金との関連ということになりますと、平成元年度予算ということになりますが、昭和63年度でお聞きいただいておりますので、昭和63年度の交付税額申し上げますが、これはもう既に公表されております。普通交付税は17億 1,464万 7,000円、それから特別交付税が6億 2,158万 4,000円というようなことでございまして、昨年度の減債基金としましては2億 5,000万円を積み立ててございます。 以上でございます。 ○議長(片倉久三君) 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) 一般土木工事の施行の中で第2次道路整備事業計画についての御質問をいただいたわけですが、先般第1次道路整備計画を終了したばかりであるわけですが、できるだけ早いうちにと思っておりますが、当初の第1次道路整備計画が出された背景というのは、やまびこ公園から駅前再開発、各種大型事業の陰に市民の身近な道水路改修等、そうした事業が後手に回っているのではないかという市民の声が非常に強かったということから、1つは身近な道路整備計画事業というものは小刻みで物をやっておったでは投資効果が上がらないということで、できるだけ集中して3カ年、それではそこに区からの陳情等にあるものを前倒しして一気にやってしまうということで、かなりの予算を使ってそれが対応されたわけです。それで、一応の一段落はついているのですけれども、市内にはまだ各区から出されている陳情等を見るにつきましても、第2次をもう一回は実施しなければいけないというふうに考えております。できますれば、来年ころを1つの目途にして3カ年で第2次を計画したらどうだろうと思っておりますが、全体の事業、新年度に向けての骨格事業等を含めての検討がこの9月末から始まってまいりますから、その中で一つの検討課題として私どもの方では用意しております。したがって、正確にお答え申し上げるのはまだ先になりますけれども、この一両年の間に第2次をとにかくスタートさせたいという気持ちで今検討いたしておりますので、そのように御理解をいただきたいと思っております。 それから、合併の問題について御質問いただきました。いずれにしましても、諏訪は1つ合併推進協議会が提示した冊子に関しては、私どもの町では今その内容を十分に精査させていただいている。世論として受けとめていく部分とそれから世論であっても法的にできない部分やら、それから岡谷市としての考え方と整合したときにどうなるか、それらを見させていただきながら検討をいたしておりますが、それは岡谷ばかりではなくて恐らく各市町村同じようにあれをただもらったものを棚に積んでいないと私は思っております。そういう意味で、一定の精査期間がないと、これを直ちに広域理事者会の議論に寄せてやみくもにそれを議論の場に乗せていってもなかなか感情的な議論が先行してしまって、むしろ推進協議会が御苦労いただいている内容をゆがめてしまう心配があるという点で、広域理事者会へ検討の議案を出すにしましても、これもやっぱりタイミングがあるというふうに思っております。そんな点も踏まえて、岡谷市は岡谷市の立場で内容を精査したものが一定の広域理事者会に岡谷市の意見が求められたときにどう答えるかの内容が一応詰まってきたところで、その時期を一つのタイミングとして理事者会に各6市町村の考え方、見方、問題提起というものをやっぱり論議の場に乗せていくという点で、その辺を一つの時期にしたらどうだろうと思っております。 それから、広域合併の問題については、今までも段階的統合論であるとか、それから6市町村一足合併したらどうだとか、合併不要論だとか、いろいろの議論をしてきているわけですけれども、私も山田議員さんの御質問の中にありましたように、それはもはや選択の時期は過ぎているだろうと思っております。そういう意味では、いつの時期にどういう方法で合併するかの議論は個々に分かれていても、6市町村が今のような状態で諏訪広域圏として行政対応していくには将来を予測したときに大変不安が残ってくるという点では、1つになることを一足に行え得るか、段階的に行うが理想であるのか、ここにも意見が分かれるかと思っております。いずれにしましても、私がきょうまで議会にお答え申し上げてまいりましたのは、終局の目標は6市町村合併に基本は置きながらも、それぞれのまちの都市基盤を異にしている大きく分ければ私は2つだという言い方しましたが、その2つのものを整合していくというのは大変難しい。難しいということは時間が非常に長くかかるという点では、それを待つことをよしとするのか、今日これだけ激しく時代が変わっていくときに、今の形で傍観していくことが果たしていいのか、その辺のところにも議論がたくさんあるかと思っていますが、私の立場は段階統合論であっても、1つ1つステップをやはり合併に向かって進めていく立場をやはり取るべきだろうというふうに考えております。したがって、相手のあることでもありますし、みんなが協議することでありますから、一概に私の考え方が正論とは申し上げませんが、いずれにしても合併に向かって歩を進めていくことが大事であるというふうに思っております。 それから、土木事業のところで、補正予算についての考え方について御質問いただきましたが、基本的予算執行というのは当初予算を原則にしていくという点で、緊急災害もしくは緊急事態等がありますれば別ですけれども、基本的には補正は極力していかないということで、常に新年度の予算の姿勢をもとにして進めていくということで考えておりますので、そのように御理解をいただきたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 教育長。         〔教育長 八幡栄一君 登壇〕 ◎教育長(八幡栄一君) 3番目にいただきました生涯教育に関して2点お答えを申し上げます。 まず最初に生涯教育の進め方について、過日宮崎議員さんにお話を申し上げたのは、その1つとして必要課題と要求課題、この2面から学習の場や機会を設定しているという、そういうお話を申し上げたわけでありますが、その1つの中の要求課題とは一体どう進めるのがよいのかというお話でございます。それにお答えを申し上げたいと思います。 まず、要求課題というのは、これは私が申し上げるまでもないことでございますが、学習する人、その人の側から学習したいと欲する内容、そういうものを要求課題と申しているわけでございます。したがいまして、人から与えられた課題というのではなく、みずからやらねばならんというふうに出てくるもので、そしてこういうことをやりましょうということになるわけでございます。 それについては、何としても自分からやらなければならないという課題をつかまえないと具合が悪いわけてございまして、したがいましてこれについては1つは講演会、ことしも実は飯島先生においでいただきまして生涯学習の基本的な考え方等を御指導いただいたわけでありますが、年間何回かこういう講演会等をいたしまして、そして今の社会構造の変化、あるいはその中で人が人として生きるためには個人のそれぞれの発達課題というものがありまして、それに即応した学習をすることが大事であるというようなことを勉強していただいておるわけでございますし、さらに市民全体に対してアンケートをいたしました。市民意識調査もいたしておるわけでございまして、そういうことからどういう学習をどういうふうに進めていったらいいかということを検討しておるわけです。それから、公民館やそういうところで行っている学級、講演などから、やはり受け身でその講座とか学級を受けるだけでなくて、その受けた後次に何か自分からやっていこうというような意欲を生むような御助言を申し上げて、そして先日も申し上げましたようにたくさんの自主学習グループができているわけであります。そんなふうにいたしまして、要求課題に対する進め方というものをやっているわけでありまして、そういうグループはたくさんございます。最近でいいますとビデオの会などもありますし、パッチワークの会などというのもあるわけでありますし、たくさんそういうものが出ています。これがやはり必要課題というものとおのずから両々相まっていくことがいいことではないかなと、こんなふうに思っているところでございます。 その次に、ミニ集会について御心配をいただいておる点をお話いただいたわけでございますが、この点についても私どももミニ集会の実施報告をいただいておりますし、それから地域に推進責任者がありましてその推進責任者にお集まりをいただいて様子をお聞きすることもございますので、そういうところで察知しておるわけでございます。御心配いただくような点ももちろんあるわけでございまして、これは長年我々が人から言わなければ勉強しないという、そういう姿勢ができ上がっている、特に大人にはそういうことが多いのではないかなという気がするわけでありますが、実は企業に勤めている皆さん方は非常にそういう点でみずからすばらしい勉強をなさっているということをお聞きしているわけでございます。それで、これについては実は昭和57年、58年ごろからこの問題に取り組みまして、そして豊かな心を育てるモデル都市に選ばれたときから啓蒙的な講演会あるいは公民館や婦人の家、その他の講座の中にあるいは学級の中に子育て問題というものを大いに取り上げてまいりまして、それで子育てというのは確かに講演を聞いたりいろいろして知識を得ることも大事なことだ。知識を得たら、ただそれがすぐさま実践に移るかといえばそうはいかない。やってみてもうまくいかない点があるから、やはりそのことはお互いに話し合ってみなければだめだと。実践の自分の体験をもとにしてお互いに話し合うということで、その後はいわゆる行事的な大きな大会は一切やめにいたしまして、小さな会でお互いに聞いたり話し合ったりするということに非常に力を入れて進めてきておりますし、また皆さんがそういう方向がいいということで進んでまいっております。 そんなことで、たまたま青少年問題協議会の折に今までやってみて、小グループで話し合うことはいいことだから、ぜひそれを全市的にみんなでやろうではないかと、こういう話になりまして、それではひとつそれが進むようなふうに考えましょうということで始めてまいったわけでございます。そこでは、子供の育て方を考えていますと、中学の後半の2年生あたりから大変親の思うようにいかない行動が出てくる、反抗期をうまく乗り切れないでいる子供が多い、それは一体どういうわけだろうか。そういうものを掘っていきますと、やはりそれまでの何もなくて育っている時代のその育て方に問題があるのではないかということに気がついてきている。そういうことであるならば、やはり問題の子供が出てきて大あわてする前に、その前から子供たちをどう育てたらいいかということをみんなで勉強しなければならないという、そういうような実例などをお話申し上げまして、そしてみずからやるという、そういうことに非常に強く意欲のある方々を中心者にお願いをして、そして一遍の通知を出してやるから集まれということではなく、その中心者の人が1人、1人を説得してどうぞこういうことでやりたい。仲間になりましょうというふうにして仲間づくりをするということで始めているわけでございます。 いずれにいたしましても、頼まれ仕事になるような、そういう傾向にありますので、事は子育ての実力をつくることだと、お互いが実力を養成することであって、何か人から頼まれたからそれでは1回やりましょう、1回やったから終わりですと、こういうものではないということをみんなで警戒しながらやっているところでございます。それにもかかわらず、今御心配のような点も出ているわけでございますが、そういう点についてはぜひ皆さん方からも子育ては人に任せることではない。自分たちで努力しなければいけないし、そしてその努力は自分の生き方を正すことだということをぜひひとつ教えてあげていただきたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 山田五郎君、2回目の質問を許します。 ◆25番(山田五郎君) 1点目の財政問題について。減債基金についての解釈をちょっと間違っておりましたけれども、ただいまの答弁でわかりました。そこでもう一点だけお伺いして今後の参考にしたいと思いますが、減債基金、設立されたのが3月定例会ですから、今の答弁でわかったわけですが、現在の積立額がどのくらいになるかという点について1点お聞きをしてみたいと思います。 それから、2番目の土木工事については、今市長さんから一定の考え方を示されましたので了解をいたしておきますが、これも1点だけ建設部長にお伺いしたいと思いますが、実は私が補正予算をというふうに要望的にお願いしたのは、これは一例ですからすべてというわけではありませんが、東堀の五兵堰、小田野堰の合流河川で一定の水路改修、水路といいますか、河川と水路と併用したような相当水量の多い河川ですが、これは年度の断ち切れということで一部分だけ改良が、住宅部分ですが残っておったわけです。それに対して非常な豪雨の際にオーバーフローするということで、私も現状はたびたび見に行ったわけですが、これは言う側の住民のこともわかるのですが、市側の計画も私は間違っているとは思っておりません。これはやはり工事施工量の問題ではないかというふうに考えておりますが、これらの改修計画というものができ得れば、河川の改修計画等は舗装とか側溝の整備とは異なりまして、全体的な計画を見まして部分的にやはりある面では延長を長くしてやるというふうな配慮が必要ではないか、これは一例ですが、そんなふうに考えておりますが、そこらの点についての土木工事の施工上の考え方を1点お聞かせ願いたいと思います。これは部長さんにお願いします。 生涯学習についてはただいまの御説明、さらには前議員の質問等についていろいろと内容についての理解をいたしております。これも学習そのものがこれからの問題というふうに考えております。そこで、教育委員会の、これは総合的には教育委員会の行政部門だけでは全体的には成し得ない部分があることはよくわかっておりますが、今教育長さんの答弁を踏まえましてこれからも積極的にグループの、今問題として言われました点についての啓発、育成については具体的に指示をされまして、やはり積極的な進め方が必要であると考えております。それらの点について、特にお願いを申し上げたいと思うわけですが、特にこれはある雑誌と言ってはいけませんけれども、一定の考え方を示した物の中にございますが、学習活動についてはいまだリーダーシップが必要であると、行政のリーダーシップを強く進めないとやはりレベルアップができないし、実態にマッチした活動に沿わないというふうなことが言われておます。こういう点がございますので、ひとつそんな点を踏まえて成果の上がるような行政指導をお願いしたい。この点についてできたらもう一度考え方をお願いしたいと思います。 それから、合併については非常に私は今議会を含めまして、市長さんの御答弁並びに質問等を踏まえまして大きく行政として岡谷の考え方が前進したというふうに受けとめております。いずれにいたしましても、今御答弁にあったとおり、これは岡谷市単独で事業的に推進するというふうな課題ではございませんので、十分今の御答弁はわかります。私は特に感じますのは段階合併ということでなくて、例えば一例で私の周辺、いわゆる十四瀬川沿線を含めた下諏訪町との境界線、これは合併なくしては絶対に開発整備はできないというふうに見ております。これは予算の問題だとか、事業費の問題だとか、議会の問題だとかそういうことではなくて、行政が一本化することによってあの地点の開発も一気に促進されるというふうに見ております。これを考えましても早急に合併促進はすべきであると、決してこれはおくれているということより合併推進協議会が合併の試案というのも非常に苦心の結果出されました。これが単なる冊子として配り終わられるということでは、全く推進協議会の努力が無になると思いますので、ぜひ行政レベルでひとつ一歩踏み出し、さらには前進するような御努力を重ねてお願いしたいと思います。 以上で2回目の質問を終わります。 ○議長(片倉久三君) 山田五郎君の再質問に対する答弁を求めます。 総務部長。 ◎総務部長(武井康純君) 減債基金積立金は2億 5,000万円でございます。 ○議長(片倉久三君) 建設部長。 ◎建設部長(新居靖君) 私の方から堰に対する考え方を申し上げます。これは排水路を含めてのことです。やはり3段階あろうかと思います。1つにはこれからのまちづくりという長期展望に立ってのいわゆる計画的な排水路の問題もあるだろうと思いますし、それから現在進行中の都市化という問題に立っての中期的な問題もあるだろうし、それからいわゆる現象をとらえてのオーバーフローだとか、水路の破損だとか、そういうものによっての違いも出てまいるだろうと思いますが、考え的には3段階の中で対応しています。なおまた水路に対しましては流域だとか、それから水系と申しますか、そういうものによっての状態も変わってきていると思います。それから水路というのは途中まで太くて途中で細くしたのではそこで大変なことになるものですから、そういう中でいわゆるスムースな流れを出していく部分までは最小限度対応してきているつもりでございます。今後も十分対応していまいりたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 教育長。 ◎教育長(八幡栄一君) 学習活動にはリーダーシップが必要であるということでありますが、確かに私もそう思っております。しかし、これはどういうふうにして実際働きかけるかというところに実は問題がありまして、ああやれ、こうやれこれは大事だというような号令をかければよくなるというものではないと私は思っております。特に、人の心の問題になりますので、やはり聞いて考える場を設定するとか、あるいは資料を差し上げるとか、いろいろしまして、やはり市民1人1人には学習の意欲はあるわけでありますから、それを引き出すような形でいきたいものだと、こういうふうに思います。そして、方法が決定していましたならば、それをどうやるかという具体的な活動についてはそれなりの御協力を申し上げていくと、こういうふうにいきたいと思っています。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 山田五郎君、3回目の質問を許します。 ◆25番(山田五郎君) 大方の点について理解をいたしましたが、土木工事について私は理論的なことというよりは、やはり市民生活に直結するという点で申し上げたわけで、一例ということですから、必ずしもそこにこだわるということではなくて、特に排水路等、あるいは水路改修については一貫性を持つということで、今の答弁で大体わかりましたが、具体的に積極的にそういうものを施行してもらいたいということを重ねて私は要望を申し上げておきます。 合併推進については、ぜひ基本姿勢、きょうの御答弁を踏まえまして前進をしていただくことを重ねて要望を申し上げまして、私の質問を終わります。 ○議長(片倉久三君) 山田五郎君の一般質問を終了いたします。 羽吹義雄君の質問を許します。         〔28番 羽吹義雄君 登壇〕(拍手)
    ◆28番(羽吹義雄君) 通告順に従いまして、質問をいたします。 まず1点の遺跡等、出土品の活用についであります。御答弁は教育長にお願いをいたします。 私の手元に本年3月20日榎海戸遺跡ほかの緊急発掘調査報告書の教育長による序文がございます。この序文の中で、私の最も共感いたしましたのは、貴重なこれら文化遺産を大切にして、岡谷の歴史と文化を明らかにし、地域の創造に役立てていかなくてはいけないということであります。そこで、私は過去数回にわたりこれらの整理や展示あるいは広く活用について一般質問を行ってまいりました。また他の議員も幾度か取り上げられております。ここで改めて教育長の序文を契機にこれら具体策について強い期待を込めて次の諸点をお尋ねいたします。 第1に、岡谷市は過去に発掘した出土品は数量にしてどのくらいあるのか、そしてこの保管についてはどのようにされておるか。保管及び整理について、どのようにされておるか。第2にこの膨大な出土品の補修、修理は保存の上からも重大な課題だと思いますが、どのようにされておりますか。特に、今日まで伝えられるところでは、一部の出土品について石膏での復元補修などのものがあるようでありますが、最近他市の考古館などを見学すると、いわゆる石膏の化け物果然とした見るに耐えないものが多いようであります。陳列資料のあり方としてこれは問題があるのではないかと思います。学術的にはそれで十分な情報を伝えたものであるかもしれませんが、見る人々にとってはいわゆる臨場感のある状態とは映り得ないと思います。この辺について関係者の議論があるのかどうかということであります。 第3に、さていわゆる第2次整理とも言うべき土器の復元あるいは補修の済んだものは教育長が言われるように、我が市の歴史文化を語りかけてくれる最も説得力のある資料であり、この活用はどのようにされるつもりかということであります。博物館等を通じて正しく市民生活の中に位置づけられるような施策をどのようにするつもりなのかお聞きをしたいと思います。 2番目でありますが、きょうの一般質問の中でも、いわゆる生涯教育というものについてかなり論議がありました。ただいまもありました。そこで、公民館の改築についてお尋ねいたします。市の中央公民館は戦後の市内青年運動から発達した文化活動のグループが声をそろえて、その建設を要求し、当時私を含めた公民館建設運動によって建てられたものであります。その後の公民館活動は行政の指導と相まって、それら建設運動を推進した市民を初め、新しい時代を求めた多くの市民の参加によって大きく前進し、ついには文部省でも岡谷市公民館活動を高く評価して全国的にも有名になったほどであります。このような経過の中で、今から十数年前から運営審議会や利用者から建物の狭隘の声が出され、この議会でも数度にわたり取り上げられてきた経過があります。その結果、教育委員会は文化センター組織などで周りの建物の利用を図り、公民館活動の不便さをその運用の中で解消しようとしてきたと見ることができます。しかし、本来建設の性格の違う建物の利用は不可能に近く、教育委員会の思惑は不十分であったと言わざるを得ないと思います。そこで教育長にお伺いいたします。まず去る6月7日の定例会の一般質問で、増沢議員の建てかえについての質問に対し、運営審議会の検討については時期的なものがあるので結論は早く出さないようと申し上げてあると答えられましたが、この御答弁の意味がわかりません。改めて公民館運営審議会の建てかえ検討について、教育委員会の対応を明確にしてほしいと思います。 第2に基本論として、教育委員会は行政施設の改善について要求や建議を理事者側に対して行う場合、その独自性を失い、単に理事者側の財政事情に委任してしまう姿勢ではないかということであります。例えば先ほどの山田一久議員の質問に対しても総合体育館は至急に欲しいけれども、例えば学校建設等に無我夢中でそれらのものは建てられないという御答弁であります。 第3にこの十数年にわたる公民館活動をそれ以前と比べてどう評価しておるのかということであります。したがって、建てかえ拡張要求をどのように受けとめて対処しようとしているのかということであります。 第4に、ですから岡谷市の行財政計画というところにも何ら建てかえの年次あるいは時期等も示されてこない。これをどう受けとめたらいいのかということをお聞きしたいわけであります。 次に、3番目の財政事情について。財政事情の公表がありまして、これを見ておりましたら市民税収入と人件費の割合についてであります。総体的な物の見方でありますが、この昭和63年度財政事情の公表を見てみますと、市税の徴収額62億 7,800万円のうち市民税の徴収額は三十六億七千五百余万円であります。しかし、人件費は三十九億四千八百万円余りでありまして、人件費が市民税徴収額を2億 7,300万円ほど上回るという岡谷市の財政の事情であります。当市の市職員の給与ベースというものは県下17市に比べても必ずしも高いものではないと言われておりますが、予算総額では25.7%を占めておるわけであります。そこで、第1は総予算対比の適正人件費の割合というものを理事者側はどう考えておられるか、どう見ておられるか、この点であります。第2は市民税徴収額を人件費がこれほど上回るということは、市民感情から見ますと驚きの声があります。この辺をどういう具合に判断しておられるかということであります。 次に、市の広報について。私は以前の議会で市の広報のあり方についてただす中で、広報の役割やその文章内容について論議をいたし、市民にわかりやすく周知できるように理事者側も努力を約束されました。しかし、例えばここに8月1日付の国保便り第6号というものがあります。この1面の昭和63年度国保会計黒字決算に、平成の年度は制度改正に向けてと題する一文を読んでその意味を理解できる市民は、例えば国保加入者の何%おるのでしょうか。私自身3回読み直しをいたしましたが、おぼろげながら言わんとすることはわからないことではないのですが、どうも十分に理解できない。私は自分の判読力というものをかなり自分自身が低いということを嘆きながらも、こういう広報を発行する役所の体質というものにかなりの憤りを実は感じたわけです。そこでまず企画部長にお伺いいたします。市が発行する広報とはどのような意味や効果をねらって発行するものかという基本的な考え方を改めてお伺いいたしたいと思います。そして、庁内から出されてくるすべての広報は広報担当の部下がどのような責任を持っているのかお聞きをいたします。要するに広報担当主幹というものを置いてあるわけですから、庁内から出てくる広報というものにどういう責任を持っているのかということです。 第2に広報は市民に対して普遍的に等しく読んでもらうことによって効果が上がると思いますが、そのために担当者はどのような教育を受けて広報の記事を書いておるか、この辺も要するに広報作成の担当者教育がどのようにされているかというところもお聞きをしたいと思います。 次に、市報にも伝えられておるように、市は8月6日、9日の原爆投下の日や終戦の日に正午にサイレンを鳴らして市民に知らせ、平和の黙祷を奨励しておりますが、憲法などでは県議会の非核平和県民宣言の議決を受けて、考えよう平和の意味なる記事を記載して県民にPRをしております。市報でも単にサイレンを鳴らすということではなくて、これら意義について市議会の決議を踏まえ、もっと真剣な記事記載というものができないかどうかという点をお伺いしたいわけであります。 最後の湯殿山につきましては、余りお聞きをすることはありませんが、ただ先ほどもどなたかにありましたが、問題は一連の経過を見てみますと、現在詰めているという進出予定企業の詰めというは相手もあることですけれども、いつごろまでに市長としては結論を出したいと思っているか、これが1点であります。 それから、これからの経過についてはいずれにしても今井区に対して報告をし了承を取るというそういう行為を行う気持ちがあるかどうか、この2点だけをお伺いしておきます。 以上、この席からの質問を終わります。 ○議長(片倉久三君) この際、暫時休憩いたします。         午後4時43分 休憩         -----------------         午後5時11分 再開 ○議長(片倉久三君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 羽吹義雄君の質問に対する答弁を逐次求めます。 教育長。         〔教育長 八幡栄一君 登壇〕 ◎教育長(八幡栄一君) それでは遺跡等出土品の活用についての御質問からお答えを申し上げます。 まず最初に過去に発掘したものはどのくらいあるかということでございますが、これについては主に今井新道の分室の方にありますし、なお間下の倉庫にもあるわけでございまして、榎海戸関係のものがおよそ 100箱、コンテナの箱でありますが、 100箱くらいございますし、上向もおよそ 140箱くらいあります。それから目切が60箱くらいあります。その他緊急発掘やいろいろ合わせまして何と 622コンテナの箱があるわけです。これの中にはもちろん完全に復元できるものとそうでないものとあるわけでございますが、1年に300 万円の予算でここ何年か復元を初めているわけでございますが、今後なお7~8年はかかるかというふうに見ているところでございます。その保管は今申し上げましたように、今井新道の分室あるいは間下の倉庫、それから美術考古館等にございます。その補修についてでありますが、確かに石膏で多くを補ったものはお話のように化け物みたいに真っ白くなっておりまして、大変臨場感はございません。そこで、今復元しているものの大部分はもとの形のようなふうに茶色の色をつけております。中の方はつけておりませんけれども、そんなふうにしてできるだけ臨場感を伴うようなふうにしておるわけでございます。 それから、整理したものをどんなふうにするかという、そのことでございますが、これは議員さんもおっしゃるようにやっぱり我々の先祖が遺した貴重な文化遺産でございます。これらの出土品を心を込めて見ることによって、やはり素朴だけれども実にたくましい先祖の生活、あるいは素朴ではあるけれども美しい形、そして見事な紋様、そこにはやはり我々祖先の心豊かな生活があったということを思うにつけても、今のように経済優先の世の中にやはり参考にしなければならないと、こんなふうに思っておるわけでございまして、したがいましてできるだけ展示をして、そして市民に見ていただくと、そういうことで美術考古館も年に1回は少なくも展示がえをしておりますし、それから特に昭和63年3月からはその都度出土したものについては説明を加えて美術考古館の入り口のところに展示しているわけでございます。なお、今までの過程では横川の扇平遺跡のものは横川区の公会堂で、あるいは梨久保は2回にわたって中村区で、それから花上寺については湊の支所で開いておりますし、ことしはどうしてもその後の復元ができましたので、小坂でもう一度これを開きたいと、こういうふうに考えております。なお、土師の会の協力を得て今までのものをホワイエへ展示したいと思っております。花上寺以外のものになるかと思います。これはやはりそういうものを見ることによって、先ほど申し上げましたようなことを感じとっていただければということで説明も加えたいと、こういうふうに思っておるところでございます。いずれにいたしましても、膨大なものでございまして、これを全部復元したらどこに一体置くかという問題もございまして、このことについては今後の課題になっているところでございます。 それから、公民館の建てかえの問題についてでございますが、公民館の建てかえは公運審に諮問したけれども、早く出さなくてもいいというふうに言ったというふうにおっしゃっていただきましたが、私が申し上げたことはここに議事録もあるわけでございますけれども、慎重に検討して出していただきたいということを館長が言ったと、そういうことで少し時間がかかるようになるかと思いますというふうなふうに申し上げたつもりでございます。諮問しておいて、早く出さなくてもいいということは申し上げるべきことではないというふうに思っております。そういうふうな印象を与えたということになりますと、これはまずかったなというふうに今反省をしているところでございます。 それから、公民館の狭隘で老朽化してきたということについては、羽吹議員さん公民館の運営審議委員でおられるころからよくおっしゃっていただいたことでございまして、この点については私どもも折あるごとに問題にし、部内で検討してまいっております。財政事情等もありますけれども、実は生涯学習時代になりまして、そして今までの文化センター諸館がどう協力して、生涯学習が本当にできるいい施設になるか。あそこに行ったらいろいろな意味で市民の要望に沿った学習ができるようにするというようなことに対しては、その生涯学習施設全体の構想というものを考えなければいけないという問題も出てまいっておったわけでございますし、さらにまた最近特に文化会館の建築も始まりまして、そういう事情の中で私どもとしては何としても早くつくりかえなければいけないと。そこで公民館の館長が公運審に対して自主的に建てかえする場合にはどういうふうにやったらいいだろうかということを諮問をしているところでございます。 さらに、今申し上げますように文化センター運営協議会の問題として、あの地域全体の問題も含めて今後考えてもらわなければいけないと、こんなふうに今思っているわけでございます。このことについては、第2次総合計画でも、社会教育関係施設の整備という中で、社会教育推進のために中心的な施設である公民館の建築について検討するということをうたってあるわけでございまして、学校建築もいよいよ最終段階になりましたし、文化会館もできまして、いよいよこの方面にさらに力を入れていかなければいけないと、こんなふうに思っているわけでございます。 ○議長(片倉久三君) 市長。         〔市長 林泰章君 登壇〕 ◎市長(林泰章君) それでは財政事情のところで市民税と人件費の比較を質問の中でいただきながら、市の人件費にかかわる予算上の問題がどんなふうになっているかということで御質問いただいておりますけれども、岡谷のまちの場合にはよそのまちと非常に特異性を持っておりますのは、保育所、学校関係の職員数というのが極めて数が多くなっております。普通比較するのにいろいろな仕方がありますけれども、今普通会計職員数というのは4月1日現在で 620名です、岡谷市は。しかし、それを比較する基準としては類似団体修正値職員数というのがあるのですが、それでいくと岡谷市の場合には 505人になります。したがって、差し引きすると 115人多いということになるわけです。その 115人の比較で特に内容的にどうかというと、保育所にかかわる職員が69名として断然トップに多い。その次に学校が34人、あと開発、商工の関係があわせて12~13人くらいになっていますが、岡谷は商工関係の職員と開発事業の職員は、これは岡谷市の今まちの工業都市岡谷としてきょうまで進んでくるのに、それはこれだけの特色があってもおかしくない。開発事業もそんな経過です。しかし、保育所と学校に関しては、極めて政策的な面から充実をしてきたと、過去の経緯から見てもそう考えるべきだろうと思っておりますけれども、しかし今後もこういう姿でいいかということになりますと、少し効率的な行財政運営をしていく面からその市民理解が得られるものに見直しが必要ではないかというふうに私どもは考えております。 特に、それだけの人件費、いうなれば固定費になるわけですから、額が高くなるということはよそのまちの同じ同規模予算を持っているまちと比較しますれば、投資的事業がそれだけ固定費にくわれてよそのまちよりも事業ができないということですから、市民が一体どういう選択をするかという部分で大変議論が当然あってしかるべきだと思っていますが、その辺のところが今岡谷市の抱えている固定費と投資的予算比の問題に含めて議員さんの御質問へのお答えということになるわけですが、ただ市税と人件費との比較というものはあながち、私はそう意味をなすものではないと思っていますが、ただそれだけの人件費に関する関心度というものをそういう形で市民が指摘するとすれば、固定費になる人件費の割合はどうなっているかということになると、福祉行政を政策的にまた教育行政を政策的にとらえてきた姿は、他の修正職員数値から見ればこれは全国平均値ですが、それだけの金をそういう部分に岡谷市は使っているということで理解をしてもらうということしかないだろうというふうに思っております。 それから、最後の湯殿山のところですが、できますれば年内、遅くても年度内には一定の結論を出していきたいと思っております。もとよりインター建設の当時から地元から要望されている地域の活性化のためにその代案を持って地元に御理解と御協力をいただけるべく御報告をまず地元議員並びに地元の今井区に対して御報告、御相談を申し上げながら一定の考え方を固めていきたいと、そう思っております。 ○議長(片倉久三君) 企画部長。         〔企画部長 小松幸雄君 登壇〕 ◎企画部長(小松幸雄君) 市の広報についてお答えを申し上げます。 まず国保だよりを例に上げまして御指摘をいただきましたが、市で発行いたしておりますそれぞれの広報あるいはチラシ等につきましては、今後十分に意を配しまして、伝えようとすることがわかりやすく市民に理解いただけるように努めてまいらなければならないと考えております。十分配慮するようにいたしてまいりたいと存じます。 広報の持つ意義とねらいとする効果についての考え方でございますが、広報おかやの中で申し上げますと、1つには乳幼児健康診査等がそうでありますが、お知らせ広報としての分野があります。しかし、単なるお知らせというだけではいけませんし、より重要なことは行政から住民に対し市政の目指しております方向、施策や考え方、また行政が抱えております問題などをわかりやすく示しまして、住民ニーズを引き出すこと。また住民みずからがまちづくりに関心を持って拘わっていただくように、いうならば市民参加の姿勢を推進するために市民と行政の協調を図る情報媒体であり、民主的な行政運営には欠かすことのできない使命を持つものと考えております。おのおのの部課が担当する事務事業をより効果的に推進するために、例えば税務広報、工業情報ニュース、公民館だより、生涯学習おかや、国保だより、各種のチラシ、パンフなど各般にわたって相当数の広報が発行されておりますけれども、各々が担当課の責任においてなされているというのが現状でありますが、中には広報担当において協力依頼を受けてともに取り組んでおるものもございます。しかし、市民から見ますればどこが担当しようと、いずれも市が発行した広報でありますので、平易な表現で親しんで読んでいただけるようわかりやすい広報づくりに努めてまいりたいと考えております。 担当者に対する教育についてでありますが、各種セミナーですとか、研修会に参加をいたしております。具体的に申し上げますと、日本広報協会が主催する全国広報セミナー、日本経営者協会主催の実務セミナー、ここでは広報物のつくり方等を行いますし、県広報協会が主催する広報セミナー、諏訪6市町村広報連絡会における合表研究会、広報先進都市視察研修、具体的ノウハウなどについて書籍類での知識習得は日本広報協会発行の月刊広報誌や広報通信などを主に研さんを積むようにいたしております。担当者の特性、センスなどが要求される分野でもあると考えております。それから、岡谷市議会におきましては、昭和59年3月26日に核兵器の廃絶と非核3原則の堅持などを踏まえた平和都市推進の宣言を決議いたしておりますので、市民の代表であります議会の意思といいますか、取り組みの姿勢を同時に折り込んだ記事の方が効果的だと考えております。記事を書く場合には関連する事柄や資料の収集により一層努めてまいりたいと考えております。広報につきましては以前にも御指摘をいただき、編集には担当者が最大の努力をはらってまいったつもりでございますけれども、広報の編集扱い等につきましては読みよい、見やすい、理解のできる広報づくりに一層配意してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 羽吹義雄君2回目の質問を許します。 ◆28番(羽吹義雄君) 例えば出土品で言えば、率直に言えばそれだけの量になっても展示的な技術の論議というところに及ばないというのが現状だと思います。大変だと思うわけです。ただ行政としては教育長の御答弁にありますように文化的な遺産を保護活用して、郷土意識というものの高揚や市民文化の発展、向上を図るための先駆的機能を持つという、そういうものだと思うのです。そこで、実際には収蔵資料の膨大なものの、例えば台帳の整理はできているのでしょうか。あるいは、また公開された資料がどこにどういう具合に収蔵されているかということについてだれでもわかるような、そういう条件が整っているかどうか。恐らく整えられていなくて、結局保存という名のもとに収蔵ではなくて死蔵になってしまっている。結果的に言えば大きなお金をかけてねらいはいいんだけれども、それが生きてこないようなことになっていくということを実は懸念するわけです。それに対する対応というものは一体どう考えるのか。そこのところが1つです。そのために例えば美術考古館の現状の建物とかあるいは人的な配置というものがいいのかどうか。なぜそこまで突っ込んで具体的に考えていかないのか。口でどんなにきれいごとを言っても内容が伴わなければ空念仏だと、こういうことになってしまうわけです。岡谷市教育行政は空念仏であってはならんわけですから、そこのところひとつ、今日的時点でどう考えるかということについてもう少し突っ込んだ御意見を聞きたいと、こう思います。 公民館については、いろいろ生涯教育ということが最近はやり言葉になりまして、例えば村おこしだとかまちづくりの拠点として云々と、いろんなことが言われていますが、しかしながら総理府統計で、実は全国延べ利用人員、公民館の利用数は1億 8,000万人に上っていると、こうなっているわけです。このうち、いわゆる学習文化にかかわりたいという希望は77.6%ある。公民館というのは要するに公の民の館ではなくて、今教育長が若干答弁されているように交わる民の館、要するにそれが拠点だということです。こういうときに、これから公民館建てかえなどについても大いに配意していかなければならんという教育委員会の姿勢が納得できないと、こう申し上げている。先ほど申し上げましたように十数年も前から公民館の狭隘だとか、あるいはそれを何とかごまかすためにはっきり言えば文化センターなどという名前をつけて、実際には他の館の共通活用だとかいろいろなことを言ったけれども、それはおのずから法律的にも館の建てられた性格から言っても、そんなことで過ごせるはずはないということを実は岡谷市教育委員会はだまって、はっきり言えば市民の要望をそういう恰好で押さえてきたわけです。実効が全然上がらない結果をつくっているわけです。それが3年、5年ならいいのだけれども、実際には先ほど申し上げましたように十数年も前からそんなことが続いている。とすれば、教育委員会の怠慢ではないか。 例えば、今岡谷市基本構想の中で教育部門の中で、これは強い要望なんです。市側が出した原案よりも。ところが、なぜそれでは財政計画などに乗ってこないのか、それはよく考えてみると教育長の姿勢が財政、要するに岡谷市の財政にしかりだと、岡谷市財政も毎年7億円から6億円黒字出しているのです。それで、市民の要望は今言うように押さえつけている。その財政には一生懸命気を使って、教育委員会の要求出さないという、この姿勢が問題と申し上げているわけです。これは私はこういうことを申し上げるのは、これで多分2回か3回になる。ですから、この際教育委員会の姿勢というものを私は非常に疑問視するわけです。ですから、先ほど申し上げましたように少なくとも一体建てかえという意思をどこでどういうぐあいに明確にするつもりか、我々に納得できるようなものを示してもらいたい。市民を押さえつけて、これは文化会館をつくったから岡谷市の文化が大向上するなんて宣伝している教育委員会もおかしいのです、はっきり言えば。私はそうでないと思います。それは1つの必要部品かも知れないけれども、基本的に言えばこの議会でも論議されているような人間としてどう生きるべきかというあなたの持論による生涯教育が最も必要な市民ニーズではないでしょうか。この際--この際教育委員会として建てかえの時期くらいは明確に--明確に示すことはこれは財政当局の打ち合わせがあるからできないにしても、教育委員会の要求としてこういう時期には建てたいと考えるくらいの意思表示があってもいいのではないでしょうか。ここのところを聞きたいわけです。 それからもう一つは、きょうの御答弁の中にありましたが生涯教育の基本構想を出す、文句を幾ら書き並べても、行政というのは先ほども御答弁ありましたけれどもリーダーが--例えば生涯教育にはリーダーが必要だとおっしゃいましたが、そのリーダー役はやっぱりもちろん市民の中から選ばれるべきでしょうけれども、それをアドバイスするのは行政です。そのような施設だって当然ついてくるのが行政の施策であります。だから生涯教育基本構想をいつ出すか知りませんが、先ほど御答弁出ましたように場の設定だとか、場の云々と言うけれども、私はやっぱりそのセンターは公民館であると、こういうように考えるので、この際それと1点目に申し上げましたように、例えばこの隣に立派な建物ができたらセンターと呼ばれる周辺の整備は考えたいというだけのことで、そのうち市民会館は当分置いておきます。あんな高い金出して使う率は少ないから、市民会館の方が市民が使いやすいから当分の間は置いておきます、整備計画も何もない。例えば私がついきょうですけれども、同僚議員に聞いたら市民会館の前の土地を売りたいという人があるけど、市には財政がそんな予算がないので買えないという返事があった。全くおかしいことを言うのです。熱意がないと言えば熱意がない。やる気がないと言えばやる気がないという、こういう状況です。基本的に教育委員会の考えとこの際あわせて理事者の考えもお聞きをいたしたい、こう思います。 ○議長(片倉久三君) 羽吹義雄君の再質問に対する答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(八幡栄一君) 出土品について建物とか人的配置の問題をなぜ突っ込んで考えないかという、こういう問題でありますが、これは御心配いただいているように梨久保遺跡もいよいよ国の指定になりまして、ほぼ予定のところの買い上げが済んだと思いますけれども、ここはやはり遺跡公園として整備をしてまいらなければならないかと、こういうふうに思っておりますし、それにあわせて梨久保のすばらしい出土品をいい形で市民に見てもらえるようにしなければならないということで、この点についても今検討を盛んにしているところでございます。積極的に今後考えていきたいと、こういうふうに思っております。 それから、公民館については大変御理解の上に御激励をいただいて非常にありがたく思う次第でありますが、やはり生涯学習の拠点というものはあっちにもこっちにもなければいけませんけれども、しかし市の中央公民館というものの使命も重要であることはお話のとおりでございます。しかし、市の財政--教育委員会が独立しているとは言いながら財政的には全く独立していないわけでございますから、勝手にいろいろ申し上げるわけにもいかないわけで、非常に困っておるわけでありますが、市長部局とまた十分相談の上にできるだけ早く施設の整備をしていきたい、こう思っておりますのでよろしくお願いします。 ○議長(片倉久三君) 市長。 ◎市長(林泰章君) 教育委員会というよりも、教育長先生とは非公式には公民館の建てかえをできるだけ早い時期にぜひ打ち合わせをしようではないかという話は、正直にちょうだいいたしております。ただ、私どもの立場から見ると全体の財政投資計画等との兼ね合いも出てまいりますし、それからもう一つは市民会館を含むゾーニングの問題等含めて一定の見直しをしてみたいということと、それから後は登記所も今回合同庁舎に入ることになりますし、信金さんの方の動きもいろいろと検討がなされているようですし、それらの動きとも相合わせてこの庁舎それから文化会館を含む周辺の土地利用計画がかなり変わってくるということから、市の立場と教育委員会の立場だけの議論ではいかない部分というものをある程度見通した上で、一定の考え方を持とうではないかということで、先生とはそんな話をしているのですが、教育委員会と私どもとの間の話し合いもそういう意味では近く持たれることになるかと思っていますが、公民館が今のままでいいとは私どもも思っておりません。したがって、それら含めてまた教育委員会の方と十分に検討をしてみたいと、そう思っております。 ○議長(片倉久三君) 一通り答弁が済んだようです。 羽吹義雄君3回目の質問を許します。 ◆28番(羽吹義雄君) きょうの段階で教育長からいつやれますという答弁は当然出てこないことはわかりきっています。ただ、行政というのは市民の要望というのが絶え間なくたくさん出る。その中から取捨選択して順にやっていく。財政事情とつけ合せしながら、それが地方自治体の仕組みであります。文化会館をつくることに私は反対しなかった。これも結構。先ほど申し上げましたように公民館をぜひ建てかえてくださいという要求は、文化会館、市庁舎の建設計画の出る以前の問題、実際には。15年も前ですから、そのときにもこれはとてもたまらん、何とかしてくださいという市民要望がある。それをその取捨選択の仕方に実は問題がなかったかということを言いたいわけです。しかし、教育委員会が要求出さなければ、これは理事者も検討の余地がない。教育委員会がもろもろの膨大な計画を考えた場合になぜ要求を--これは要求と言ったらどうか知りませんけれども、教育委員会はこういうことを、例えば先ほど話があったように総合体育館、すぐにやりたいとあなたおっしゃった、気持ちの上で。この場所で言ったのだからそれを理事者と詰めるのでしょうけれども、そういう要望を出さなければ理事者は検討のしようがない。そういう教育委員会の姿勢に、要するに市民ニーズにこたえない社会教育行政をしているのではないかということを私は言いたいのです。教育委員会はどういう姿勢で、例えば社会教育関係の施設等についてはどんな構想をお持ちで理事者側と折衝しようとしているのか、くどいようですがもう一度これは聞いておきたい。 それから、教育長さん。最近、出土品も茶色に塗るようなちゃちな子供だましのことはいけませんよ。私は残念ながらこういう本を見ながら一生懸命勉強するのですが、例えばいろいろな復元の方法について結構進んでいるわけです。これらの本を見ると各種の学芸委員から博物館員からみんながいろんな意見を出している。もっと岡谷市の中でも、もちろんすべてのものを復元しなさいと私言っているわけではないが、整理をされたらこれとこれは復元しようやという論議を実際今の状況ではできないでしょう。だから、人間が足りない、学芸委員を含めて。そういうことを聞いているわけです。だからそこのところをどう大事にするか、もっとそこに力を入れた施策を教育委員会としてするのかどうかということを実はお尋ねしたかったわけです。教育長の考え方は実に高邁で、実に共感を呼ぶものがある。ところが、それは精神論であって行政という場所ではないのです。行政というのはそれを(「リーン」予鈴)具体化するものです。だから、それはもう一度、くどいようですけれども、あなたの教育委員会としての考えをお答えいただきたい。市長はどういうつもりかわかりませんけれども、近々教育委員会と話し合いをするそうですから、きょうの論議を踏まえて十分教育委員会に理解と協力をする姿勢を示していただきたいと思います。 ○議長(片倉久三君) 答弁を求めます。 教育長。 ◎教育長(八幡栄一君) 教育委員会としては生涯学習を進める点で宮崎議員さんにもお答えしたとおり、1つは市民の学習に対する必要課題あるいは要求課題等に対する学習の場とそれから学習の機会をつくり上げていくということ。もう一つは、市民の本当にみずから学ぶ意欲というものを奮い立たせるようなふうに御援助申し上げていくという両面からいくということを申し上げておるわけでございますので、当然のことながらそれでは岡谷の生涯学習の場をどう設定したらいいかということについてもいろいろと内部検討をしているところでございます。場合によっては、公民館、本館だけでなくて地域にある地区館ももちろんそうでございますし、あるいは学校等ももちろんそういうことで活用する必要があると思いますし、いろいろと考えているところでございますが、ここでこうだというふうにまだ申し上げる段階になっておりませんので、非常にその点では申しわけありませんけれども、いずれにいたしましても精力的に今の意欲を伸長する面と、それから学習の場の設定の面とあわせて考えていくつもりでありますので、よろしくお願いします。 ○議長(片倉久三君) 羽吹義雄君の一般質問を終了いたします。         ----------------- ○議長(片倉久三君) 本日はこれまでとし、延会いたします。         午後5時50分 延会...